異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓

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牛子さんは何処へ 4

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「牛雄さんも助けに来てくれたの?ありがとう。牛雄さんとカイルくんも一緒にイチゴケーキを食べない?やみつきになっちゃって、やめられない味なのよ~♪」
「そ…そんなに?」

 牛雄さんは、溺愛している牛子さんの言葉に惑わされるように、フラフラと牛子さんの傍へゆき、一緒にケーキを食べ始めたのでした。
「はい、牛雄さん、あ~ん♪」
「牛子さんも、あ~ん♪」
「あっ、生クリームが口の端に付いてる♪」
「なめてあげる♪」
「きゃっ♪」
 熱々でラブラブなふたりに、ケーキも溶けそうです。

「牛雄さん、牛子さん!ルカまで!ケーキ食べてる場合じゃないだろう!誘拐されてるんだよ、分かってるの?!」
 普段は温厚なカイルもさすがに慌てだしました。

「カイルく~ん。私、満腹で眠くて動けないの~。後で逃げる~♪」
「僕も~♪」
 ラブラブなふたりは、肩を寄せ合い幸せそうに眠ってしまいました。
 ルカも満腹なのか、丸くなって猫のように眠っています。

「ふふふ。あのケーキには眠り薬が入っていたのよ。これで、牛雄さんは私のものよ」
「牛子さんは僕のものだ」
 覆面のふたりは、それぞれ牛雄さんと牛子さんの傍へゆきました。

「牛雄さんと牛子さんをどうするんだ? 君たちは誰なんだ?」
 カイルはルカのもとへ走り、ルカを抱き寄せて守ろうとしていますが、牛雄さんと牛子さんはふたりに捕まってしまったようです。
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