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第二章

伝説の魔法本

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次の日

「おはようございます。」

「おはよう。アクアが、一緒に朝ごはんを食べるなんて久しぶりだな。」 

 今までだと、この時間帯は寝ていたらしい。

 なんとも不健康な生活。

「今日から、心を入れ替えようと決心したのです。」

「お!偉いな!応援するぞ!」

 さっきから話しているのが、俺の父親でロッキー・グラフィック伯爵だ。

「あら。アクアが、朝ごはんを一緒に食べるなんて、、、」

と、母さんがいってくる。そんなに珍しいことなのか!

ちなみに、母さんは、エリーザ・グラフィックという名前で父親の唯一の妻。

「あにうえ。おはようございます。」

で、このかわいいのが俺の妹でカルナ・グラフィック。

「おはようございます。母さん。カルナ。」



 そのあと、普通にご飯を食べる。

 んー。ご飯は、少し改善したいな。

 少し味が濃いし、いっちゃ悪いが、あまりおいしくない。







「父上。お願いがあるのですが。」

「ん?!なんだ?」

「私は、剣の訓練をやってみたいんです。」

「わかった。お前専用の警備員をつけよう。そいつに、教えてもらうといい。」

 やったー!

 南部で広大な土地を持つだけあり、金はあるんだな。

 俺専属の警備員など。。。

 いやさぁ。嬉しいんだけどね。



「あと、伝説の魔法本を読んでみたいのですが、、、」

「伝説の魔法本?訳のわからない字でかかれているのだぞ!」

「それでも、読んでみたいのです!」

「わかった。許可しよう。」

 よっしゃ!

 ん?!

 子供が簡単に読んでいいものなのか?!

 本当に伝説なのか?

 まあ、いっか!



「伝説の魔法本は、どこにあるのですか?」

「地下の書庫にある。」



 よし!行ってみよう。







 そして、地下。

 あった!伝説の魔法本。



 読んでみる。

 うん。簡単。

 高校生は、余裕で読める奴だ。 

 ただ、疑問が生まれる。

 この世界では、漢字もカタカナも平仮名も使われている。

 なにがいいたいかというと、この世界の人でもこの本(伝説の魔法本)を読むことは、可能なのだ。

 それなのに、父親はわけの分からない文字でかかれているといっていた。謎過ぎる!

 まあ、深く考えないようにしよう。





 そして、3時間後。

 ようやく、読み終わった。

 かと思いきや、その本が消えた。

 いや、消滅したのだ。

 そして、俺の体の一部となった。

 その結果、俺の体がこの本にかかれている魔法をすべて覚えたと言うことになる。

 ゲームでもこうだった。

 やった。嬉しい。

 これで、魔法に関しては、この世界で最強だろう。

 最強じゃないにしても、かなり強いのだろう!

 あの、三人もこの本を読んだかなぁ。



 明日から、魔法の訓練も始めよう。

 とは、言っても。本を読んだことにより、魔法の技も覚えた。

 そして、魔力も相当持っている(本を読んだことによる恩恵)。



 何度もいうけど、伝説とか言う割に地下の書庫にあるんだな。 

 もっと警備とかきちんとしとけよ!

 本当に伝説なのか?
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