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お菓子のお家で三角関係?
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カイルと森を空中散歩していると、とても可愛いお家を見つけた。
「カイル、あれってお菓子の家かなぁ? クッキーの屋根と煙突に、クリームの壁?」
「ほんとだ~! 近くで見たいね」
「怒られない?」
「少しだけ近くで見せてもらったら、すぐに帰ろうよ」
「そうしようか」
好奇心に負け、少しだけ見せてもらうことに。
お菓子の家から3mくらい離れた場所に着地した。
ドアや窓枠もクッキーで出来てて、いろいろな色の丸い飴がたくさんクリームの壁に埋め込まれていて、とってもファンシー♪
どんな可愛い乙女が暮らしているのかしら?
なんて思っていると、バン!と、ドアが勢いよく開いた。
「カイルッ! 私に会いに来てくれたクマ!」
リボンとフリルがフリフリした純白のエプロンに身を包んだ、筋肉隆々の逞しい熊さんが家の中から現れた。
「どうして私の家を知ってたクマ? 愛の力? やだ~♪こまっちゃうクマ~♪」
真っ赤に頬を染め、上目遣いの熊さんは、この間、ジェリーの山で会った熊さんだった。
「どうぞ、入るクマ~!」
カイルの手を引いて家の中に連れて行ってしまう熊さん。
なんでこんなにカイルがお気に入りなの? ←鈍感
よく分からないけど、ついて行ってカイルを守らなきゃ!
「あら? ルカさんを招待していないけど?」
キラン!と、熊さんの瞳が鋭く光った。
「だいたい、あなたさえいなければ、カイルは私のものだったのに!」
くやしそうな熊さんを、唖然と見る。
「そうだったの?」
思わず、カイルに尋ねてみると、カイルは必死に首を振って否定してる。
「カイル、見るクマ! あなたにそっくりな等身大ケーキを2体も作ったクマ。私がどんなにカイルが好きか分かるクマ! そろそろ食べないといけないんだけど、カイルそっくりに作りすぎて食べれないクマ~」
部屋の中央に、人の姿のカイルケーキと子虎のケーキが鎮座していた。
確かに、リアルに作り過ぎて食べにくいだろうなぁ~。と思っていたら、奥の部屋から現れた怪魚丸飲み植物が、カイルケーキを丸飲みしてしまった。
「なにするの!…もしかして、あなた、私が好きだったの? 焼きもちを焼いたクマ?」
怪魚丸飲み植物は、熊さんが食べれないと言ってたので代わりにケーキを食べてあげただけなのに、なぜか気があると誤解されてしまった!
「私って、罪作りな熊ね…」
どうやって、怪魚丸飲み植物の想いを断ろうかと悩む熊さんだった。
「美しすぎる私がいけないのね…」
自分に酔ってしまったナルシスト気味の熊さんは、大黒柱にそっと身を寄せた。
バキッ! ドス~~ン!!
ちょっと体重をかけただけなのに大黒柱はあっさり折れて、天井が落ちてきた!
腕力を鍛え過ぎるのも考えものである。
「カイルッ!大丈夫?」
熊さんは落ちてきた天井や屋根をムシャムシャ食べながらカイルを探す。
すると、ルカがカイルを守り覆いかぶさっている姿でふたりが見つかった。
「…私の負けね…」
熊さんは、身を挺してカイルを守るルカの姿に感動して、身を引く決心をしたのだった。
「私、怪魚丸飲み植物さんと幸せになります」
乗り換えの速さに驚きつつも、ほっと一安心するカイル。
何でこうなったんだと納得のいかない怪魚丸飲み植物だった。
ルカがカイルを守ったのは、恋愛感情ではなく、家族愛・友情だということは誰も気づいていない。
「ルカ、守ってくれてありがとう。大好きだよ!」
「私も、カイルが好きだよ!」
カイルはとても幸せな気分だった。
熊さんと植物は、ふたりに祝福の拍手を送ったが、鈍感なルカは不思議顔。
でも、みんながとても幸せそうに見えて嬉しかった。
なんだかよくわからないうちに、三角関係が円満解決していたのだった。
「カイル、あれってお菓子の家かなぁ? クッキーの屋根と煙突に、クリームの壁?」
「ほんとだ~! 近くで見たいね」
「怒られない?」
「少しだけ近くで見せてもらったら、すぐに帰ろうよ」
「そうしようか」
好奇心に負け、少しだけ見せてもらうことに。
お菓子の家から3mくらい離れた場所に着地した。
ドアや窓枠もクッキーで出来てて、いろいろな色の丸い飴がたくさんクリームの壁に埋め込まれていて、とってもファンシー♪
どんな可愛い乙女が暮らしているのかしら?
