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「白や黒の出るとか出てくるとか、まだ先とかそれは?」
「きっと溜まったものが外に漏れだしていると言いたかったのでしょう。ですがよく気づきましたねぇ。大したものです」
「あ、遅くなると思って僕達でご飯食べちゃったんだけど」
「構いませんよ?さてと、おつまみは何がありますかねぇ……」と呑気に冷蔵庫に行っている。
栞さんはダイエットもしなくちゃと食器を片付け始め、お酒を片手に和室に行く冬弥に翡翠を見てもらう。
「起きましたねぇ、まだ眠そうですけど。元気ですよ?どこも悪くないですし、言葉も増えてきたので教えてあげると覚えるのも早くなります」
「や!ねう……」
「だから寝ちゃダメなの。起きててよ……」
「人で言うと1歳とか2歳とかですかねぇ?もう少し時間がかかりますね」
「わがまま直らないかなぁ?」
「今からでもちゃんということを聞かせたらいいんですよ。それと次の傍聴に父……おじいちゃんも聞きに来るそうですよ?」
「ほんとに?でも、お爺ちゃんが思う結果じゃなかったら、暴れそうで怖いなぁ」
「こちらのルールと言いますか、教えてはきましたから多分大丈夫です」
「そうだ、これ入ってた……」
ご飯の時に持ってきておいた封筒を後ろから出して渡す。
中を見て、書いておきますと言われたので、お風呂に入ってから寝なさいと言われたので風呂に行き、ゆっくりと浸かってから部屋に戻る。
「しーちゃん、みんな中に戻して翡翠も夜とお昼寝だけにさせて」
「はいー」
本棚から問題集と教科書を出して、前の問題集と見比べる。その後、二年数学と書かれた新しい集を数ページ解いてから、前の残りの問題集もやってしまう。
「ゆっきー、もう寝ないと怒られますよ?」
「うん、もう終わるから……」
「まだ学校始まってませんよ?」
「1年生を飛ばして入れてもらったんだから、ついていけませんじゃダメでしょ?それに、今からしておいてもいいくらいだよ。なんでも早めにしておいた方が、授業がある時にわかると思うし……」
「分かりました、紫狐が時間を決めます!えーっと……お薬飲んでから、一時間半が限界ですー。大体そのくらいでゆっきーは寝ちゃいます」
「分かった。最近お母さんみたいになってきてるよ?」
「紫狐はまだ独身ですー」
紫狐の悲鳴から1日、朝起きる時の起こし方やみんなの躾などを見ているとやはりお母さんとしか思えなくなってしまう。
「おはよう、もう手伝いに行く?」
「ええ、今日は何人か部屋を見に来る人がいるみたいなの。いきなり言うから予定狂っちゃって……雪翔君、夕飯の方なんだけど早めに手伝って欲しいの」
「いいよ。何作るのか教えてくれれば用意しておくし」
「そう?冷蔵庫に張り紙してあるから今から確認しましょう。紫狐ちゃんは翡翠ちゃんの服着せてあげてお母さんみたいね」
「紫狐は独身ですー。うえぇぇぇん!」
「あら?御機嫌斜めねぇ」
「昨日も同じこと言ったから拗ねちゃったんだ」
「そうなの?」
「うん、なんでか分からないけど……」
調理場で朝の用意をしている合間に夕飯のメニューを確認して在庫を調べる。
「筑前煮ならなんとか出来るかな?準備だけだけど」
「魚もあるし、その頃にはもう私は手伝えると思うから。何かあったら連絡してね」
「きっと溜まったものが外に漏れだしていると言いたかったのでしょう。ですがよく気づきましたねぇ。大したものです」
「あ、遅くなると思って僕達でご飯食べちゃったんだけど」
「構いませんよ?さてと、おつまみは何がありますかねぇ……」と呑気に冷蔵庫に行っている。
栞さんはダイエットもしなくちゃと食器を片付け始め、お酒を片手に和室に行く冬弥に翡翠を見てもらう。
「起きましたねぇ、まだ眠そうですけど。元気ですよ?どこも悪くないですし、言葉も増えてきたので教えてあげると覚えるのも早くなります」
「や!ねう……」
「だから寝ちゃダメなの。起きててよ……」
「人で言うと1歳とか2歳とかですかねぇ?もう少し時間がかかりますね」
「わがまま直らないかなぁ?」
「今からでもちゃんということを聞かせたらいいんですよ。それと次の傍聴に父……おじいちゃんも聞きに来るそうですよ?」
「ほんとに?でも、お爺ちゃんが思う結果じゃなかったら、暴れそうで怖いなぁ」
「こちらのルールと言いますか、教えてはきましたから多分大丈夫です」
「そうだ、これ入ってた……」
ご飯の時に持ってきておいた封筒を後ろから出して渡す。
中を見て、書いておきますと言われたので、お風呂に入ってから寝なさいと言われたので風呂に行き、ゆっくりと浸かってから部屋に戻る。
「しーちゃん、みんな中に戻して翡翠も夜とお昼寝だけにさせて」
「はいー」
本棚から問題集と教科書を出して、前の問題集と見比べる。その後、二年数学と書かれた新しい集を数ページ解いてから、前の残りの問題集もやってしまう。
「ゆっきー、もう寝ないと怒られますよ?」
「うん、もう終わるから……」
「まだ学校始まってませんよ?」
「1年生を飛ばして入れてもらったんだから、ついていけませんじゃダメでしょ?それに、今からしておいてもいいくらいだよ。なんでも早めにしておいた方が、授業がある時にわかると思うし……」
「分かりました、紫狐が時間を決めます!えーっと……お薬飲んでから、一時間半が限界ですー。大体そのくらいでゆっきーは寝ちゃいます」
「分かった。最近お母さんみたいになってきてるよ?」
「紫狐はまだ独身ですー」
紫狐の悲鳴から1日、朝起きる時の起こし方やみんなの躾などを見ているとやはりお母さんとしか思えなくなってしまう。
「おはよう、もう手伝いに行く?」
「ええ、今日は何人か部屋を見に来る人がいるみたいなの。いきなり言うから予定狂っちゃって……雪翔君、夕飯の方なんだけど早めに手伝って欲しいの」
「いいよ。何作るのか教えてくれれば用意しておくし」
「そう?冷蔵庫に張り紙してあるから今から確認しましょう。紫狐ちゃんは翡翠ちゃんの服着せてあげてお母さんみたいね」
「紫狐は独身ですー。うえぇぇぇん!」
「あら?御機嫌斜めねぇ」
「昨日も同じこと言ったから拗ねちゃったんだ」
「そうなの?」
「うん、なんでか分からないけど……」
調理場で朝の用意をしている合間に夕飯のメニューを確認して在庫を調べる。
「筑前煮ならなんとか出来るかな?準備だけだけど」
「魚もあるし、その頃にはもう私は手伝えると思うから。何かあったら連絡してね」
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