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神様再び

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いい匂いがしてきたのでそろそろかな?とお茶碗などを用意していると、いそいそと子供椅子に、自分のお子様食器を並べ始める大国さんは慣れたもので、用意をしてからしっかりとちょこんと座っている。

「それで明後日にはここを出るんだろう?」

「朝に。昼にはみんな集まると聞いていて、私は大山津見神の横で話を聞くことになっている」

「あの、大山津見神も兄弟になるんですか?」

「まぁ、そうなるかな。前にも言ったように、我々が産まれそれぞれが役割を果たしだしてからは顔を合わせることはほとんど無いのだ」

「志那、お前が役目を疎かにしてないことはわかっているが、あまりにも集まりに来なさすぎなんだ。神在月には出雲に来いよ?」

「今年は行きますが、やはり年末近くなると神社からは出にくくなります」

「分かっている。俺のところもそうだが、お前の所は特に人が毎日沢山来るから仕方がない」

二人が話している間に、炊飯器を持ってきてからおかずを運んで並べ、お茶碗にご飯を注いでいく。

「おお、筑前煮か。この魚は……」

「ブリですよ。お買い得だったんです」

みんなでいただきますと手を合わせてから食事を始めるが、やはりちらちら見てしまうので、「翔平、お前はいつまで見惚れてるつもりだ」と迦具土に言われ、「気になるんだもん」と言うと、「何か作法を間違えているとか……」と考え込む志那さん。
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