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しおりを挟むなんということでしょう。
少し長めのサラサラの銀髪は後ろで束ねられ、横に少し垂らした長い艶やかな髪が、切れ長の目が、とてもセクシーで。
笑っているときは爽やかで可愛らしいのに、そうでないときは超絶セクスィーだなんて。1粒で2度美味しいとはこのこと。
こんなに美しい殿方がこの世に居たのかという衝撃で、あんぐりと顎が外れそうになりました。
ちらっとメリーを見ると、メリーも目を白黒させて顎が外れていたようです。
私たちのドストライク美青年が何か話されていますが、背景に薔薇や天使が飛び交っている幻影まで見えてきて、何を言ってるのやら理解不能。 ←どんだけ
「ラーナ・ゴッチャー嬢、歓迎しますよ」
深紅の薔薇も、のけぞるほどの魅惑の微笑み。
まさか父が、こんな超男前な結婚相手を見つけてくれるなんて!
古い物でも食べて当たったのかしら…。 ←根強い人間不信
呆然としていると、またドアが開かれ、車椅子に乗ったご老体が入室された。
総白髪に口髭をたくわえた90歳くらいに見える上品な紳士。
この方はいったい…?
「ようこそ、ラーナ・ゴッチャー嬢。私はレオナルド・サーガ伯爵だ。
貴女の父上から、貴女との縁談を勧められたのだが…。冗談ではなかったのか?」
サーガ伯爵も驚きであんぐりと顎が外れそうなご様子。
16歳の初婚の娘を、ご老体の伯爵に嫁入りさせて、高額な結納金をせびろうとは。他にも何か企んでるのかも…。
やはり、父は絶好調だ。
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