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歴史

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翌日は朝から春が漫画を持ってきてくれたので読みふけり、寝転びながら読んだりリビングでお茶を飲みながら読んだり。

途中で栗花落が「行ってきます」と行ってしまったこと以外一日漫画。

「姫愛様、姫愛様?」

「あ……葉子さん」

「もうすぐ夕食ですが」

「もうそんな時間?いつの間にか寝ちゃってた」

「先にお風呂にはいられますか?」

「そうしようかな」

大量の漫画を部屋に置きに行き、お風呂に入る前に入浴剤は何かと聞く。

「いつも花の香りがするから」

「その日によって変えてますが、今日はずっと本を読んでらしたので、疲れが取れそうなペパーミントにしました」とカゴに入っているボトルを見せてくれる。

「こんなに沢山?」

「はい。香りはいいし、集めるのが好きなんです。特にこの……」と教えてくれたオススメはフランキセンスと言う香りのものだという。

「葉子さんの家にもあるの?」

「ありますよ。洗面台に並べて毎日選ぶのを楽しんでます」

お湯の冷めないうちにと言われたので、しっかりと洗ってからゆっくりと……していたら春にまたこられても困る!

頭もスッキリしたところで上がり、ご飯は何かな?とダイニングに行くと、しっかりと座って待っている春。

犬の待て!みたい。

「読んだか?」

「面白かったから一日読んじゃった。あと半分くらい」

「そうか。今日も話すつもりだったんだが、今から出かけてくる」

「えー、ご飯は?」

「帰ったら食うが、お前残しておけよ?」

「そんなに食いしん坊じゃない……」と出てきたのはハーブチキン。

「美味しそう!」

「取っておけよ?」

「どーしよっかなー」

「大丈夫ですよ。春様の分は別に取ってありますから」

「じゃあ、全部食っていいぞ。それから、森も連れて行くから帰宅までは護衛を頼む」

「畏まりました。行ってらっしゃいませ」

深々とお辞儀をした後に、「さ、沢山食べてくださいね」と言われたので、しっかりとお代りをしながら食べる。

「葉子さん、すごく柔らかったー!」

「コツがあるんです。姫愛様が何でも食べてくれるので作りがいがあって」

「太りそう。でも美味しさには勝てない!」

「三食カロリー計算してるので大丈夫ですよ。もう少し体重があってもいいと思うのですが」

「みんな言うんだけど、私は今が一番いい感じなんだけどなぁ」

何故か残念と言っているので、栗花落や春に、太らせろとでも言われたのかもしれない。

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