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可愛い子パンダちゃん
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おだやかな秋の昼下がり。
竹山で子パンダが遊んでいました。
丸くて柔らかい体で、でんぐり返りしたり、木登りしたり、すべって転んだり。
お腹がすけば近くに生えている竹を食べました。
「おいしいなぁ~。新芽のところが特に柔らかくておいしいなぁ~♪」
ムシャムシャと好みの竹を探し歩いては夢中で食べていると、いつの間にか、ずいぶん遠くまで来てしまったようです。
「えっと…。ここはどこ? どうやって帰ればいいんだっけ?」
子パンダはすっかり迷子になってしまい、山をうろうろしているうちに崖から足を滑らせ、コロコロコロリンと山の中腹へ落ちてしまいました。
そこには、またもや美味しそうな新種の竹がたくさん生えていました。
「うわ~、すご~い!」
新種の竹を食べるのは初めてなので、子パンダはワクワクしながらひと口食べてみました。
「うんま~~♪」
新しい味覚に感動した子パンダは、お腹いっぱい食べて、眠くなってしまいました。
「ぐぅぐぅ…」
とっても可愛らしい様子で眠っていると、偶然通りかかったヒグマの親子が子パンダを見つけました。
「かわいい~~!」
子ヒグマは子パンダに抱きついて離れません。
可愛い白黒模様の子パンダに、萌えが止まらないようです。
「こんなところで眠ってたら危険だよ!」
子ヒグマは母ヒグマにお願いして、眠っている子パンダを家に連れ帰りました。
(う~ん…。フカフカで気持ちいいなぁ…。なんだか背中が温かいし…)
子パンダはまどろみながら、ゆっくりと目を開けました。
そこはヒグマ親子の家の中で、子パンダは子ヒグマとベッドで横になっていました。
子ヒグマは子パンダの背中に、ぎゅっと抱き着いて幸せそうに眠っています。
台所では母ヒグマが子パンダのために、竹饅頭を作ってくれていました。
(いい匂いがする…)
子パンダがベッドから起き上がったとき、玄関ドアを蹴破って2匹の怪獣が現れました。
「騎士団に追われてるんだ!人質になってもらうぞ!」
ズカズカと家に上がり込んでくる怪獣に、子パンダはキレました。
「パンダを舐めるなよ!パンダは熊猫なんだ。こう見えても強いんだぞ!」
シャキ~ン!と、子パンダは鋭い爪を見せつけました。
怪獣たちは、子パンダの可愛い顔と鋭い爪を見て、
「あんなに可愛いのに狂暴なんて…ギャップ萌え♪」
「胸がキュンキュンする~♪ なんて可愛いんだ!」
すっかり子パンダの魅力にハートを射抜かれたらしく、ドキがむねむねして動けないようです。
そこへ騎士団が到着!
子パンダの可愛さにキュン死寸前の2匹を、あっさり捕らえて山を下りてゆきました。
「なんだかよく分からないけど、子パンダちゃんって強いんだね♪」
あっさり不戦勝を決めた子パンダを、ヒグマ親子が羨望の眼差しで見つめています。
そこへ、子パンダの母パンダが迎えに来ました。
「ママ~♪」
「GPSつけといて良かったわ♪」
ぬかりのない母パンダでした。
「よかったら竹饅頭でもいかがですか?」
母ヒグマが大皿に山のように積んだ竹饅頭をテーブルに置きました。
「まぁ。この子に作ってくれたんですの?とっても美味しそう♪」
「私たちは笹団子をいただきますわ♪」
ヒグマ親子とパンダ親子は仲良くお茶とお菓子を楽しんだのでした♪
竹山で子パンダが遊んでいました。
丸くて柔らかい体で、でんぐり返りしたり、木登りしたり、すべって転んだり。
お腹がすけば近くに生えている竹を食べました。
「おいしいなぁ~。新芽のところが特に柔らかくておいしいなぁ~♪」
ムシャムシャと好みの竹を探し歩いては夢中で食べていると、いつの間にか、ずいぶん遠くまで来てしまったようです。
「えっと…。ここはどこ? どうやって帰ればいいんだっけ?」
子パンダはすっかり迷子になってしまい、山をうろうろしているうちに崖から足を滑らせ、コロコロコロリンと山の中腹へ落ちてしまいました。
そこには、またもや美味しそうな新種の竹がたくさん生えていました。
「うわ~、すご~い!」
新種の竹を食べるのは初めてなので、子パンダはワクワクしながらひと口食べてみました。
「うんま~~♪」
新しい味覚に感動した子パンダは、お腹いっぱい食べて、眠くなってしまいました。
「ぐぅぐぅ…」
とっても可愛らしい様子で眠っていると、偶然通りかかったヒグマの親子が子パンダを見つけました。
「かわいい~~!」
子ヒグマは子パンダに抱きついて離れません。
可愛い白黒模様の子パンダに、萌えが止まらないようです。
「こんなところで眠ってたら危険だよ!」
子ヒグマは母ヒグマにお願いして、眠っている子パンダを家に連れ帰りました。
(う~ん…。フカフカで気持ちいいなぁ…。なんだか背中が温かいし…)
子パンダはまどろみながら、ゆっくりと目を開けました。
そこはヒグマ親子の家の中で、子パンダは子ヒグマとベッドで横になっていました。
子ヒグマは子パンダの背中に、ぎゅっと抱き着いて幸せそうに眠っています。
台所では母ヒグマが子パンダのために、竹饅頭を作ってくれていました。
(いい匂いがする…)
子パンダがベッドから起き上がったとき、玄関ドアを蹴破って2匹の怪獣が現れました。
「騎士団に追われてるんだ!人質になってもらうぞ!」
ズカズカと家に上がり込んでくる怪獣に、子パンダはキレました。
「パンダを舐めるなよ!パンダは熊猫なんだ。こう見えても強いんだぞ!」
シャキ~ン!と、子パンダは鋭い爪を見せつけました。
怪獣たちは、子パンダの可愛い顔と鋭い爪を見て、
「あんなに可愛いのに狂暴なんて…ギャップ萌え♪」
「胸がキュンキュンする~♪ なんて可愛いんだ!」
すっかり子パンダの魅力にハートを射抜かれたらしく、ドキがむねむねして動けないようです。
そこへ騎士団が到着!
子パンダの可愛さにキュン死寸前の2匹を、あっさり捕らえて山を下りてゆきました。
「なんだかよく分からないけど、子パンダちゃんって強いんだね♪」
あっさり不戦勝を決めた子パンダを、ヒグマ親子が羨望の眼差しで見つめています。
そこへ、子パンダの母パンダが迎えに来ました。
「ママ~♪」
「GPSつけといて良かったわ♪」
ぬかりのない母パンダでした。
「よかったら竹饅頭でもいかがですか?」
母ヒグマが大皿に山のように積んだ竹饅頭をテーブルに置きました。
「まぁ。この子に作ってくれたんですの?とっても美味しそう♪」
「私たちは笹団子をいただきますわ♪」
ヒグマ親子とパンダ親子は仲良くお茶とお菓子を楽しんだのでした♪
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