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第二章 御奉公
第23話 転機1
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翌日、ウマシカ兄弟は葦助に連れられて佐倉の屋敷へとやって来た。座敷へ通された三人は、佐倉を前にただただ平伏した。
「申し訳ありません、うちの弟子がとんでもないことを。名主様の奉公人の方に怪我を負わせたと聞きまして慌てて飛んできたんです」
並んで座る佐倉と奈津に対し、三人は頭を畳に擦りつけた。このまま黙っていたら廊下の板の間で平伏しそうな勢いである。
そこへちょうど悠介が茶を運んできた。
「葦助さん、どうぞ面を上げてください。そちらの二人も。悠介は奈津の横に座りなさい」
悠介と聞いて、ウマシカ兄弟はパッと顔を上げた。悠介は二人を見て「やぁ」と言うように笑顔を向けた。それを見て二人がますます恐縮したのは言うまでもない。慌てたように鹿蔵が身を乗り出した。
「悠介、済まねえ。ほんの冗談のつもりだったんだ。まさかおめえが耳に針を刺すなんて思わなかったもんだからよ」
だが、奈津が反撃する。
「いいえ、あなたは悠介さんかわたしかどちらかの顔に刺すと言ったわ。これで逃げたら悠介さんは口先だけのオトコオンナだって。だから悠介さんはわたしを守るために自分に刺したのよ。しかも十日後にここに来ると約束しておきながら来なかったじゃないの。私が行かなかったらそのまま逃げおおせる気だったんでしょう」
「あ、いや、その」
「職人の大切な道具をそんなことに使って、親方に叱られるのが怖かったんじゃないですか、そうでしょう」
今日の奈津はガンガン攻めに行っている。自分の家なので気持ちが大きくなっているのか、悠介に怪我をさせておいて逃げたことに怒り心頭なのか、とにかく追及の手を緩める気は全く無いらしい。
しばらく二人と奈津を眺めていた佐倉が、おもむろに悠介の方を覗き込んだ。
「悠介、お前はどうなんだ」
「追放でいいわ。同じ目に遭わせてもいいけど!」
奈津の怒りは収まる気配がない。とは言え、本当に同じ目に遭わせる気はないだろう。単なる脅しだろうと思われる。
「奈津は少し黙っていなさい」
まだ何か言いたそうにしていたが、彼女は小声で謝るとそのまま口を真一文字に引き締めた。
「どうだ、悠介。奈津の言うように、この者たちを柏原から追放してもいいし、同じように耳に穴をあけてもいいが。お前はどうしたい?」
「どうもこうも……」
悠介はたっぷり時間をかけてゆっくり口を開いた。
「お嬢さんのお怒りは御尤もです。本当にお嬢さんは恐ろしい思いをされましたから。帰り道は泣いていらっしゃいましたし」
ウマシカ兄弟は反省したようにますます項垂れた。
「ですが、耳に針を刺してお嬢さんに怖い思いをさせたのはこのあたしです。兄さんたちじゃありません」
ウマシカ兄弟は驚いたように顔を上げた。
「あたし自身もなんにも怖い思いをしていないんですよ。このお兄さんたちが二人のどちらかの顔にこれで傷をつけるというんで、これ幸いとばかりに針を貸していただいたんです。ほら、これ綺麗でしょう。御隠居様からいただいた、錺の耳飾りです。お兄さんたちのお陰で耳飾りができるようになりました。本当にありがとうございます」
奈津はそのとき悠介の凄みのある笑顔を見逃さなかった。言葉は丁寧で感謝を述べているが、目が笑っていなかった。これが契約の印を刻むということなのだと、感覚でわかった。父をそっと盗み見ると、彼もギョッとした顔で悠介を見ていた。やはり悠介の笑顔の裏にあるものに気づいたのだろう。
何も気づかない葦助は悠介の寛大な計らいに感激し、ただただ「ありがとうございます」を連呼し、二人の頭を掴んで畳に押し付けた。
結局二人はお咎めなしで帰されたが、暗黙のうちに二人は悠介に逆らえない立場になってしまった。
彼らが帰り、悠介が急いで昼食を作りに行ったのを見計らって、奈津は父に言った。
「あの人達、どうするのかしら」
「悠介は頭が良いな。あの場で悠介が処分を乞うていたら、彼らは私を恨むことになっていただろう。悠介がお咎めなしとしたことで、私は誰にも恨まれることなく、葦助も安心して帰ることができ、二人の首にも鈴をつけることができた」
「首に鈴……ですか?」
恐らく猫の首につける鈴のことを父は言っているのだろう。
「そうだ。この辺りで女ものの着物を着ている子供と言えば茶問屋の絵師だということで、悠介を柏原中の人が知ることになるのは時間の問題だ。そこで彼が耳に穴をあけているとなれば、洒落者だとまた噂になる。そこで、どうやって耳に穴をあけたのかを話題にする人が出てくるだろう」
「そこで彼らに穴を空けられたと言えば直接手を下さずとも彼らは柏原に居づらく……」
「いや、違うな」
奈津の推理を父は一刀両断にした。
「悠介は尋ねられても耳に空けた穴については何も言わないだろう」
「どうして? 言えば一発なのに」
「一発だからだ」
父は満足げに笑う。
「何も言わずにいることで、人々の中で憶測が飛び交う。逆に言ってしまったらそこで人々の興味はなくなってしまう。黙っていればその分、柏原に拡散されるのだ。そこであの二人が悠介に全く逆らえなかったらどうだ?」
そんなことしたら……。
「ますます憶測が飛び交うことになります」
「彼がこれから絵師としてやっていくには知名度が必要になる。それと同時にあのやんちゃな二人を抑え込んでいるという印象を人々に与えることもできる。しかもここ佐倉の家に住んでいる。只者ではないと思わせることができる。悠介はそこまで考えているからこそ、お咎めなしと言ったのだ。あれは恐ろしく頭が切れる。敵に回すと厄介だろうな」
そう言って父は楽しそうに笑った。
笑い事じゃないわ、と奈津は思う。もしそうなら奈津がいずれ就きたい職業の相棒に、悠介以上の人材はない。あとでこっそり話してみようかしら――。
そこへ「失礼いたします」という悠介の声が廊下から割り込んだ。すっと唐紙が開き、廊下に手をついた悠介が顔を上げた。
「遅くなって申し訳ありません。昼餉の用意ができました。今日はお嬢さんも旦那様とご一緒にお食事されますか」
奈津と父は顔を見合わせた。
「そうだな、たまにはそれも良いか」
「そうですね、父上。私も話したいことがたくさんございます」
やれやれ、悠介のことになると途端にムキになる――佐倉は娘を見ながら目を細めた。
「申し訳ありません、うちの弟子がとんでもないことを。名主様の奉公人の方に怪我を負わせたと聞きまして慌てて飛んできたんです」
並んで座る佐倉と奈津に対し、三人は頭を畳に擦りつけた。このまま黙っていたら廊下の板の間で平伏しそうな勢いである。
そこへちょうど悠介が茶を運んできた。
「葦助さん、どうぞ面を上げてください。そちらの二人も。悠介は奈津の横に座りなさい」
悠介と聞いて、ウマシカ兄弟はパッと顔を上げた。悠介は二人を見て「やぁ」と言うように笑顔を向けた。それを見て二人がますます恐縮したのは言うまでもない。慌てたように鹿蔵が身を乗り出した。
「悠介、済まねえ。ほんの冗談のつもりだったんだ。まさかおめえが耳に針を刺すなんて思わなかったもんだからよ」
だが、奈津が反撃する。
「いいえ、あなたは悠介さんかわたしかどちらかの顔に刺すと言ったわ。これで逃げたら悠介さんは口先だけのオトコオンナだって。だから悠介さんはわたしを守るために自分に刺したのよ。しかも十日後にここに来ると約束しておきながら来なかったじゃないの。私が行かなかったらそのまま逃げおおせる気だったんでしょう」
「あ、いや、その」
「職人の大切な道具をそんなことに使って、親方に叱られるのが怖かったんじゃないですか、そうでしょう」
今日の奈津はガンガン攻めに行っている。自分の家なので気持ちが大きくなっているのか、悠介に怪我をさせておいて逃げたことに怒り心頭なのか、とにかく追及の手を緩める気は全く無いらしい。
しばらく二人と奈津を眺めていた佐倉が、おもむろに悠介の方を覗き込んだ。
「悠介、お前はどうなんだ」
「追放でいいわ。同じ目に遭わせてもいいけど!」
奈津の怒りは収まる気配がない。とは言え、本当に同じ目に遭わせる気はないだろう。単なる脅しだろうと思われる。
「奈津は少し黙っていなさい」
まだ何か言いたそうにしていたが、彼女は小声で謝るとそのまま口を真一文字に引き締めた。
「どうだ、悠介。奈津の言うように、この者たちを柏原から追放してもいいし、同じように耳に穴をあけてもいいが。お前はどうしたい?」
「どうもこうも……」
悠介はたっぷり時間をかけてゆっくり口を開いた。
「お嬢さんのお怒りは御尤もです。本当にお嬢さんは恐ろしい思いをされましたから。帰り道は泣いていらっしゃいましたし」
ウマシカ兄弟は反省したようにますます項垂れた。
「ですが、耳に針を刺してお嬢さんに怖い思いをさせたのはこのあたしです。兄さんたちじゃありません」
ウマシカ兄弟は驚いたように顔を上げた。
「あたし自身もなんにも怖い思いをしていないんですよ。このお兄さんたちが二人のどちらかの顔にこれで傷をつけるというんで、これ幸いとばかりに針を貸していただいたんです。ほら、これ綺麗でしょう。御隠居様からいただいた、錺の耳飾りです。お兄さんたちのお陰で耳飾りができるようになりました。本当にありがとうございます」
奈津はそのとき悠介の凄みのある笑顔を見逃さなかった。言葉は丁寧で感謝を述べているが、目が笑っていなかった。これが契約の印を刻むということなのだと、感覚でわかった。父をそっと盗み見ると、彼もギョッとした顔で悠介を見ていた。やはり悠介の笑顔の裏にあるものに気づいたのだろう。
何も気づかない葦助は悠介の寛大な計らいに感激し、ただただ「ありがとうございます」を連呼し、二人の頭を掴んで畳に押し付けた。
結局二人はお咎めなしで帰されたが、暗黙のうちに二人は悠介に逆らえない立場になってしまった。
彼らが帰り、悠介が急いで昼食を作りに行ったのを見計らって、奈津は父に言った。
「あの人達、どうするのかしら」
「悠介は頭が良いな。あの場で悠介が処分を乞うていたら、彼らは私を恨むことになっていただろう。悠介がお咎めなしとしたことで、私は誰にも恨まれることなく、葦助も安心して帰ることができ、二人の首にも鈴をつけることができた」
「首に鈴……ですか?」
恐らく猫の首につける鈴のことを父は言っているのだろう。
「そうだ。この辺りで女ものの着物を着ている子供と言えば茶問屋の絵師だということで、悠介を柏原中の人が知ることになるのは時間の問題だ。そこで彼が耳に穴をあけているとなれば、洒落者だとまた噂になる。そこで、どうやって耳に穴をあけたのかを話題にする人が出てくるだろう」
「そこで彼らに穴を空けられたと言えば直接手を下さずとも彼らは柏原に居づらく……」
「いや、違うな」
奈津の推理を父は一刀両断にした。
「悠介は尋ねられても耳に空けた穴については何も言わないだろう」
「どうして? 言えば一発なのに」
「一発だからだ」
父は満足げに笑う。
「何も言わずにいることで、人々の中で憶測が飛び交う。逆に言ってしまったらそこで人々の興味はなくなってしまう。黙っていればその分、柏原に拡散されるのだ。そこであの二人が悠介に全く逆らえなかったらどうだ?」
そんなことしたら……。
「ますます憶測が飛び交うことになります」
「彼がこれから絵師としてやっていくには知名度が必要になる。それと同時にあのやんちゃな二人を抑え込んでいるという印象を人々に与えることもできる。しかもここ佐倉の家に住んでいる。只者ではないと思わせることができる。悠介はそこまで考えているからこそ、お咎めなしと言ったのだ。あれは恐ろしく頭が切れる。敵に回すと厄介だろうな」
そう言って父は楽しそうに笑った。
笑い事じゃないわ、と奈津は思う。もしそうなら奈津がいずれ就きたい職業の相棒に、悠介以上の人材はない。あとでこっそり話してみようかしら――。
そこへ「失礼いたします」という悠介の声が廊下から割り込んだ。すっと唐紙が開き、廊下に手をついた悠介が顔を上げた。
「遅くなって申し訳ありません。昼餉の用意ができました。今日はお嬢さんも旦那様とご一緒にお食事されますか」
奈津と父は顔を見合わせた。
「そうだな、たまにはそれも良いか」
「そうですね、父上。私も話したいことがたくさんございます」
やれやれ、悠介のことになると途端にムキになる――佐倉は娘を見ながら目を細めた。
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