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夏休み~狐一族温泉観光ツアー後編~
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そのまま進むとやはり朱雀の時と同じで、青龍も壁一面にライトアップされ今にも動き出しそうにリアルに描かれているように見える。
「雪翔、あの隅っこの方見える?」
「うん。岩見たいになってるね」
「真ん中に星のマークが書いてあるのが見えるんだけど。丁度雪翔の首にあるみたいなやつ」
冬弥も栞も乗り出して見ていて、青にライトが変わった時だけ真ん中のマークが見える。
「何だろう?朱雀のところにもあったのかな?」
「三郎」
「はい、確認して来ます」
三郎が見に行ってる間に、何度かライトの色が変わり、それでも青の時にしか見えず、それもとても小さなマークだった。
「星の周りが光って見える」
「私たちには普通に見えますけど……」
「雪翔君の力と関係あるのかしら?」
「でも、何も僕には変化はないよ?」
「不思議ですねぇ……残り二つの洞窟にもあるかもしれませんね」
三郎が帰ってきて聞くと、やはり赤のライトのときに見えるそうだが、気をつけてみないと分からないほどだったという。
玄武は白、白虎は黄色がメインの色になっていて、やはり壁のライトアップ横の石には星のマークが出ていた。
「なにか意味があるのかな?」
「首の後ろが熱くなるとかないですか?」
「全然……何にもない。普通だよ?」
「でも全部にあるというのは気にはなりますよねぇ」
「いつごろ発見されたって言うのは書いてあるけど、他は何も書かれてないからわかんないね」
そんなことを話しながら、待ち合わせ場所で待っていると、みんながちょっとこいと手招きしている。
「なに?」
「雪翔、そこの出口にも祠があったのみたか?」
「あったっけ?」
「今度は猿のミイラって書いてあるぞ?絶対に猿じゃないと思うがな」
あまりにも自信満々に那智と夏樹が言うので、祠まで戻って置いてあるミイラを見る。
「こんなところにあったら分かりにくいよね」
「その割には小銭が結構投げ込まれてるけどな」
言われた猿らしきミイラを見てゾクッとし、隣にいた那智のズボンをつい引っ張ってしまう。
「どうした?」
「この骨……猿じゃないと思う……」
「そうか?」
「だが、立て札には猿のミイラって書いてあるけどな。偽物としても、骨の形的には小猿って感じじゃないか?」
「干からびて小さくなったとしても、カッパと言い小さいが、気ももうないからわからないしな。兄貴わかるか?」
「全然」
「ねえ、もう行こうよ!何か僕ここ嫌だ……」
ごねていると、冬弥と昴が来たのでさっきの話をする。天狐なら何かわかるかもしれないと思って話したのだが、やはり気がないからわからないと言うので、とにかく離れたいと伝える。
「雪翔もそう言ってますし、お昼にしましょう。父上達はもう中に入っちゃいましたよ?」
「那智さん、夏樹さん早く!」
「分かったよ。ほら行くぞ」と夏樹が車椅子を押してくれる。
「雪翔、あの隅っこの方見える?」
「うん。岩見たいになってるね」
「真ん中に星のマークが書いてあるのが見えるんだけど。丁度雪翔の首にあるみたいなやつ」
冬弥も栞も乗り出して見ていて、青にライトが変わった時だけ真ん中のマークが見える。
「何だろう?朱雀のところにもあったのかな?」
「三郎」
「はい、確認して来ます」
三郎が見に行ってる間に、何度かライトの色が変わり、それでも青の時にしか見えず、それもとても小さなマークだった。
「星の周りが光って見える」
「私たちには普通に見えますけど……」
「雪翔君の力と関係あるのかしら?」
「でも、何も僕には変化はないよ?」
「不思議ですねぇ……残り二つの洞窟にもあるかもしれませんね」
三郎が帰ってきて聞くと、やはり赤のライトのときに見えるそうだが、気をつけてみないと分からないほどだったという。
玄武は白、白虎は黄色がメインの色になっていて、やはり壁のライトアップ横の石には星のマークが出ていた。
「なにか意味があるのかな?」
「首の後ろが熱くなるとかないですか?」
「全然……何にもない。普通だよ?」
「でも全部にあるというのは気にはなりますよねぇ」
「いつごろ発見されたって言うのは書いてあるけど、他は何も書かれてないからわかんないね」
そんなことを話しながら、待ち合わせ場所で待っていると、みんながちょっとこいと手招きしている。
「なに?」
「雪翔、そこの出口にも祠があったのみたか?」
「あったっけ?」
「今度は猿のミイラって書いてあるぞ?絶対に猿じゃないと思うがな」
あまりにも自信満々に那智と夏樹が言うので、祠まで戻って置いてあるミイラを見る。
「こんなところにあったら分かりにくいよね」
「その割には小銭が結構投げ込まれてるけどな」
言われた猿らしきミイラを見てゾクッとし、隣にいた那智のズボンをつい引っ張ってしまう。
「どうした?」
「この骨……猿じゃないと思う……」
「そうか?」
「だが、立て札には猿のミイラって書いてあるけどな。偽物としても、骨の形的には小猿って感じじゃないか?」
「干からびて小さくなったとしても、カッパと言い小さいが、気ももうないからわからないしな。兄貴わかるか?」
「全然」
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ごねていると、冬弥と昴が来たのでさっきの話をする。天狐なら何かわかるかもしれないと思って話したのだが、やはり気がないからわからないと言うので、とにかく離れたいと伝える。
「雪翔もそう言ってますし、お昼にしましょう。父上達はもう中に入っちゃいましたよ?」
「那智さん、夏樹さん早く!」
「分かったよ。ほら行くぞ」と夏樹が車椅子を押してくれる。
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