八百万の学校 其の参

浅井 ことは

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神様再び

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「最初にお会いした時に、俺たち全員襖を開けてすぐ閉めたんです」

「うるさいなぁと思っていた」

そこ!そこなの?

「あまりにも甘い香りがしたので、直ぐにお菓子かなって分かったんです。寝ていた部屋の袋には、コンビニのスイーツ……ほぼ買って食べてましたよね」

しかもロウソクひとつでな!

「お前、甘いもの食ったっけ?」

「迦具土とて食べるだろう?」

「食うが、それはおやつとして手伝いなど頑張った褒美で貰うことはあるが、佐野家は基本は煎餅とかあられとか、婆さんの華の稽古で余った羊羹が主だぞ」

「なんと!褒美で貰えるのか?」

「俺はな?お前の神社ならそれなりに神酒もあれば菓子など困らんだろう?」

神様同士の話にはなるのだろうが、俺が学校に行ってる間にしっかりおやつまで貰ってたのかコイツ……

「旅のものが詣でてくれる時に時折甘い香りがしたのだ。どの神社でもそうだろうが、神社の鳥居の中からは飲食禁止。だが、最近では熱中症対策とかで特定の場所では水分などをとったりも出来るし、必要なものが居れば俺の神域内で水程度なら飲んでも怒りはせん」

確かに。
休憩所でお水を設置してあるところはあるが、最近は自販機もあまりないし、座るところも少ない。

自分も自販機のあるところなら飲みはするが食べ物は食べない。

でも甘い香りってなんだろう?
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