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歴史

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テスト期間が終わり、普段の生活に戻って水曜日と土日はバイトと特に変わったことも無く休みに入る。

「休みだぁー!」とパジャマでウロウロしていると、「たまには出かけませんか?」と栗花落が言ってくれたので、前から気になっていた植物園に行きたいと言う。

「支度してきてください。葉子さん、今日は外食にしますので」

「分かりました。お気をつけて」

そう言って帰って行ったので、準備をしようとクローゼットを開ける。

「何着よう……」

たくさん買ってもらってあるのだがまだ袖を通した服は無い。

その中でも動きやすい服を選んで着ると、「よく似合ってますよ」と嬉しそうな栗花落。

今日は栗花落が運転してくれると言うので横に乗り、念願の植物園!

「うわぁ。凄い!」

「パンフレット貰いましょうか」

入口で貰ったパンフレットを見ながら、矢印の通りに進んでいくと、まるでジャングルのようなコーナーに入る。

「上に注意だって」

「鳥が放し飼いになってるみたいですね。ほら、所々に何種類かの鳥がいます」

「ほんとだ。オウムに似てるけど、なんか大きくない?」

鳥の糞に注意と書かれていたので、時折上を見ながら進むと、観葉植物がたくさんあるコーナーに着く。

「すごいすごい!鉢植えのしか見た事ないから。結構大きいんだ」

「家にも置きます?」

「じゃあ、パキラとポトス!パキラは幸運とかって意味があるし。新居にもいいんだよ。あ、私には新居ってかんじだから。ポトスは小さいのが良いかな」

「お店で買いましょう。店長さんならいいのを選んでくれそうですし」

「うん!」

満足するまで堪能して、夕食はお寿司屋さん。

「目の前で握ってくれるなんて最高!」

「何にしやすか?」

「えっと、ヒラメとカンパチと……これはなんだろ?」

「実物、水槽にいますよ?」

「どれ?」

魚と思ってみていると、ここですと教えてもらったのはちょっと表現しにくい謎の物体!

「ナマコです。美味しいですけど……」

「見ちゃったから無理かも……」

「お嬢さん、一口試してみませんかい?」と小鉢をくれる。

恐る恐る口に入れるとコリコリしていて思ったより食べやすい。

「意外……」

「でしょう?赤ナマコなので食べやすいと思いますよ」とナマコについて語られる。

どれだけ好きなの……ナマコ!

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