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神様再び
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「い、石長さん?どうしたの?」
「いつもいつも突然……あ、こんばんは」
「こんばんは」
「気からして迦具土様と思うのだけれど……」
「迦具土はまだ戻ってきてないよ。座っててください」
お茶を持って戻ると、何故かモジモジ。
兄貴は居ませんから!
「石長さん、体の方は?」
「大分と神気も落ち着いてきて。でも周りのものたちが外に出してくれず畑が心配で……」
いや、そこは畑ではなくて体の心配をしようか!
「そ、そ、その。純平さんは……」
「元気にしてるよ。家の木からお互い来られるようになったのに、全然誰も来ないから。暇なら兄貴が休みの時に来たらいいのに。連絡はしてるんでしょ?」
「このスマホとやらで。私は沢山の文を打って送るのだが、純平さんはこの人形を押してくることがたまにあって」と見せてもらうと、かなり……いや、巻物ひとつはあるんじゃないか?と言うくらいに長く、しかも回りくどい!
時間的に人形というのはスタンプで、了解とか、後でねなどのもので、帰宅したであろう時間にはちゃんと返事も返している。
「石長さん、この時間だと兄貴仕事だから、文章で返せないのかも。その時にこんなスタンプを送るんだよ。帰宅したらちゃんと返事来てるじゃん」
気にしなくていいんじゃない?と言うと、ここを見てほしいと画面を見せられる。
『次の休みに神社行くから』
『土曜と日曜どっちがいい?』
と日にちまで書いてある。
確か、行くいかないでかなり揉めてたような……
「心配は要らぬと言っていたので、ちゃんと言われたように無理はしておらぬ。でも……私の社は……」
「いつもいつも突然……あ、こんばんは」
「こんばんは」
「気からして迦具土様と思うのだけれど……」
「迦具土はまだ戻ってきてないよ。座っててください」
お茶を持って戻ると、何故かモジモジ。
兄貴は居ませんから!
「石長さん、体の方は?」
「大分と神気も落ち着いてきて。でも周りのものたちが外に出してくれず畑が心配で……」
いや、そこは畑ではなくて体の心配をしようか!
「そ、そ、その。純平さんは……」
「元気にしてるよ。家の木からお互い来られるようになったのに、全然誰も来ないから。暇なら兄貴が休みの時に来たらいいのに。連絡はしてるんでしょ?」
「このスマホとやらで。私は沢山の文を打って送るのだが、純平さんはこの人形を押してくることがたまにあって」と見せてもらうと、かなり……いや、巻物ひとつはあるんじゃないか?と言うくらいに長く、しかも回りくどい!
時間的に人形というのはスタンプで、了解とか、後でねなどのもので、帰宅したであろう時間にはちゃんと返事も返している。
「石長さん、この時間だと兄貴仕事だから、文章で返せないのかも。その時にこんなスタンプを送るんだよ。帰宅したらちゃんと返事来てるじゃん」
気にしなくていいんじゃない?と言うと、ここを見てほしいと画面を見せられる。
『次の休みに神社行くから』
『土曜と日曜どっちがいい?』
と日にちまで書いてある。
確か、行くいかないでかなり揉めてたような……
「心配は要らぬと言っていたので、ちゃんと言われたように無理はしておらぬ。でも……私の社は……」
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