上 下
46 / 162
神様再び

.

しおりを挟む
「翔平、この機械つけてくれ」

「ホットプレート!迦具土いい加減覚えろよ」

「横文字は苦手だ」

そう言いながらもやはり野菜から焼いていくので、大国さんのほっぺはぷくーっと膨らんでいる。

大人の姿だと可愛くないですから!

お肉が焼けて行くところをじーっと見ていた志那さんだったが、石長さんと兄のラブラブぶりを見て、視線がキョドキョドし始める。

「志那さん、気にしなくていいですから」

「そ、そうだな……」とお酒をクイッと飲む姿がまた綺麗。

「翔平、志那は行動の一つ一つが綺麗だろう?」

「はい。お昼もお華を生けていて、婆ちゃんも褒めてました」

「ほぉー。風邪はすっかり良くなったようだな」

「あー、はい……」

「じゃあ、飯食ったらお前帰れ」

「え?あと二日ほどは……」と言いながら、まだ食べてないものがと言っているのはちゃんと聞いたぞ!

「それより、大国さんは今日は赤で、八意さんはカラシ色って意味あるんですか?」

先に聞いておいた方が心の準備もできると思って聞いたのに……

「洗濯して赤いのしか無かっただけだ」

「儂もじゃ。盆栽の土が着いたから洗っておいたのじゃがまだ乾いておらん」

「それだけ?」

「ふむ」

心配して損したじゃないか!
しかも盆栽って似合いすぎだろう!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

♡ちょっとエッチなアンソロジー〜アソコ編〜♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとエッチなショートショートつめあわせ♡

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

♡ちょっとエッチなアンソロジー〜おっぱい編〜♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート詰め合わせ♡

ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました

宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。 ーーそれではお幸せに。 以前書いていたお話です。 投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと… 十話完結で既に書き終えてます。

処理中です...