八百万の学校 其の参

神様再び

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「ご飯できる前に机のお菓子片付けてください」

そう言うと大国さんがお菓子はここの棚だと教え、志那さんもお菓子を棚にしまったので、お風呂に入ってきてくれという。

しかもひとりで大丈夫と言うのでもちろんついて行く。

「大丈夫と言うたのに」

「マットびちゃびちゃにするから、上にタオル敷いておきます」

その後に左からシャンプー、トリートメント、ボディソープと並べて、「この上で拭いてください。着替えは置いておきますから」と洗面台を出る。

祖父が浴衣を用意していたので、「爺ちゃん、兄貴のスウェット出そうと思うんだけど」と言うと、「それもまた見てみたいな」とノリノリ。

着替えを置いて出てくるのを待つと、普通に着替えて出てきたのはいいが、やはり髪はベタベタ。

何とか拭いて、後ろでひとつに括ると、「置いてあったので着たのだが、兄のものであろうに……」と言われる。

「良いんです。着心地はどうですか？」

「締め付けがなくて変な感じがするが、動きやすい服ではある。このズボンというのは作務衣を着た時の感じに似ているから気にはならないのだが、上は袖が腕に近いから少し気にはなる……」

「似合ってますよ」

「そ、そうか？」

そうそう。
お菓子のことを忘れてくれ！