60 / 162
神様再び
.
しおりを挟む
「この油の中に?」
「ええ。三つは入るわよ」と先に祖母が見本。
「おお、なんと!膨らんで浮いておる!」
「きつね色になったらこちらのトレイに置いて油を切ってね」と石長さんと交代。
「早く入れぬか石長」
「そうは言うても……柔らかいので怖くて」
「そっと入れれば大丈夫」と祖母とやっと中に入れ、揚げている間も甘い香りが……
「ひっくり返して!」
「は、はいー」
石長さんも何とか揚げる事が出来、何故か志那さんがやってみたいと手を上げる。
「お前、料理できるのか?」
その疑問は俺もある。
大国さんは時折オーブンを見てはまだ焼けないのか?と待っているし、ドーナツを揚げることはなさそう。
志那さんが着物の袖を紐で縛り、「これを中に入れれば良いのであろう?」とポイポイと入れるので油がはね、「そっと入れろ馬鹿者」と迦具土が怒り、菜箸でそっとひっくり返しては目をぱちくり。
「翔平もやるか?」
「俺はいいよ。こっちのクッキー出さないと」
ドーナツ組は志那さんと石長さんが交代で。
クッキーは熱いので冷まさないととテーブルに置くと、早速触ろうとする大国さん。
「火傷したら食べれなくなりますよ!」
「うう、あつあつはどんな味なのか興味が……」
「そういえば食べたことないかも。でも、このチョコで飾り書かなくていいんですか?」とチョコペンを渡すと、丸いクッキーに『大』と書く大国さん。
俺のもの的に書くのはやめてくれ!
「ええ。三つは入るわよ」と先に祖母が見本。
「おお、なんと!膨らんで浮いておる!」
「きつね色になったらこちらのトレイに置いて油を切ってね」と石長さんと交代。
「早く入れぬか石長」
「そうは言うても……柔らかいので怖くて」
「そっと入れれば大丈夫」と祖母とやっと中に入れ、揚げている間も甘い香りが……
「ひっくり返して!」
「は、はいー」
石長さんも何とか揚げる事が出来、何故か志那さんがやってみたいと手を上げる。
「お前、料理できるのか?」
その疑問は俺もある。
大国さんは時折オーブンを見てはまだ焼けないのか?と待っているし、ドーナツを揚げることはなさそう。
志那さんが着物の袖を紐で縛り、「これを中に入れれば良いのであろう?」とポイポイと入れるので油がはね、「そっと入れろ馬鹿者」と迦具土が怒り、菜箸でそっとひっくり返しては目をぱちくり。
「翔平もやるか?」
「俺はいいよ。こっちのクッキー出さないと」
ドーナツ組は志那さんと石長さんが交代で。
クッキーは熱いので冷まさないととテーブルに置くと、早速触ろうとする大国さん。
「火傷したら食べれなくなりますよ!」
「うう、あつあつはどんな味なのか興味が……」
「そういえば食べたことないかも。でも、このチョコで飾り書かなくていいんですか?」とチョコペンを渡すと、丸いクッキーに『大』と書く大国さん。
俺のもの的に書くのはやめてくれ!
20
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
Promise Ring
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
浅井夕海、OL。
下請け会社の社長、多賀谷さんを社長室に案内する際、ふたりっきりのエレベーターで突然、うなじにキスされました。
若くして独立し、業績も上々。
しかも独身でイケメン、そんな多賀谷社長が地味で無表情な私なんか相手にするはずなくて。
なのに次きたとき、やっぱりふたりっきりのエレベーターで……。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる