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ひと夏の思い出編

123色 紅の風の反撃

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 ヒューーーーー  ヒュウーーーーーー


 さっきまで草木の音しか聞こえなかった周りに優しくも激しい風の音が響き渡る。 その風を受けてわたしの後ろにある木々はガサガサと騒ぎ出した。

「ーー!」

 突然、マモの魂が捕まえているレータのカラダからクロロンに移ったのを見た少女は目を見開き驚く。 だけど、態勢を整えたのか、すぐにいくつものツルをクロロンの方に向かわせる。 

 
 バシュッッッーーーン!!! 


 しかし、ツルは大きな音を立てて弾かれた。 いや、まるでクロロンの周りに壁があるかの様に『流された』。 

「ーーーー!?」

 ありえないツルの動きに少女はまたも驚愕する。

「ーーーーー!! ーーーーー!!!」

 言葉は分からなくても、さっきから衝撃的なことばかり起り、少女がパニックになっていることが分かった。 そんな少女を気にせずにクロロンもとい、マモはカラダを確認するように手首をぶらぶらと振る。

「……さっきのカラダよりはマシか」

 クロロンの優しい色の眼が赤色に変っていて、マモが入ったのだと確信する。

「…………」

 わたしは目を凝らしてクロロンを視ると、クロロンの周りを囲む様に『丸い風の壁』が出来ていた。
 
「あれって、もしかして、わたしのと同じ『バリア』? クロロンあんなことできたの?」
「……たぶん、マモがクウタのカラダを使ってるから、クウタのチカラを引き出してるだけ」

 シアンも視えているのか、わたしの疑問に答えてくれる。

「『ーーーー』!!」

 少女は再度、ツルを向かわせる。 マモは顔を上げると今度は左手を前にだす。

「『ヴェント』」

 呪文を口にすると、左手から風が吹き、沢山のツルを大きく弾き飛ばした。 クロロンが出していた風よりも明らかに強かった。

「……なにがおきてるの?」
「!」

 後ろからスミレの声が聞こえ振り返ると、スミレが上半身を起こして驚いた顔をしていた。

「スミレ! 目が覚めたんだね!」
「え、ええ……って、それよりもナニが起きてるのよ!? なんで緑風くん一人であそこにいて、あの子はだれ?」

 スミレはクロロンの上着を掴みながら、畳みかけるようにいう。

「え、ええっと、わたしもなにが起きてるか分からなくて、唯一わかるのは、マモがクロロンのカラダに『移った』ってだけで……」
「『移った』?」

 わたしはがんばって説明するけど、あやふやなことしか言えなかった。

 そんなことをしている内に強い風になにかが弾き飛ばされる音が再度響いた。

「!?」

 マモの方に向き直ると、向かってくる沢山のツルを何度も弾き飛ばしていた。

「しつこいな」

 眉をしかめ鬱陶しそうにいうと、マモは左手の指を銃のような形にすると、少女に向けて構える。 その行動に少女は警戒を強めたのか数本のツルを前にだして防御の態勢に入る。

「『マグナムヴェント』」

 バビュッン!!

「ーーっ!!」

 突風のような音が聞こえたかと思った直後、少女は右肩を抑えて苦痛の表情と呻き声を挙げた。

「え?」

 わたしは少女が痛そうに右肩を抑えてその手から赤色の滴が滴り落ちてる光景をみて、なにが起きたのか理解できなかった。

「急所を外してやっただけ感謝しろよ」

 マモの方を再度確認すると、銃のように構えた指先に小さな風の渦ができていた。 もしかして、あれを『撃った』の?

「『ーーーー』っ!!」

 少女は苦しみながらナニかの呪文を口にすると、左手が白く光って右肩に触れる。 すると、流れていた赤い滴が止まった。

「……っーーーー……っーー」
「…………」

 キズを治したみたいだけど、少女は息を切らしている。 それをマモは赤く冷たい眼を向け、静かに眺めていた。

「……なるほど、なら、回復できない様、次は『急所』だな」

 とても冷たくいうマモの赤い眼がさらに真っ赤に不気味に輝き、わたしの背筋がゾクリとして、本能的に恐怖を感じた。 だけど、このままじゃいけない気がして、とめないとと思い、わたしはマモを止めようとする。

「まて」
「!?」

 わたしがとめるよりも先にシアンが口を開く。 いつもマイペースなシアンからのハッキリとした言葉に驚く。
 
「……クウタに『ナニをさせる気』だ」

 シアンはいつもの眠たそうな眼ではなく、怒りの混ざった鋭い眼をマモに向ける。

「…………」

 しばらく互いに睨み合った後、マモは舌打ちすると少女に向き直る。

「今度も急所を『外してやる』」

 マモは左手を構え直し、指先の渦を少女に向ける。 それをみた少女は素早く空中を移動した。 風の弾に当たらない為に飛び回ったんだと思う。

「……無駄な事を」

 少女の行動に冷たく言うと、指先から突風の音が数回鳴った。

「ーー!!」

 飛び回っているので今度は風の弾を避けることができ、少女は避けたことを確認するとその隙に攻撃しようと魔法陣を展開する。 しかし、わたしは少女の横を抜けていった風の弾が半円を描いて『戻ってくる』のが視えた。

「あぶない!!」
「『ーーーー、 ーーっ!?」

 わたしは反射的に叫んでしまったが、言葉の通じない少女には届かず、少女の左足と右肩に弾が当たり、『ブアンッ』と突風にぶつかったような音鳴る。
 
「ーーっ!!」

 後ろという意識外からの突然の衝撃に少女は吹き飛ばされ、空中でバランスを崩してそのまま立て直すことができずに地面に落ち転がる。

「ーーーーーーっ!!」

 足と手の衝撃と地面に打たれた衝撃で少女は呻る。

 マモは追撃しようとしてるのか、少女に再度標準を向ける。

「マ、マモッ!! もうやめて!! これ以上はあの子があぶないよ!」 
「…………」

 わたしはこれ以上はいけないと思い、今度こそマモをとめる。 しかし、マモはこちらに呆れたような顔を向ける。

「ナニをいってるんだキサマは? 『先に手を出したのはアイツ』だぞ」
「で、でも、ケガをさせてまでとめることはないよ!」
「あっちはそうでもないみたいだぞ」
「え?」

 マモの言葉に少女の方をみると、少女はケガした場所に手を当て治して、よろよろと立ち上がった。

「あ、あなたももうやめよう! あぶないよ!」

 わたしは少女に必死に叫ぶけど、やっぱり言葉がわかってないのか、険しい顔でこちらを睨みつける。 そして、ナニかを決心したような表情を一瞬浮かべると両腕を左右に大きく開く。

「『ーーーーーーーーーー』!!」

 ナニかを大声で叫ぶと少女の周りの地面に彼女を円で囲むようにいくつもの魔法陣を出現させてそこから無数のツルが出てきて互いに絡み合い、彼女を守るように大きなツルができ、その先に大きな『花』が咲いていた。

「な、なによ、あれ……!」

 スミレは現れた巨大な植物に驚愕する。 

「……ちっ、やはり急所に当ててさっさと仕留めるべきだったか」

 マモはナニかを感じたのか、眉をひそめる。 わたしたちが驚いてるのも束の間、巨大な花の周りの地面から巨大なツルが飛び出してきてマモに向かって襲いかかる。

「『ヴェント』」

 向かってくる巨大なツルに風をぶつけるけど、一切効いてなかった。 マモはそれを確認すると、すぐに後ろに飛び上がり浮遊し、距離を取りながら、指を鳴らし、周りに沢山の風の刃を出現させ、巨大なツルへ飛ばす。

 シュンッ! シュッンッ! シュスパンッ! 

 何度も風の刃で切りつけ、巨大なツルは切り刻まれていく。 しかし、切っても切っても巨大なツルは地面から生えてくる。

「…………」

 増え続けるツルをみたマモは無表情だったけど、ナニかを考えているみたいだった。 しばらくツルとの攻防の後、赤色と緑色の魔力がマモの周りを漂う。 そして、左手を前にだして呪文を口にする。 

「『ウラガーノ』!!」

 マモの前に、巨大な竜巻が発生した。 

 ブオオオオオォォォォォォ!!!!

「うわあああああ!!」

 暴風が襲うけど、わたしのだしたバリアのおかげでシアンとスミレは無事だけど、離れた場所で倒れてるみんながあぶない!

「み、みんなが!!」
「……たすけにいく」
「ダメよ! 死ぬわよ!」

 わたしたちはパニックになってしまう。 だけど、『視線を感じた』。 その視線に顔を向けると『マモがこっちをみていた』。

「え?」
「…………」

 マモはなにも言わず、ただこっちをみていた。

「……も、もしかして」

 しばらく、視線の意味が分からなかったけど、なんとなくわかったかもしれない。

「『わたしが助けるんだ』」
「……!?」
「えっ!?」

 わたしの突然の言葉に二人は目を見開き驚く。

「助けるってまさか飛び出すつもり!?」

 スミレは必死にとめる。

「ちがう! ここで『助ける』!」
「えっ!?」

 わたしはみんなの位置を急いで確認する。 レータだけ別の場所でツルに捕まっていて、他のみんなは同じ位置にいる。 つまり二か所のバリアを張ればいいんだ! バリアを自由にだすなんてやったことないし、できるかわからないけどやるしかない! みんなの命がかかってるんだ!

