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カイルは魔法を習得する
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今日は、カイルと荒野のど真ん中にいます。周りは大きな岩や果てしなく広がる平原。
カイルに「魔法を教えてほしい」と頼まれて数時間後、もともと天才肌だったカイルは、あっという間に魔法を使いこなし、自己流の応用も加えて、かなりの魔法の腕前になってしまった。
もう教えることなんてないし、こっちが習いたいくらいだよ~。
「ルカ! 見て見て♪」
カイルがはしゃいで手招きをする。
カイルったら、魔法が上手くできたわねって褒めてほしいのね♪
可愛いんだから~。
「この的を落とすよ!」
カイルは的を浮遊術で上空200mくらいのところへ浮かべた。
直径10㎝の小さな木の的。中央に直径1㎝の赤い丸が書いてある。
「炎の矢!」
カイルが叫ぶと炎の矢が現れ、木の的の中央を寸分の狂いもなく射貫いた後、的を一瞬で焼失した。
なんか…今の炎の矢、スクリュー高速回転してたような? その後、的は爆破?
あの小さすぎる的を確実に捉えていた!
この精度だと、何㎞先でもカイルはかなりの確率で仕留められるんだろうな…。
開いた口が塞がらない。
「ルカ! すごい? ねぇ、褒めて褒めて~♪」
天から舞い降りた天使のように美しい無邪気な表情でキャッキャとはしゃぐカイル。
凄すぎる魔法技とギャップありすぎ!
「これで、いつ大王イカやホオジロザメに出会っても大丈夫だね♪」
いや、もう出会いたくないし!
ホオジロザメがいる海って知ってたら飛び込まなかったし!
「この間はファイヤードラゴンが暴れてたっていうし、何があるか分からないよね♪」
そうなの?
異世界って、危険な所なんだ~!盗賊もいるしね。
でも、好き。
カイルやレオンさんやアーシャさんや森の泉の仲間たちがいるから。
どんな怪物が出てこようが、皆とここに居たいよ。
「今度、森のお祭りで、ダンジョン制覇大会があるんだ。優勝者には賞品が出るらしいから、優勝してルカにプレゼントしたいな♪」
「私に?」
「うん。ルカに貢ぎたいんだ」
6歳児の外見に似合わないセリフを言って、カイルは爽やかに笑った。
そういえば、昔、職場に、アッシー貢くん、と呼ばれてる男性がいたなぁとふと思い出した。
「なんで?」
不思議に思って聞いてみる。
「そんなの…ルカに好かれたいからに決まってるじゃないかぁ~~っ!」
真っ赤になって明後日の方向に走ってゆくカイル。
カイルったら…!
貢がなくても、カイルのこと好きだよ~~っ!兄弟のように思ってるよ!
「カイル~! 待って~♪」
照れるカイルを追いかけ、カイルも追いつかれないように速く走るので、気付けば全速力で何時間も荒野を走り続けてしまった。 超ハードなトレーニングをしてしまったわ!
「カイル、捕まえたっ♪」
「も、もう、走れない…」
バタッと大の字に倒れこむ私たち。
「カイル、私もダンジョン制覇大会にカイルと一緒のパーティーで出たい。一緒に優勝を目指そうよ!」
森のお祭り行事なんて、わくわくするよ♪
「いいけど。でも、ここのダンジョンって、多分、普通のダンジョンとは違うと思うよ…?」
「普通じゃないの?」
「普通は、ドラゴンとかスライムとか出てくるのかもしれないけど、もっとお笑い系のやつが出てくるって、去年の参加者が言ってたような気がするんだ…」
そっかぁ…。
それはもはや、ダンジョンとは言わないのでは?
カイルに「魔法を教えてほしい」と頼まれて数時間後、もともと天才肌だったカイルは、あっという間に魔法を使いこなし、自己流の応用も加えて、かなりの魔法の腕前になってしまった。
もう教えることなんてないし、こっちが習いたいくらいだよ~。
「ルカ! 見て見て♪」
カイルがはしゃいで手招きをする。
カイルったら、魔法が上手くできたわねって褒めてほしいのね♪
可愛いんだから~。
「この的を落とすよ!」
カイルは的を浮遊術で上空200mくらいのところへ浮かべた。
直径10㎝の小さな木の的。中央に直径1㎝の赤い丸が書いてある。
「炎の矢!」
カイルが叫ぶと炎の矢が現れ、木の的の中央を寸分の狂いもなく射貫いた後、的を一瞬で焼失した。
なんか…今の炎の矢、スクリュー高速回転してたような? その後、的は爆破?
あの小さすぎる的を確実に捉えていた!
この精度だと、何㎞先でもカイルはかなりの確率で仕留められるんだろうな…。
開いた口が塞がらない。
「ルカ! すごい? ねぇ、褒めて褒めて~♪」
天から舞い降りた天使のように美しい無邪気な表情でキャッキャとはしゃぐカイル。
凄すぎる魔法技とギャップありすぎ!
「これで、いつ大王イカやホオジロザメに出会っても大丈夫だね♪」
いや、もう出会いたくないし!
ホオジロザメがいる海って知ってたら飛び込まなかったし!
「この間はファイヤードラゴンが暴れてたっていうし、何があるか分からないよね♪」
そうなの?
異世界って、危険な所なんだ~!盗賊もいるしね。
でも、好き。
カイルやレオンさんやアーシャさんや森の泉の仲間たちがいるから。
どんな怪物が出てこようが、皆とここに居たいよ。
「今度、森のお祭りで、ダンジョン制覇大会があるんだ。優勝者には賞品が出るらしいから、優勝してルカにプレゼントしたいな♪」
「私に?」
「うん。ルカに貢ぎたいんだ」
6歳児の外見に似合わないセリフを言って、カイルは爽やかに笑った。
そういえば、昔、職場に、アッシー貢くん、と呼ばれてる男性がいたなぁとふと思い出した。
「なんで?」
不思議に思って聞いてみる。
「そんなの…ルカに好かれたいからに決まってるじゃないかぁ~~っ!」
真っ赤になって明後日の方向に走ってゆくカイル。
カイルったら…!
貢がなくても、カイルのこと好きだよ~~っ!兄弟のように思ってるよ!
「カイル~! 待って~♪」
照れるカイルを追いかけ、カイルも追いつかれないように速く走るので、気付けば全速力で何時間も荒野を走り続けてしまった。 超ハードなトレーニングをしてしまったわ!
「カイル、捕まえたっ♪」
「も、もう、走れない…」
バタッと大の字に倒れこむ私たち。
「カイル、私もダンジョン制覇大会にカイルと一緒のパーティーで出たい。一緒に優勝を目指そうよ!」
森のお祭り行事なんて、わくわくするよ♪
「いいけど。でも、ここのダンジョンって、多分、普通のダンジョンとは違うと思うよ…?」
「普通じゃないの?」
「普通は、ドラゴンとかスライムとか出てくるのかもしれないけど、もっとお笑い系のやつが出てくるって、去年の参加者が言ってたような気がするんだ…」
そっかぁ…。
それはもはや、ダンジョンとは言わないのでは?
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