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花さんたちの目的は♪
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「ルカに見せたいものがあるんだ」
と言うカイルに手を引かれ、森の中を歩いています。
やさしい木漏れ日を浴びて、小鳥たちのさえずりに耳をすませながら辿りついた先には、蓮のような形をした1mほどの大きな花たちが池を埋めつくすように咲いて、ぷかぷかと浮いていました。
「満開の花がこんなにいっぱい! すごく綺麗~!」
いろいろな色の花たちは、今が盛りと咲き誇っています。
「ルカは花が好きだから、きっと喜んでくれると思って」
「うん! お花だ~いすき! 素敵な景色を見せてくれてありがとう♪」
ふたり微笑み合いながら満開の花にしばし見とれていると、花たちが動き出しました。
花の根がタコ足のように、うにょうにょとうねるように歩き出し、池から出てきて森を行進し始めました。
「なんで?」
「どこに行くんだろう?」
一列になって綺麗に行進する花たち。思わず最後尾に並んでしまいます。
うにょうにょうにょうにょ…
根っこのタコ足のような動きが気になりながら、しばらく行くと川に出ました。
川幅5m程の川に、花たちはどんどん入ってゆきます。
川の流れに乗って、プカプカと浮かんで進んでゆく花たちの姿はとても綺麗です。
「ルカ、花さんが僕たちを乗せてくれるって!」
「本当?!」
いつの間にか花さんと仲良くなったカイルが、大きな花の上に乗っています。
「ルカ、一緒に乗ろうよ!」
「うん!」
カイルと乗った花さんは、他の花より大きめの2mサイズで、蓮のような花びらの上はフワフワと柔らかくて弾力もあります。
小舟に乗ってる気分~♪
川から見る森の景色を楽しみながらゆっくりと流れていると、遊覧しているみたいです。
この川はどこまで流れてゆくのかしら♪
なんて遠足気分に浸っていたら、突然10mほど落下!
滝の上にある川だったらしく、あっという間に滝壺へダイビング!
ドッパ~ン!!
ブクブク…ゴボゴボ…
滝壺に落ちた花たちは逞しく水面に浮かぶと、たくさんの花びらを上下にパタパタ動かしながら、空へと羽ばたきました。
でも、飛ぶのは苦手なのか、重そうな体で必死に飛んでる感じが鴨の飛び方と似て見えます。
私たちが乗ってる大きな花さんも、きっと飛ぶのは苦手なのでしょう。
「花さん、私の背中に乗って!」
川で乗せてもらったお返しに、花さんを背負って空を飛びます。
すると、私も私もと、他の花さんたちも、私の背負った花さんの上にどんどん乗ってきました。
たぶん、20輪くらいの花さんを背負ってるような気がする~と思いながらカイルの方を見たら、カイルは30輪の花さんを背負って飛んでいました。
カイルから見たら、私もこんな感じなのね。
なんだかおかしくなってきて、吹き出してしまいます。
野を越え、山を越え、谷を越えて、先頭の花さん(リーダーかな?)の後ろを飛んでいると、大きな山が見えてきました。山の下には、水面がキラキラと輝いています。
大きな池の輝きを見つけた花さんたちは、私やカイルの背中から飛び立ち、次々と池へ飛び込んでゆきました。
長距離の移動で喉が渇いたのか池の水を飲みまくる花さんもいれば、疲れて眠りだす花さん、はしゃいで泳ぎまくる花さんもいます。
「カイル、これはもしかして…」
「花さんたちのお引越しだったんだ!」
カルガモのお引越しじゃなくて、花さんのお引越し。
狭い池から、広々とした池へ、30㎞の旅は無事終了しました♪
と言うカイルに手を引かれ、森の中を歩いています。
やさしい木漏れ日を浴びて、小鳥たちのさえずりに耳をすませながら辿りついた先には、蓮のような形をした1mほどの大きな花たちが池を埋めつくすように咲いて、ぷかぷかと浮いていました。
「満開の花がこんなにいっぱい! すごく綺麗~!」
いろいろな色の花たちは、今が盛りと咲き誇っています。
「ルカは花が好きだから、きっと喜んでくれると思って」
「うん! お花だ~いすき! 素敵な景色を見せてくれてありがとう♪」
ふたり微笑み合いながら満開の花にしばし見とれていると、花たちが動き出しました。
花の根がタコ足のように、うにょうにょとうねるように歩き出し、池から出てきて森を行進し始めました。
「なんで?」
「どこに行くんだろう?」
一列になって綺麗に行進する花たち。思わず最後尾に並んでしまいます。
うにょうにょうにょうにょ…
根っこのタコ足のような動きが気になりながら、しばらく行くと川に出ました。
川幅5m程の川に、花たちはどんどん入ってゆきます。
川の流れに乗って、プカプカと浮かんで進んでゆく花たちの姿はとても綺麗です。
「ルカ、花さんが僕たちを乗せてくれるって!」
「本当?!」
いつの間にか花さんと仲良くなったカイルが、大きな花の上に乗っています。
「ルカ、一緒に乗ろうよ!」
「うん!」
カイルと乗った花さんは、他の花より大きめの2mサイズで、蓮のような花びらの上はフワフワと柔らかくて弾力もあります。
小舟に乗ってる気分~♪
川から見る森の景色を楽しみながらゆっくりと流れていると、遊覧しているみたいです。
この川はどこまで流れてゆくのかしら♪
なんて遠足気分に浸っていたら、突然10mほど落下!
滝の上にある川だったらしく、あっという間に滝壺へダイビング!
ドッパ~ン!!
ブクブク…ゴボゴボ…
滝壺に落ちた花たちは逞しく水面に浮かぶと、たくさんの花びらを上下にパタパタ動かしながら、空へと羽ばたきました。
でも、飛ぶのは苦手なのか、重そうな体で必死に飛んでる感じが鴨の飛び方と似て見えます。
私たちが乗ってる大きな花さんも、きっと飛ぶのは苦手なのでしょう。
「花さん、私の背中に乗って!」
川で乗せてもらったお返しに、花さんを背負って空を飛びます。
すると、私も私もと、他の花さんたちも、私の背負った花さんの上にどんどん乗ってきました。
たぶん、20輪くらいの花さんを背負ってるような気がする~と思いながらカイルの方を見たら、カイルは30輪の花さんを背負って飛んでいました。
カイルから見たら、私もこんな感じなのね。
なんだかおかしくなってきて、吹き出してしまいます。
野を越え、山を越え、谷を越えて、先頭の花さん(リーダーかな?)の後ろを飛んでいると、大きな山が見えてきました。山の下には、水面がキラキラと輝いています。
大きな池の輝きを見つけた花さんたちは、私やカイルの背中から飛び立ち、次々と池へ飛び込んでゆきました。
長距離の移動で喉が渇いたのか池の水を飲みまくる花さんもいれば、疲れて眠りだす花さん、はしゃいで泳ぎまくる花さんもいます。
「カイル、これはもしかして…」
「花さんたちのお引越しだったんだ!」
カルガモのお引越しじゃなくて、花さんのお引越し。
狭い池から、広々とした池へ、30㎞の旅は無事終了しました♪
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