八百万の学校 其の参

神様再び

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みんなでスーパーへと行き、早速お菓子売り場に行こうとする大国さんを阻止し、こっそり「後で駄菓子買いますから！」と約束はするものの、可愛いほっぺはぷっくり。

志那さんは果物コーナーで旬の果物を見ては手に取り香りを嗅いでいるが、「まだ熟してはいないのだな」と残念そう。

お菓子より果物を食べてくれた方がいいとは思うのだが、やはりコンビニより広く、色んな食材も置いてあるのでひとつずつ見ていく姿が何故か似合わないのにカッコイイ！

祖父母が着物なので、志那さんが紺色の着物を着ていても違和感がないのがおかしいくらいだが、よく来る近所のスーパーなので、きっと祖父の知り合いか、華の稽古の人とでも思っているのだろう。

豆腐に揚げ、竹輪やかまぼこを見て、「食したことはあるがこのような形をしていたのだな」とまじまじと手に取ってみている。

「今日は煮物にしようと思うんですけど、志那都比古神様はいつも和食ですか？」

「祖母殿、志那都比古神と言うと長いであろう？みんなと同じように志那と呼んでもらいたい」

「あらあら、神様に言われてしまっては……では私も志那様と呼ばせていただきますね」と野菜売り場で祖母の野菜講座から始まり、魚や肉、加工品など丁寧に説明していく。

だが駄菓子の見える通路に差し掛かるとソワソワする大国さん。

頼むから我慢してくれ！