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朝食後。ミーナに土が付いていたので風呂場で綺麗に洗ってあげて、ついでに自分の体も洗うと、お仕着せに着替え、サリーはいつものように中庭のベンチで猫と日向ぼっこしていました。
「サリー」
爽やかなキラキラ笑顔のローナンドが現れました。
「ローナンド様、昨日はありがとうございました」
サリーが立ち上がり、丁寧なお辞儀でお礼を言うと、
「昨日は楽しかったね」
と、微笑みながらサリーの隣に座るローナンド。
(楽しかったね、なんて。
ローナンド様は私の買い物ばかりして大量の荷物を持ってくださって大変だったはずなのに)
ローナンドの優しさに、今日も胸がときめいてしまうサリーでした。
「ローナンド様が畑の許可をくださった土地の草むしりを朝からしていたのですが、猫ちゃんが見事な畑を作ってくれたんです」
「え?」
得意げに尻尾を振るミーナを思わず2度見してしまうローナンド。
「見ていただけます?」
サリーは猫を抱いて、ローナンドを畑へと案内しました。
完璧な出来栄えの畑に、ローナンドも目を瞬きました。
「ミーナが魔法を使える猫だったとは」
ローナンドが感心していると、今朝、畑の畝に飛び込んだ野菜の種たちが、一斉に芽を出し、茎を伸ばし、葉をいくつもつけて、にょきにょきと大きく育ってゆきました。
あっという間に成長した野菜たちは、たわわに実っています。
「…もう収穫できそうですね?」
「…そうだな」
ふたりは驚きの光景にしばし呆然としていましたが、はっとローナンドは我に返りました。
「ミーナが魔法を使えることは僕たちだけの秘密にしよう。ミーナが珍しい猫だと誰かに知られて攫われたらかわいそうだ」
「そうですね。ミーナはローナンド様と私を会わせてくれた大切な猫ちゃんですもの」
「サリー…」
「ローナンド様…」
「にゃ~♪」
ふたりの世界に入ろうとしたら、ちゃっかり『まぜろ!』とばかりにミーナが鳴きました。
「わかったよ、ミーナ」
ローナンドは笑うと、ミーナを胸に抱いたサリーをそっと抱きしめました。
ふたりの間でミーナが幸せそうな表情をしています。
「こんなふうに、ずっと僕たちは一緒に居よう」
ローナンドの優しい声が耳元で響き、
「はい」
幸せで胸がいっぱいになってゆくサリー。
しばしローナンドの腕の中で幸せな雰囲気に浸ったあと、ゆっくり名残惜しく身を離したのでした。
「サリー」
爽やかなキラキラ笑顔のローナンドが現れました。
「ローナンド様、昨日はありがとうございました」
サリーが立ち上がり、丁寧なお辞儀でお礼を言うと、
「昨日は楽しかったね」
と、微笑みながらサリーの隣に座るローナンド。
(楽しかったね、なんて。
ローナンド様は私の買い物ばかりして大量の荷物を持ってくださって大変だったはずなのに)
ローナンドの優しさに、今日も胸がときめいてしまうサリーでした。
「ローナンド様が畑の許可をくださった土地の草むしりを朝からしていたのですが、猫ちゃんが見事な畑を作ってくれたんです」
「え?」
得意げに尻尾を振るミーナを思わず2度見してしまうローナンド。
「見ていただけます?」
サリーは猫を抱いて、ローナンドを畑へと案内しました。
完璧な出来栄えの畑に、ローナンドも目を瞬きました。
「ミーナが魔法を使える猫だったとは」
ローナンドが感心していると、今朝、畑の畝に飛び込んだ野菜の種たちが、一斉に芽を出し、茎を伸ばし、葉をいくつもつけて、にょきにょきと大きく育ってゆきました。
あっという間に成長した野菜たちは、たわわに実っています。
「…もう収穫できそうですね?」
「…そうだな」
ふたりは驚きの光景にしばし呆然としていましたが、はっとローナンドは我に返りました。
「ミーナが魔法を使えることは僕たちだけの秘密にしよう。ミーナが珍しい猫だと誰かに知られて攫われたらかわいそうだ」
「そうですね。ミーナはローナンド様と私を会わせてくれた大切な猫ちゃんですもの」
「サリー…」
「ローナンド様…」
「にゃ~♪」
ふたりの世界に入ろうとしたら、ちゃっかり『まぜろ!』とばかりにミーナが鳴きました。
「わかったよ、ミーナ」
ローナンドは笑うと、ミーナを胸に抱いたサリーをそっと抱きしめました。
ふたりの間でミーナが幸せそうな表情をしています。
「こんなふうに、ずっと僕たちは一緒に居よう」
ローナンドの優しい声が耳元で響き、
「はい」
幸せで胸がいっぱいになってゆくサリー。
しばしローナンドの腕の中で幸せな雰囲気に浸ったあと、ゆっくり名残惜しく身を離したのでした。
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