八百万の学校其の参

浅井ことは

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神様再び

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翌朝、いつもより早く起きて降りて行くと、祖母は朝ごはんを作っており、迦具土は庭に洗濯物を干していて、祖父と志那都比古神の姿がないので道場に見に行くと、案の定手合わせをしていた。

「爺ちゃん！」

「おはよう。まだ早いが……」

「じゃなくて！」

一応、風邪という仮病の志那都比古神と何をしているんだ！

手合わせをするのは迦具土ばかりだったから、ほかの神様とするなんて初めての事だ。

しかも、何故か志那都比古神は道着……

「それでは志那都比古神様本日はここまでということで」

「まだまだ出来るが」

「志那さん、爺ちゃん病み上がりだから」

「どこが悪い？」

「お気になさいませんように。もう歳ですから色々と」

「少し石長の気が感じ取れるが……」

「たまに気の巡りを良くしてくださるのです。そのお陰でこうして元気にしていられております」

「そうか」

タオルを渡して二人に汗を拭いて着替えて来て欲しいと言ってから、学校に行く準備をする。

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