妖古書堂のグルメな店主

#4 夜の訪問者

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チラッと時計を見たリヒトが、「もう夜中ですね。時間が経つのは早い。明日、朝八時にここに来てください。適正試験をします」

そう言って消えたので、とりあえずアギルを睨んでおく。

「そんなに睨まないでくださいよぉ」

「釣りの時に話してくれたら良かったんだろ？」

「おいおい話そうと思ってたんす。なのに、上の……リヒトさんの部署にバレちゃいまして」

「どんな情報網だよ。とりあえず俺帰るわ」

送ります。というのを、頭を整理したいから歩いて帰ると言って店を出て、夜道を歩く。

そして最初出会った時のことを思い出すが、本当に偶然で、帰りたいのに帰れない状態からいきなり体が動くようになって……と今までの事を思い出している間に家に着き、そっと中に入って鍵を閉める。

部屋に入ってベッドに寝転び、明日どうしよう通っているうちに眠気がきてしまった。

やはり、死神って変なやつが多い！