狂宴〜接待させられる美少年〜

【続編②】拭うべき羞恥①

「空、今日の撮影では、上半身は全部脱いでもらうよ。」

「え…」

空は驚いた。

いつもは、胸と局部は何かしら隠す事が許されていた為だ。

「今日は花びらを君の体に散らせる。乳首は花びらで隠すよ。」

「… 」

空は無言のまま着ていたシャツを脱いだ。

当然ながら、服を脱ぐのは恥ずかしかった。

でも、恥ずかしがっていても仕方がない。

もはや、その行為が日常の一部なのだから。

部屋の薄暗さが唯一の救いだった。

シャツを脱ぎ、言われた通りにベッドに仰向けに寝そべる。

「ズボンを少し下げるよ」

クヌギは機械的にそう言うと、空のズボンを恥骨の辺りまでゆっくり下げた。

「…ゃ…」

恥ずかしさに声を上げそうになるが、ぐっと唇を噛み締める。

そんな事をしても何も意味が無い。

写真を撮られるだけ。
今までの仕打ちに比べたらなんて事ない。

そう言い聞かせ、自分の中の羞恥を必死にかき消そうとする。

「空は体毛が本当に薄いね。ここまでズボンを下ろしても、あそこの毛が見えてこない。」 

クヌギの揶揄するような言葉に、カッと顔が熱くなる。

「そ、そういうの！いちいち言わなくていいじゃないですか…！」

「はは、ごめんよ。可愛くてついね。もう何度も撮影しているのに、まだ緊張しているみたいだし、照れがあるようだから、気持ちをほぐそうとしたんだけど、逆効果だったようだな。」

クヌギは笑いながらそう言った。

「…気にしてるんだから…言わないでほしいです…」

空は消え入りそうな声で言った。

「空が色んな人間に好かれていた理由がわかるよ。ちょっとばかり可愛いが過ぎるな。じゃあ花びらを散らすよ」

クヌギは色とりどりの花びらを空の全身に満遍なくばら撒くと、1枚ずつ丁寧に配置を調整した。