八百万の学校 其の参

浅井 ことは

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神様再び

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「翔平とやら。何か聞きたい事でも?」

「あるにはあるんですけど……食べ終わってからで良いです」

「気にしなくてもいい。大国から話は聞いているし、今の人々は食事をしながら話すのだろう?」

「はい……」

「ならば、今はこちらに居る身として、人々と同じようにしてもらいたい」

「ありがとうございます。あの、スパゲティ食べにくくないですか?」

最初に聞きたかったのはこれでは無いのに、ついつい口から出てしまった!

「普段はほかの神も同じと思うが、和食が多い。これは薄味であるのに野菜の歯ごたえもあってとても美味しい」

「良かったです。祖母にも伝えておきますね」

「この鶏の焼き物があるから、野菜を多くしてくれたのであろうな。生野菜も好きなのだが……」

「どうかしましたか?」

「いや……人はこんなに沢山の生野菜を食べていたかなと」

確かに重箱に入ったサラダは三人前にしては多いし、ポテトサラダまで入っているのでお腹はかなり満足するだろうが、神様って生野菜食べなかったっけ?と思い出した顔は大国さん。

一番比べちゃ行けない人だ!
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