栗花落と姫と妖と……

仮題

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「パスタ？」

「ピザもありますが、おすすめはパスタです」

「お店は制服でいいの？」

「はい。ここも皇グループの店舗ですから」

「よく分からないけど、凄いのね」

「今度会った時に、父親の人に言ってあげてください」

「それ、やめよう？記憶戻ったとしても育ててくれたお父さんなんだもん」

「分かりました。秋穂は兄とは呼びませんけど」

「そうなんだ……。あ、私これにする！パスタネスト！3種類選べるって！セットにできるんだっけ？」

「サラダとドリンク、デザートもつきます」

「悩むなぁ。今流行ってるんだよ」

「じゃあ、私も同じのにします。ペペロンチーノと、ほうれん草のと……悩み……ますね」

「でしょう？前に、パーティとかにもいいって本に書いてあって気になってたの」

何とか選んで料理を堪能し、お店を出ると森さん。

「待ち合わせてたの？」

「この店集合にしてたんです」

なるほどー。と車で送ってもらい、お弁当箱を葉子さんに渡してから、部屋に来て欲しいと頼む。