狂宴〜接待させられる美少年〜

【続編】レオの声

「ソラ！？ソラなのか！？」

「レオ！レオっ！！！」

空は受話器を強く握りしめ、レオの名前を呼ぶ。
久しぶりに聞くレオの声に自然と涙が溢れる。

「感動してるとこ腰を折るようで悪いけど、1分だけだからね」

カレンが空に小さく耳打ちする。

空は一瞬カレンを睨みつつ、少し考えてから伝えるべきことを簡潔にレオに言った。

「レオ、僕無事だよ。心配かけてごめん。怪我とかもしてない。今どこにいるかわからないんだけど、もうすぐ解放されそうなんだ。絶対に戻るから待っててね！」

「ソラ…！解放って…やっぱり誰かに捕まってるんだね！？酷いことされたんじゃないの！？」

「ううん、大丈夫！心配しないで…っ」

空は涙を流し、嗚咽を漏らしながらも懸命に言葉を紡ぐ。

レオの声も受話器越しに震えているのがわかった。

「空ちゃん、そろそろ時間よ」

カレンがスマホに手をかける。

「…っ、レオ！大好き…っ！」

空の最後の言葉がレオに届くか否かのタイミングで電話は切られてしまった。