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急展開

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栗花落の家の運転手さんかな?と思って任せていたが、マンションに着くと部屋まで荷物を運んでくれ、更にはダイニングには美味しそうな食事。
キッチンにはまだ若い女の人。

「紹介するね。今日から運転をしてくれる森さんと、奥さんの葉子さん。雑用などもしてくれるからなんでも頼むといい。下の階に住んでるから、用事があれば内線で呼んでもいいし」

「あ、あの。三宅姫愛です。よろしくお願いします」と頭を下げる。

「二人は私の信頼している人だから安心していいよ。事情も知ってるから」

どういう事?と聞きたかったが、先に食事をと言われたので席に座る。

「夜に食べたいものがあったら、学校に行く前に伝えておくといい。後、お弁当も用意してくれるから」

「でも……」

「そのための人たちだから」

何だか二人で暮らして、家事などは自分がするのだろうと思っていたので驚きはしたが、栗花落は慣れているのか普通に食事を楽しんでいる。

「いただきます」と手を合わせ、ふっくらとしたハンバーグを一口。

「美味しい」と言うと葉子さんはにっこりと微笑んでくれる。

全部食べ終わったあとに、リビングでお茶を飲んでいると、「これからなんだけど」と一冊の本を見せられる。

「この本を読んでおいて欲しいんだけど」

パラパラとめくると、神様についての本のようで、項目も沢山あったもののカバーを付ければ学校でも読めるかな?と受け取る。

「では、私達は失礼いたします」

「ありがとう」

片付けを終えた森夫妻が帰っていき二人になる。
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