140 / 146
聖徳太子
.
しおりを挟む
夕飯前に兄と石長さんが部屋に来て、閉まる前に少し仲を見てきたという。
てっきりデートでもしてると思っていたのに!
しかも……
「あらぁ、広いのねぇ」
「眺めもとてもいい」
と、祖父母まで。
応援て爺ちゃんと婆ちゃん?
「あら、テチさん。お味噌汁なら私が」と着物の袖を紐で縛って広いキッチンはいいわねぇなどとご機嫌。
祖父はお茶を飲みながら、机に置いてある地図を見て、私も西を見た方が良いだろうなぁなどと呑気に言っている。
「来るなら一緒に来たら良かったのに」
「私達も留守番だと思っていたんだよ。夕方前に大国様が来て、慌てた様子で私達にも行ってくれと言ってきたからここまで送って貰ったんだ。まだ、奈良の地に足すらつけておらん」
「いきなりココって、何かあるよね?」
「何かお考えがあるのだろうが、私達もできることは手伝おう」
迦具土と祖父が西側でもさらに半分に線を引き、東と西の間にある休憩所で祖父母には待っていて貰う事にしたが、「聖徳太子がなぜ嫌がっているのかをお聞きすれば良いのだろう?」と見てくるので、「道真さんの時みたいなのかな?」と言うと、「理由は違うかもしれんが、前から言っているように対話ができるのならばちゃんと言葉にして話してみないと何もわからんということだな」と言う。
確かに道真さんの時も、最初何をしていいか分からなかったし、話をするようになってからはかなり打ち解けられたように思う。
聖徳太子も同じなら良いのだが……
てっきりデートでもしてると思っていたのに!
しかも……
「あらぁ、広いのねぇ」
「眺めもとてもいい」
と、祖父母まで。
応援て爺ちゃんと婆ちゃん?
「あら、テチさん。お味噌汁なら私が」と着物の袖を紐で縛って広いキッチンはいいわねぇなどとご機嫌。
祖父はお茶を飲みながら、机に置いてある地図を見て、私も西を見た方が良いだろうなぁなどと呑気に言っている。
「来るなら一緒に来たら良かったのに」
「私達も留守番だと思っていたんだよ。夕方前に大国様が来て、慌てた様子で私達にも行ってくれと言ってきたからここまで送って貰ったんだ。まだ、奈良の地に足すらつけておらん」
「いきなりココって、何かあるよね?」
「何かお考えがあるのだろうが、私達もできることは手伝おう」
迦具土と祖父が西側でもさらに半分に線を引き、東と西の間にある休憩所で祖父母には待っていて貰う事にしたが、「聖徳太子がなぜ嫌がっているのかをお聞きすれば良いのだろう?」と見てくるので、「道真さんの時みたいなのかな?」と言うと、「理由は違うかもしれんが、前から言っているように対話ができるのならばちゃんと言葉にして話してみないと何もわからんということだな」と言う。
確かに道真さんの時も、最初何をしていいか分からなかったし、話をするようになってからはかなり打ち解けられたように思う。
聖徳太子も同じなら良いのだが……
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
便利屋ブルーヘブン、営業中。~そのお困りごと、大天狗と鬼が解決します~
卯崎瑛珠
キャラ文芸
とあるノスタルジックなアーケード商店街にある、小さな便利屋『ブルーヘブン』。
店主の天さんは、実は天狗だ。
もちろん人間のふりをして生きているが、なぜか問題を抱えた人々が、吸い寄せられるようにやってくる。
「どんな依頼も、断らないのがモットーだからな」と言いつつ、今日も誰かを救うのだ。
神通力に、羽団扇。高下駄に……時々伸びる鼻。
仲間にも、実は大妖怪がいたりして。
コワモテ大天狗、妖怪チート!?で、世直しにいざ参らん!
(あ、いえ、ただの便利屋です。)
-----------------------------
ほっこり・じんわり大賞奨励賞作品です。
アルファポリス文庫より、書籍発売中です!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる