栗花落と姫と妖と……

浅井 ことは

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忠誠の誓い(仮)

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「外国は色んな話があるけど。ほら、今でもテレビで霊感のある人が霊視とかで捜査に協力したりとか」

「ああ、年末に良くしているテレビですね」

「年末とか夏休みとか見ちゃうんだよね」

「それは信じて、昨日見た事は信じられないと?」

「そう言われると困るけど……」

だがどうしても陰陽師とか有名な人の名前を聞いてもピンと来ないので、栗花落の言う『しっくり来ない』というものなのだろうか?

それに、栗花落は自分は現代の人間ではなくどこからが来たものだと思い込んでいるようだし、やはり病院で検査をした方が良いかもしれない。

「姫……陰陽師系は諦めましょうか」

「は?」

そもそも記述にあるのは天文学や暦のことばかりなので、お化け的なものが見えるなどは想像のものだとは分かるものの、いきなり諦めると言われると、ちょっと困惑してしまう。

一体この人は何を探したいのだろう?
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