なんて思っていると、バン!と、ドアが勢いよく開いた。
「カイルッ! 私に会いに来てくれたクマ!」
リボンとフリルがフリフリした純白のエプロンに身を包んだ、筋肉隆々の逞しい熊さんが家の中から現れた。
「どうして私の家を知ってたクマ? 愛の力? やだ~♪こまっちゃうクマ~♪」
真っ赤に頬を染め、上目遣いの熊さんは、この間、ジェリーの山で会った熊さんだった。
「どうぞ、入るクマ~!」
カイルの手を引いて家の中に連れて行ってしまう熊さん。
なんでこんなにカイルがお気に入りなの? ←鈍感
よく分からないけど、ついて行ってカイルを守らなきゃ!
「あら? ルカさんを招待していないけど?」
キラン!と、熊さんの瞳が鋭く光った。
「だいたい、あなたさえいなければ、カイルは私のものだったのに!」
くやしそうな熊さんを、唖然と見る。
「そうだったの?」
思わず、カイルに尋ねてみると、カイルは必死に首を振って否定してる。
「カイル、見るクマ! あなたにそっくりな等身大ケーキを2体も作ったクマ。私がどんなにカイルが好きか分かるクマ! そろそろ食べないといけないんだけど、カイルそっくりに作りすぎて食べれないクマ~」
部屋の中央に、人の姿のカイルケーキと子虎のケーキが鎮座していた。
確かに、リアルに作り過ぎて食べにくいだろうなぁ~。と思っていたら、奥の部屋から現れた怪魚丸飲み植物が、カイルケーキを丸飲みしてしまった。
「なにするの!…もしかして、あなた、私が好きだったの? 焼きもちを焼いたクマ?」
怪魚丸飲み植物は、熊さんが食べれないと言ってたので代わりにケーキを食べてあげただけなのに、なぜか気があると誤解されてしまった!
「私って、罪作りな熊ね…」
どうやって、怪魚丸飲み植物の想いを断ろうかと悩む熊さんだった。
「美しすぎる私がいけないのね…」
自分に酔ってしまったナルシスト気味の熊さんは、大黒柱にそっと身を寄せた。
バキッ! ドス~~ン!!
ちょっと体重をかけただけなのに大黒柱はあっさり折れて、天井が落ちてきた!
腕力を鍛え過ぎるのも考えものである。
「カイルッ!大丈夫?」
熊さんは落ちてきた天井や屋根をムシャムシャ食べながらカイルを探す。
すると、ルカがカイルを守り覆いかぶさっている姿でふたりが見つかった。
「…私の負けね…」
熊さんは、身を挺してカイルを守るルカの姿に感動して、身を引く決心をしたのだった。
「私、怪魚丸飲み植物さんと幸せになります」
乗り換えの速さに驚きつつも、ほっと一安心するカイル。
何でこうなったんだと納得のいかない怪魚丸飲み植物だった。
ルカがカイルを守ったのは、恋愛感情ではなく、家族愛・友情だということは誰も気づいていない。
「ルカ、守ってくれてありがとう。大好きだよ!」
「私も、カイルが好きだよ!」
カイルはとても幸せな気分だった。
熊さんと植物は、ふたりに祝福の拍手を送ったが、鈍感なルカは不思議顔。
でも、みんながとても幸せそうに見えて嬉しかった。
なんだかよくわからないうちに、三角関係が円満解決していたのだった。
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