八百万の学校 其の参

神様再び

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一周周り切る手前でベーカリーコーナーと、シュークリームや団子など売っているコーナーを見て立ち止まる志那さん。

「このようなところに、こんなに沢山……」と手に取ったのはベビーシュークリーム。

小さいシュークリームが12個ほど入って、150円ほど。

「志那さん、一周まわったら駄菓子コーナー行きますけど、シュークリーム買うなら駄菓子無しですよ？」

「えっ？」

何かと葛藤していたのかシュークリームを元に戻し、お酒コーナーを回ってやっと駄菓子コーナー！

「志那、このカゴを持つのだ。ここに書いてある値段を計算して一人三百円までだぞ」

「ほぉ、とても小さな菓子が沢山……」と吟味しだし、定番のヨーグルトやイカせんべいなどをカゴに入れていく。

「迦具土、買わなくていいの？」

「俺は要らん。家にせんべいがまだある」

「迦具土はあまり甘いもの食べないよね？」

「元々そんなに食べてなかったが、佐野家で色んなものは食べてきたからな。普段は華の稽古の時は、茶を入れたりすると和菓子を貰うし、程よい甘さで気に入ってる。たまにはいいがチョコレートというのは少し苦手だな」

「食べてたじゃん」

「平べったいやつが嫌なんだ」

板チョコのことか……

何とかお菓子を決めた大国さんと志那さんがレジに並び、何とかお菓子を購入。

小さな袋に詰めて居ると、近くの奥様方の視線は志那さんへ。