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一章 歪んだ生活
第二話 隠れ鬼
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~屋敷 談話室~
暗い屋敷の中、フィロはラルカを連れて進んでいき一つの部屋の前で止まった。扉を開けると暖炉やソファ、机が目に飛び込んでくる。どうやら談話室のようだった
フィロ「ただいま」
?「おかえり~…ってその子如何したの?誘拐してきた?」
フィロ「んな訳ねぇだろ。迷子…かな?ラルカって言うんだって」
ラルカ「…真っ赤…キラキラしてる…」
フシール「赤…あぁ私の瞳のことかw宜しくね~ラルカちゃん。私はフシールって言うよ」
ラルカ「よ、よろしくお願いします!」
フシール「かわいぃ~」
屋敷の談話室でソファに座っていたのは先程フィロが話していた【妹】なのだろう。フィロと同じ黒髪に彼よりも明るめの紅い瞳をした彼女は不思議そうにラルカをその真紅の宝石に写していた
フシール「でもこんな小さな女の子がよく森の奥まで入ってこれたね」
フィロ「兎を追いかけて来たんだとよ」
フシール「へ~…そうだラルカちゃん折角なら遊ぼうよ!人形とか好きかな?」
ラルカ「にん…ぎょう…?なぁにそれ?」
フシール「あれ、知らないの?」
フィロ「あの町にはそんなもの無いだろ。というかフシールは銃の手入れしてたんじゃねぇの?」
フシール「さっき終わらせたもん。だから暇してるんだよ~」
フィロ「でもお前加減苦手だろうが」
フシール「そりゃまぁ苦手だけど…大丈夫だって!w」
ラルカ「なんのお話してるの?」
フィロ「あぁ…ごめんな?wそうだなぁ…ラルカちゃん良かったらフシールと遊んでくんねぇか?」
ラルカ「うん。遊ぶ!お姉さん、何して遊ぶの?」
フシール「じゃあ隠れ鬼はどう?屋敷の中ならどこに隠れてもいいよ!私が見つけるから捕まらないようにね」
ラルカ「楽しそう!」
フィロ「なら…こっちおいでラルカちゃん。隠れる場所が多いとこまで連れてってあげる」
ラルカ「ありがとう、お兄さん」
~屋敷 地下室~
フィロがラルカを連れてやって来たのは隠し扉の先の地下室だった。扉の先にはぬいぐるみなどで溢れかえって【少女】の好きそうな部屋が広がっていた
ラルカ「可愛い…」
フィロ「気に入った?ここなら隠れる場所も多いだろ」
ラルカ「うん!」
フィロ「それじゃあ俺は談話室に戻るから…頑張ってね」
フィロが部屋を出たあとラルカは部屋の中に身を潜めていた。数分後地下室の扉がキィー…と音を立てて開いた
フシール「ラルカちゃんはこの部屋かなぁフィロ兄なら連れてきそうだし…ぬいぐるみの下とか?」
ラルカ「あ、見つかっちゃった…!早く逃げなくちゃ!」
フシールがベッド脇のぬいぐるみを除けるとラルカが楽しそうに走り出した。しかし…
フシール「お、み~つけたwっと…ごめんね~ラルカちゃん。逃さないから」
バン!
ラルカ「え…?あ…あぁ…いたっ…痛いぃぃ!」
フシール「あはっ、右足貫通~これで逃げられないかなぁ?」
ラルカ「あ…あぁ…足が…」
フシール「さぁて…どうしよっか?」
バン!バン!