「………………!!」

 二つの方向に手を向け、強く念じる。 だけど、念じるだけじゃだめだ! 魔力をコントロールしなきゃ。 そうしなきゃ、今出してるやつも消えちゃう。

 わたしは両手に白い魔力を集中させ、その溜めた魔力をみんなに向けて飛ばす。
 
「おねがいっ!! みんなを守って!!」

 わたしの手から放たれた白い魔力の球はすごい速さで飛んでいき、みんなの近くに着くと、弾けて、ドーム状のバリアができた。

「や、やったっ!! ……!?」

 バリアを出せて喜ぶけど、突然の立ち眩みが襲う。

「アカリ!」

 シアンが倒れそうになったわたしを支えてくれた。

「あ、ありがとうシアン……ごめんね。 消えないように集中するね」
「…………」

 わたしはバリアが消えないように集中しながらマモの方をみると、マモは「ふっ」と笑いわたしから目を離す。

「上出来だ」

 マモはそう一言いうと、指を鳴らし、竜巻の中に風の刃を飛ばしていく。 竜巻に乗った刃は勢いと威力が高まり、無数の巨大なツルを切り刻んでいく。

 ーーーーーーキュイイィ……

「……!」

 マモはナニかを感じたかのように反射的に竜巻に刻まれるツルから巨大な花の方に顔を向ける。 

 ーーーーキュイイイィィィン……

「……!?」

 わたしたちもフシギな感覚に花に目を向けると『巨大な魔力《エネルギー》の塊』ができていた。

「え、え? なにあのエネルギー?」

 スミレはすごい魔力の塊をみて顔を真っ青にさせる。

 しかし、わたしたちが驚くのも束の間、花から巨大なエネルギーが竜巻に向かって放たれた。

 ーーキュイイィィィンドオオオオオォォォォォォ!!!!

「!?」

 放たれたエネルギーはすごい威力でマモのだした竜巻を吹き飛ばした。

 わたしのバリアはなんとか保てたけど、風圧の威力で大きくヒビが入ってしまった。

「…………」

 マモは無表情で花を見つめる。 花はしぼんでしまっていた。

「一発だけの『切り札』か」

 そういった瞬間、マモの周りを囲むように無数の魔法陣が出現する。

「!?」

 魔法陣からツルが飛び出す、マモは反応が遅れて捕まってしまった。

「マモッ!!」

 わたしは叫ぶけど、チカラを使ったからかカラダが上手く動かない。

「マモッ! まってて今、助けるから!」

 ふらつくカラダに鞭を撃つようにわたしは立ち上がる。 しかし、マモはなぜか『余裕そうな顔をしていた』。
 
「『ウラガーノ』を使った時点でワタシの『戦勝』だ」
「え?」

 ごろ……ごろ……

 マモの言葉に驚くのと同時にわたしは空に『黒い雲』ができていることに気が付く。 それを疑問に思う前にマモは呪文を口にする。 
 
「『トゥオーノ』」

 マモのカラダから【バチンッ】と火花のような静電気のような音がした次の瞬間、カラダが一瞬光ったかと思ったら『消えた』。

 ゴオオオオオォォォォォォォン!!!!!
 
「ひいっ!!!?」

 突然、雷が落ちたかのような激しい音がわたしの耳を襲う。 反射的に遅れて耳を塞いで目を閉じたけど、音が頭に響いて痛い。

「……う……うう……」

 ゆっくりと目を開けてなにが起きたのか確認すると、衝撃的な光景がわたしの目に飛び込んできた。

 さっきまで草木が生い茂っていた場所の一部が焼き焦げていてその上に『少女が気を失って倒れていた』。 

「…………」

 マモは宙に浮き、見下げるように眺めていた。

「……な……なにが起きたの? 『雷でも落ちた』の?」

 スミレもなにが起きたのかまったく理解できずにいうけど、もしかしたら、『合ってる』かもしれない。

 少し遠目だったけど、少女のカラダはキズが付いて、カラダのあちこちや服が『黒く焦げて』いた。


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