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#11 夏の味覚
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「一応言っておくが、見つかった時はお前だけ叱られろ」
「パスワード知ってたのはテオだろ? 共犯な!」
コピーしたものをポケットに入れ、死神界のテレビが見たいというと、テオの部屋にテレビを置いたというので見に行く。
「こんなに物多かったっけ」
「妹から送られてきたものと親が送って来たものが被ったんだ。箱の中もの物は送り返すやつだけど、欲しかったらやる」
「要らない……ゲームだったら貰うけど。で、どんな番組やってんの?」
今の時間だと、ドラマにはまだ早いとのことでニュース番組。
『それではお昼のニュースを振り返ってみましょう。コメンテーターは死神協会管理課のリヒト様です』
「リヒトさんテレビにも出てんの?」
「土曜の昼だけ。俺、録画してる」
ニュースの内容はこちらとそれ程変わらず、火事や事件から始まり、アイドルのスキャンダルや新しく特殊部隊が組まれたことなど様々。
「なぁ、いつかお前の妹も……」
「やめてくれ。親父もおふくろもハッピ作ってメガホン持って毎回応援に行ってるんだぞ? そんなスキャンダルが出たら倒れちまう」
「確かに可愛かったもんな。お前も化粧したらそっくりかも」
「するなよ? このこと知ってるのは一部の人だけにしてもらってるんだから」
「何で?」と聞くと、死神になった者たちの素性は隠される決まりがあると言われ、特殊部隊の増加についてリヒトがコメントしている。
『今まで東西南北にて警備していた通常部隊。その上に立つ特殊部隊と編成を進めてまいりましたが、最近中央の方へ一部の部隊を編成・派遣する事になり、各部隊の人員が一定数に保つことが困難になりまして、新たに部隊への増員ではなく、隊を作ることになりました』
『現在、総隊長の座も空席ですが、新しい隊の部隊長などはもう決まっているんでしょうか?』
『候補に数人上がっていますが、公表するかどうかはまだ決まっておりません』
『噂ではアギル様の総隊長の話が濃厚ですが、今回の編成に組み込まれるのでしょうか?』
『それはどうでしょう……私の一存では決められませんから』
その後、話は死神界のビルの建設などに変わり、その後に始まったドラマを見るがこちらとあまり変わらない。テオが言うにはこちらの方のドラマの方が面白いというが、何を見ているか聞くと主にニュース。ニュースでの不審なとつくものは、大抵魂が関係している事が多いのだとか。夜時間のある時には時代劇と二時間サスペンス。もっと他に見るものがあるだろう!
「パスワード知ってたのはテオだろ? 共犯な!」
コピーしたものをポケットに入れ、死神界のテレビが見たいというと、テオの部屋にテレビを置いたというので見に行く。
「こんなに物多かったっけ」
「妹から送られてきたものと親が送って来たものが被ったんだ。箱の中もの物は送り返すやつだけど、欲しかったらやる」
「要らない……ゲームだったら貰うけど。で、どんな番組やってんの?」
今の時間だと、ドラマにはまだ早いとのことでニュース番組。
『それではお昼のニュースを振り返ってみましょう。コメンテーターは死神協会管理課のリヒト様です』
「リヒトさんテレビにも出てんの?」
「土曜の昼だけ。俺、録画してる」
ニュースの内容はこちらとそれ程変わらず、火事や事件から始まり、アイドルのスキャンダルや新しく特殊部隊が組まれたことなど様々。
「なぁ、いつかお前の妹も……」
「やめてくれ。親父もおふくろもハッピ作ってメガホン持って毎回応援に行ってるんだぞ? そんなスキャンダルが出たら倒れちまう」
「確かに可愛かったもんな。お前も化粧したらそっくりかも」
「するなよ? このこと知ってるのは一部の人だけにしてもらってるんだから」
「何で?」と聞くと、死神になった者たちの素性は隠される決まりがあると言われ、特殊部隊の増加についてリヒトがコメントしている。
『今まで東西南北にて警備していた通常部隊。その上に立つ特殊部隊と編成を進めてまいりましたが、最近中央の方へ一部の部隊を編成・派遣する事になり、各部隊の人員が一定数に保つことが困難になりまして、新たに部隊への増員ではなく、隊を作ることになりました』
『現在、総隊長の座も空席ですが、新しい隊の部隊長などはもう決まっているんでしょうか?』
『候補に数人上がっていますが、公表するかどうかはまだ決まっておりません』
『噂ではアギル様の総隊長の話が濃厚ですが、今回の編成に組み込まれるのでしょうか?』
『それはどうでしょう……私の一存では決められませんから』
その後、話は死神界のビルの建設などに変わり、その後に始まったドラマを見るがこちらとあまり変わらない。テオが言うにはこちらの方のドラマの方が面白いというが、何を見ているか聞くと主にニュース。ニュースでの不審なとつくものは、大抵魂が関係している事が多いのだとか。夜時間のある時には時代劇と二時間サスペンス。もっと他に見るものがあるだろう!
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