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神様再び
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「俺、出雲大社行ったことあるぞ」
「いつ?どんなところだった?」
「会社の旅行で。いい所だったし温泉も気持ちよかったし。大国さんの銅像みたいなのがあって……」と画像を見せてくれる。
「えっと……」
目の前にいる大国さんはイケメン。
画像の銅像は少し髭のあるおっさん!
イケメンではあるのだが……どっちが本当なんだろう?
「なんだ?」
画面を大国さんに見せて、「本物どっち?」と聞くと、「どちらも俺だ」とすんなりと言うところが怖い。
「この因幡の白兎の……」
「可愛いだろ?その作り物は。まぁ、人が作ったものだし、俺を見て作った訳では無いから諦めてる」
「儂や迦具土、志那や石ちゃんもそうじゃが、歳も顔もみなバラバラじゃろ?」
「はい」
「もし、儂が大国様のように若くいたらどう思う?」
「え?想像できない」
「の?コロコロ姿など変えたら人が混乱するから元の姿のまま居るのじゃ」
確かに変わり過ぎられても誰?となるから銅像とかも意味が無くなってしまいそうだし、前に天鈿女命……うずめさんに画像を見せたら怒っていたし。
それなら、石長さんも顔を変えたら……と考えていると「顔に出ておる。私とて美しく居られればと思わなかった訳では無い。でも社にいる精霊達も私のそのままの姿で長く仕えてくれているし、その……引きこもっていたから見目の事など忘れておったし」と言うが、「石長さん可愛いのに」とサラッと言う兄に石長さんは鼻血を出し、志那さんや大国さんはポカーンと口を開け、八意さんは何も聞かなかったことにしたいのか、肉を焼き始めている。
「いつ?どんなところだった?」
「会社の旅行で。いい所だったし温泉も気持ちよかったし。大国さんの銅像みたいなのがあって……」と画像を見せてくれる。
「えっと……」
目の前にいる大国さんはイケメン。
画像の銅像は少し髭のあるおっさん!
イケメンではあるのだが……どっちが本当なんだろう?
「なんだ?」
画面を大国さんに見せて、「本物どっち?」と聞くと、「どちらも俺だ」とすんなりと言うところが怖い。
「この因幡の白兎の……」
「可愛いだろ?その作り物は。まぁ、人が作ったものだし、俺を見て作った訳では無いから諦めてる」
「儂や迦具土、志那や石ちゃんもそうじゃが、歳も顔もみなバラバラじゃろ?」
「はい」
「もし、儂が大国様のように若くいたらどう思う?」
「え?想像できない」
「の?コロコロ姿など変えたら人が混乱するから元の姿のまま居るのじゃ」
確かに変わり過ぎられても誰?となるから銅像とかも意味が無くなってしまいそうだし、前に天鈿女命……うずめさんに画像を見せたら怒っていたし。
それなら、石長さんも顔を変えたら……と考えていると「顔に出ておる。私とて美しく居られればと思わなかった訳では無い。でも社にいる精霊達も私のそのままの姿で長く仕えてくれているし、その……引きこもっていたから見目の事など忘れておったし」と言うが、「石長さん可愛いのに」とサラッと言う兄に石長さんは鼻血を出し、志那さんや大国さんはポカーンと口を開け、八意さんは何も聞かなかったことにしたいのか、肉を焼き始めている。
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