~屋敷 談話室~
フィロ「あ~あ~…見つかっちゃったんだ。叫び声ここまで聞こえてくるな。ん?…森に誰かが入ってきてる…一日に二人も客人なんて珍しい事もあるな…」
フシールは泣き叫ぶラルカを撃ち続けていた。一発目が太ももを貫通、逃げる事もできないまま体中を弾が掠めていく。一方フィロは森の方に誰かの気配を感じ屋敷の外へと出て行ったのだった
暗い屋敷の中、フィロはラルカを連れて進んでいき一つの部屋の前で止まった。扉を開けると暖炉やソファ、机が目に飛び込んでくる。どうやら談話室のようだった
フィロ「ただいま」
?「おかえり~…ってその子如何したの?誘拐してきた?」
フィロ「んな訳ねぇだろ。迷子…かな?ラルカって言うんだって」
ラルカ「…真っ赤…キラキラしてる…」
フシール「赤…あぁ私の瞳のことかw宜しくね~ラルカちゃん。私はフシールって言うよ」
ラルカ「よ、よろしくお願いします!」
フシール「かわいぃ~」
屋敷の談話室でソファに座っていたのは先程フィロが話していた【妹】なのだろう。フィロと同じ黒髪に彼よりも明るめの紅い瞳をした彼女は不思議そうにラルカをその真紅の宝石に写していた
フシール「でもこんな小さな女の子がよく森の奥まで入ってこれたね」
フィロ「兎を追いかけて来たんだとよ」
フシール「へ~…そうだラルカちゃん折角なら遊ぼうよ!人形とか好きかな?」
ラルカ「にん…ぎょう…?なぁにそれ?」
フシール「あれ、知らないの?」
フィロ「あの町にはそんなもの無いだろ。というかフシールは銃の手入れしてたんじゃねぇの?」
フシール「さっき終わらせたもん。だから暇してるんだよ~」
フィロ「でもお前加減苦手だろうが」
フシール「そりゃまぁ苦手だけど…大丈夫だって!w」
ラルカ「なんのお話してるの?」
フィロ「あぁ…ごめんな?wそうだなぁ…ラルカちゃん良かったらフシールと遊んでくんねぇか?」
ラルカ「うん。遊ぶ!お姉さん、何して遊ぶの?」
フシール「じゃあ隠れ鬼はどう?屋敷の中ならどこに隠れてもいいよ!私が見つけるから捕まらないようにね」
ラルカ「楽しそう!」
フィロ「なら…こっちおいでラルカちゃん。隠れる場所が多いとこまで連れてってあげる」
ラルカ「ありがとう、お兄さん」
~屋敷 地下室~
フィロがラルカを連れてやって来たのは隠し扉の先の地下室だった。扉の先にはぬいぐるみなどで溢れかえって【少女】の好きそうな部屋が広がっていた
ラルカ「可愛い…」
フィロ「気に入った?ここなら隠れる場所も多いだろ」
ラルカ「うん!」
フィロ「それじゃあ俺は談話室に戻るから…頑張ってね」
フィロが部屋を出たあとラルカは部屋の中に身を潜めていた。数分後地下室の扉がキィー…と音を立てて開いた
フシール「ラルカちゃんはこの部屋かなぁフィロ兄なら連れてきそうだし…ぬいぐるみの下とか?」
ラルカ「あ、見つかっちゃった…!早く逃げなくちゃ!」
フシールがベッド脇のぬいぐるみを除けるとラルカが楽しそうに走り出した。しかし…
フシール「お、み~つけたwっと…ごめんね~ラルカちゃん。逃さないから」
バン!
ラルカ「え…?あ…あぁ…いたっ…痛いぃぃ!」
フシール「あはっ、右足貫通~これで逃げられないかなぁ?」
ラルカ「あ…あぁ…足が…」
フシール「さぁて…どうしよっか?」
バン!バン!
~屋敷 談話室~
フィロ「あ~あ~…見つかっちゃったんだ。叫び声ここまで聞こえてくるな。ん?…森に誰かが入ってきてる…一日に二人も客人なんて珍しい事もあるな…」
フシールは泣き叫ぶラルカを撃ち続けていた。一発目が太ももを貫通、逃げる事もできないまま体中を弾が掠めていく。一方フィロは森の方に誰かの気配を感じ屋敷の外へと出て行ったのだった
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