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願い。
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いつか好きな男の人と抱き合えたら。
両想いになれたら。
デートをして、キスをして、ひとつになれたら。
そんな願いをずっと抱えて生きてきた。
そんな願いをずっと殺して生きてきた。
無理だと諦めていた。諦めていたんだ。まさか、叶う日がくるなんて夢にも思わなかった。
行き場をなくしていた俺の願い。
君が拾ってくれた。
言葉にならないよ。
眩しい朝日に目を覚ます。
窓から差し込む光の雫。
動かないままの砂時計。
隣には、愛する人の寝顔。
ずっと眺めていると、天使はゆっくりと目をあけた。
「おはよう、リク。」
「おはよう、ルナ。」
そう言って微笑み合った。
ありがとう、ルナ。
俺と出会ってくれて。
俺を好きになってくれて。
両想いになれたら。
デートをして、キスをして、ひとつになれたら。
そんな願いをずっと抱えて生きてきた。
そんな願いをずっと殺して生きてきた。
無理だと諦めていた。諦めていたんだ。まさか、叶う日がくるなんて夢にも思わなかった。
行き場をなくしていた俺の願い。
君が拾ってくれた。
言葉にならないよ。
眩しい朝日に目を覚ます。
窓から差し込む光の雫。
動かないままの砂時計。
隣には、愛する人の寝顔。
ずっと眺めていると、天使はゆっくりと目をあけた。
「おはよう、リク。」
「おはよう、ルナ。」
そう言って微笑み合った。
ありがとう、ルナ。
俺と出会ってくれて。
俺を好きになってくれて。
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