121 / 217
仮題
.
しおりを挟む
「どうだった?」
「お食事の後に電話をされてたみたいです。週末に家に一度行くと」
「そうか……」
「泊まりでしょうか?」
「そこまでは聞こえませんでしたが」
「耳がいいのは葉子さんだけですからねぇ」
「聞こえすぎるのも大変じゃないのか?」
「普段は普通の耳ですよ?」
「んなわけないだろ?」
「かなり訓練しましたから」
「しばらく食事など一緒にしてあげてください。私たちを見ると嫌でも神様の話になってしまいますし」
「はい。心配なのが、また学校に行くと言われた時なのですが」
「診断書で10日と書いてもらいましたから、行きたいところなど連れて行ってあげてください。気晴らしにもなると思いますし」
「栗花落様達は……」
「私と春はその間に探し物を見つけに。早く集めないと……」
「護衛に森もちゃんとくっつけてくれ」
「畏まりました。あの、姫愛様ですが……」
よく寝てはいるのだが、前より髪の色が濃くなったことと目の色がまた薄くなっていると伝えると、「調べます」と言われ、「目が見にくくなったとか言われてないか?」と春にも聞かれたのでそれは無いと返す。
「力が増してきているのでしょうか」
「その前に記憶が戻ってくれると助かるんだがな」
「お食事の後に電話をされてたみたいです。週末に家に一度行くと」
「そうか……」
「泊まりでしょうか?」
「そこまでは聞こえませんでしたが」
「耳がいいのは葉子さんだけですからねぇ」
「聞こえすぎるのも大変じゃないのか?」
「普段は普通の耳ですよ?」
「んなわけないだろ?」
「かなり訓練しましたから」
「しばらく食事など一緒にしてあげてください。私たちを見ると嫌でも神様の話になってしまいますし」
「はい。心配なのが、また学校に行くと言われた時なのですが」
「診断書で10日と書いてもらいましたから、行きたいところなど連れて行ってあげてください。気晴らしにもなると思いますし」
「栗花落様達は……」
「私と春はその間に探し物を見つけに。早く集めないと……」
「護衛に森もちゃんとくっつけてくれ」
「畏まりました。あの、姫愛様ですが……」
よく寝てはいるのだが、前より髪の色が濃くなったことと目の色がまた薄くなっていると伝えると、「調べます」と言われ、「目が見にくくなったとか言われてないか?」と春にも聞かれたのでそれは無いと返す。
「力が増してきているのでしょうか」
「その前に記憶が戻ってくれると助かるんだがな」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おにぎり屋さんの裏稼業 〜お祓い請け賜わります〜
瀬崎由美
キャラ文芸
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人ならざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる