新・八百万の学校

平穏な日々

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「昼飯ここで食う？」

昼休みに聞くとみんな弁当を持ってきていたので、飲み物だけ買いに行き教室で弁当を広げる男三人。

「何だかんだと三年間同じクラスだな」

「進学クラスだから仕方ないと思うけど、小学校から高校まで十二年も一緒かー。長いよなー」

「小中はクラス別れた時あったけどね」

そんな話をしながら昼休みが終わり、午後の授業を受けてから帰宅する。

流石に二人は三月の春休みから塾に行っているので帰りは一人だが、校門に差し掛かる時はつい警戒してしまう。

また「お兄ちゃーん」なんて……って、「え？」

振り向くと、ブルーのスモッグに黄色い帽子。斜めがけの黄色のカバンを下げて元気に手を振る園児……

「大国さん……」

周りは可愛いだのなんだのと言っているが、実際はオッサン所か爺さん？

とにかく神様だし！

また弟とか近所の子とかのレッテルを貼られるのが嫌で、親戚の子と誤魔化して自転車の後に乗せて押して歩く事に。