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神様再び
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「ほほほ、嫌ですよぉ大国様。私の作る菓子など、昔の古いものばかりで、売っているものとは見た目も全然違いますでしょう?」
「いや、俺はあのすこーし甘いドーナツが好きだ。真ん中の丸いのも」
「そんなのでよろしければ何時でも。でも、今日はダメですよ?もう夜ですし、アイスも食べましたから」
「わ、わかった。ちゃんと歯磨きもするし、十時と十五時のおやつの時間までは我慢するだから……」
だからなんだ!言ってみろ!
「明日作ってくれ」
その口を縫っていいですか?
なのに、「儂も茶請けに欲しいのぉ」と言い出す八意さん。
「私は作り方を教えて貰いに来ても……」と石長さん。
みんな自由すぎる!
「出来たら俺取りに来よっと」とマイペースな兄。
迦具土に至っては、「石長、エプロンは持ってこいよ」と持参するものを伝えるという。
「み・ん・な!何話してるか……わかってる?」とちょっと眉間に皺。
「なぜ怒る。翔平も好きではないか。前だって……」
「神様のこと押し付けておきながら神様が俺に頼んだこと忘れるなぁー」
プンプンしていると、「す、すまん」とまたちょこんと正座をして深々とお辞儀をする園児。
もうその手に乗るもんか!
「いや、俺はあのすこーし甘いドーナツが好きだ。真ん中の丸いのも」
「そんなのでよろしければ何時でも。でも、今日はダメですよ?もう夜ですし、アイスも食べましたから」
「わ、わかった。ちゃんと歯磨きもするし、十時と十五時のおやつの時間までは我慢するだから……」
だからなんだ!言ってみろ!
「明日作ってくれ」
その口を縫っていいですか?
なのに、「儂も茶請けに欲しいのぉ」と言い出す八意さん。
「私は作り方を教えて貰いに来ても……」と石長さん。
みんな自由すぎる!
「出来たら俺取りに来よっと」とマイペースな兄。
迦具土に至っては、「石長、エプロンは持ってこいよ」と持参するものを伝えるという。
「み・ん・な!何話してるか……わかってる?」とちょっと眉間に皺。
「なぜ怒る。翔平も好きではないか。前だって……」
「神様のこと押し付けておきながら神様が俺に頼んだこと忘れるなぁー」
プンプンしていると、「す、すまん」とまたちょこんと正座をして深々とお辞儀をする園児。
もうその手に乗るもんか!
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