52 / 215
新しい生活
.
しおりを挟む
翌朝、日曜だがいつもと同じ六時半に起きておくと、キッチンには葉子さん。
「おはようございます」
「おはようございます。日曜なのに……あの、お休みは?」
「気にしないでください。今から準備をと思っていましたが、食事のお好みなどありますか?」
「えっと、ナイフとフォークを使わない、一般的な料理で……。好き嫌いは無いです」
「では、朝食は和食にいたしましょうか」
「お、お願いします」
そう言って洗面所に行くと、昨日脱衣所にある洗濯機に放り込んでいた洗濯物がない!
顔を急いで洗ってベランダを見ると、しっかり下着まで干してある……
「よ、葉子さん!」
「はい?」
「あの、洗濯物……」
「はい、しておきました。栗花落様とは洗濯機は別となってますので……」
「し、下着……」
「お気になさらず」
ああ、この人もダメだ。
きっと思考が栗花落と同じなんだ……
パジャマから着替える時にクローゼットを開けてため息を吐く。
「持ってきた服着よう……」
パーカーにジーンズとラフな格好をして髪をひとつに括り、持ってきた洋服を掛けていく。
「隅っこが地味……」
教科書は棚の中に置いて、通帳などはクローゼットの奥の金庫に閉まっておく。
「暗証番号の設定……」
説明書を見ながら設定をして、他の服をかけ直していく。
「よし!」
満足したところで窓を開け、換気をしていると、食事ができたと声がかかったので席に着くと一人分。
「栗花落さんは?」
「お出かけになってます。お戻りはお昼と聞いてます」
「そうなんだ……」
朝は、鮭にほうれん草のおひたし、ご飯に味噌汁と卵焼きと和食で大満足。
せめて食器だけでもと置きに行こうとすると、食後のコーヒーが出され、全てしてくれると言うので仕方なく座ってコーヒーを飲む。
「おはようございます」
「おはようございます。日曜なのに……あの、お休みは?」
「気にしないでください。今から準備をと思っていましたが、食事のお好みなどありますか?」
「えっと、ナイフとフォークを使わない、一般的な料理で……。好き嫌いは無いです」
「では、朝食は和食にいたしましょうか」
「お、お願いします」
そう言って洗面所に行くと、昨日脱衣所にある洗濯機に放り込んでいた洗濯物がない!
顔を急いで洗ってベランダを見ると、しっかり下着まで干してある……
「よ、葉子さん!」
「はい?」
「あの、洗濯物……」
「はい、しておきました。栗花落様とは洗濯機は別となってますので……」
「し、下着……」
「お気になさらず」
ああ、この人もダメだ。
きっと思考が栗花落と同じなんだ……
パジャマから着替える時にクローゼットを開けてため息を吐く。
「持ってきた服着よう……」
パーカーにジーンズとラフな格好をして髪をひとつに括り、持ってきた洋服を掛けていく。
「隅っこが地味……」
教科書は棚の中に置いて、通帳などはクローゼットの奥の金庫に閉まっておく。
「暗証番号の設定……」
説明書を見ながら設定をして、他の服をかけ直していく。
「よし!」
満足したところで窓を開け、換気をしていると、食事ができたと声がかかったので席に着くと一人分。
「栗花落さんは?」
「お出かけになってます。お戻りはお昼と聞いてます」
「そうなんだ……」
朝は、鮭にほうれん草のおひたし、ご飯に味噌汁と卵焼きと和食で大満足。
せめて食器だけでもと置きに行こうとすると、食後のコーヒーが出され、全てしてくれると言うので仕方なく座ってコーヒーを飲む。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる