26 / 162
神様再び
.
しおりを挟む
「志那さん、優しいんですね」
「何故だ?」とかなり不思議そうな顔。
「だって、普通は椅子に座るか、休憩所でしか飲み物だって飲むの我慢するんです。志那さんが必要な人って言うのはきっと、ご老人とか子供とか水分補給が必要な人って分かってるから何も言わないんですよね?」
「もちろんだ。管理しているものこそ居ても、我らは姿は見せられぬ。なので少し辛そうな者がいたら、風を送ってあげたり、少し促してあげる程度はおれはいいと思っているのだが」
優しい!
今まで見た神様よりかなり優しい気がする!
だが……あのスイーツの山の謎がまだだ。
「それで、『風邪』をひいたのに夜な夜な出かけて買いだめして食べまくるってどういうことですか?俺たちが来る三日くらい前にはもうここにいたんですよね?」
「………………いた」
答えろ!
その辺だけはちゃんと答えろ!
単語に戻るんじゃあない!
「甘い香りが何なのか分からなかったのだ。赤子からの匂いともまた違い、とても興味があった。ここに来る途中、ぱーへと言うのを食したらなんと美味なものよ!こちらに来て腹が減ってここから出て明るい看板に行ったら珍しい食べ物が沢山あったので、一種類ずつ買って食べてみたのだ。余りにも甘味なもので……止まらず……」
コンビニですね?
お金はどうしたんですか?
毎日三日間食べまくってたんですよね?
引きこもって!
と怒りたくなったが、そこはもう少し我慢。
「何故だ?」とかなり不思議そうな顔。
「だって、普通は椅子に座るか、休憩所でしか飲み物だって飲むの我慢するんです。志那さんが必要な人って言うのはきっと、ご老人とか子供とか水分補給が必要な人って分かってるから何も言わないんですよね?」
「もちろんだ。管理しているものこそ居ても、我らは姿は見せられぬ。なので少し辛そうな者がいたら、風を送ってあげたり、少し促してあげる程度はおれはいいと思っているのだが」
優しい!
今まで見た神様よりかなり優しい気がする!
だが……あのスイーツの山の謎がまだだ。
「それで、『風邪』をひいたのに夜な夜な出かけて買いだめして食べまくるってどういうことですか?俺たちが来る三日くらい前にはもうここにいたんですよね?」
「………………いた」
答えろ!
その辺だけはちゃんと答えろ!
単語に戻るんじゃあない!
「甘い香りが何なのか分からなかったのだ。赤子からの匂いともまた違い、とても興味があった。ここに来る途中、ぱーへと言うのを食したらなんと美味なものよ!こちらに来て腹が減ってここから出て明るい看板に行ったら珍しい食べ物が沢山あったので、一種類ずつ買って食べてみたのだ。余りにも甘味なもので……止まらず……」
コンビニですね?
お金はどうしたんですか?
毎日三日間食べまくってたんですよね?
引きこもって!
と怒りたくなったが、そこはもう少し我慢。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
ルナール古書店の秘密
志波 連
キャラ文芸
両親を事故で亡くした松本聡志は、海のきれいな田舎町に住む祖母の家へとやってきた。
その事故によって顔に酷い傷痕が残ってしまった聡志に友人はいない。
それでもこの町にいるしかないと知っている聡志は、可愛がってくれる祖母を悲しませないために、毎日を懸命に生きていこうと努力していた。
そして、この町に来て五年目の夏、聡志は海の家で人生初のバイトに挑戦した。
先輩たちに無視されつつも、休むことなく頑張る聡志は、海岸への階段にある「ルナール古書店」の店主や、バイト先である「海の家」の店長らとかかわっていくうちに、自分が何ものだったのかを知ることになるのだった。
表紙は写真ACより引用しています
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
八奈結び商店街を歩いてみれば
世津路 章
キャラ文芸
こんな商店街に、帰りたい――
平成ノスタルジー風味な、なにわ人情コメディ長編!
=========
大阪のどっかにある《八奈結び商店街》。
両親のいない兄妹、繁雄・和希はしょっちゅうケンカ。
二人と似た境遇の千十世・美也の兄妹と、幼なじみでしょっちゅうコケるなずな。
5人の少年少女を軸に織りなされる、騒々しくもあたたかく、時々切ない日常の物語。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる