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とある休日
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とある休日、シメサクは葵の家に招待される事になった。
葵が家でよくシメサクの話をしており、葵のおばあちゃんがシメサクに会いたいと言っていた事がきっかけだった。
シメサクは、自分がどんな風に話されているのだろうと一抹の不安を抱えつつ、葵の最寄りの駅で待ち合わせし、葵の家にお邪魔した。
「お、お邪魔します…。」
シメサクは恐る恐る中に入る。
「そんなに緊張しなくていいのに。」
葵は、クスッと笑って言った。
「そうは言っても…。あ、初めまして!」
葵のおばあちゃんが杖をつきながらゆっくりと出てきたのを見て、シメサクは頭を下げた。
「おばあちゃん、こちらがいつも話してる、七五三掛朔也さん。24歳。」と、葵がシメサクを紹介する。
「年は別に言わなくていいだろ…。」
シメサクはボソッと葵に耳打ちした。
「朔也さん、葵からお話をよく伺っていますよ。わざわざご足労頂いてありがとうね。」
葵のおばあちゃんは優しそうな声でそう言った。
「あ、いえ。こちらこそご招待頂いて、ありがとうございます。これ、もし良かったら。」と、シメサクは恐縮しながらも手土産を手渡した。
「まぁ、わざわざすいませんねぇ。そんなに固くならずに、お上がり下さいな。葵、ご飯温めるの手伝っておくれ。」
おばあちゃんは、そう言うと中に入って行った。
シメサクは、優しそうなおばあちゃんだな、と思った。
「僕とおばあちゃんとでご飯作ったんだ。普段、余ったコンビニ弁当ばっかりでしょ?沢山食べてね。あ、あと、お母さんは今日お仕事でいないから。」
葵は、そう言うと急かすようにシメサクの手を引いた。手が触れるだけでドキッとしているシメサクの心情など、葵は露知らずの様子だった。
「うわ、すげえ。」
ご馳走がズラっと並べられたテーブルを見て、シメサクは、感嘆の声を上げた。
「朔也さん、沢山食べていって下さいな。」
「ありがとうございます。葵にお腹を空かせて来るように言われていたのでもう腹ぺこで。頂きます!」
シメサクは有難くご馳走を頂いた。
「おいしい?」
「おう、めっちゃ上手い!葵、やっぱり凄いな。」
シメサクが言うと、葵は照れ笑いを浮かべた。
「あらあら、いい食べっぷりね。」
おばあちゃんにそう言われ、シメサクは少し恥ずかしくなった。
「すいません。あまりに美味しくてつい。」
「あら、何を謝ることがあるの?葵も見習いなさい。この子は少食で背もなかなか伸びないから、心配で…。」
「おばあちゃん、やめてよ。」
葵は、恥ずかしそうにモジモジとした。
笑顔の葵も可愛いけど、恥ずかしがり屋なところも可愛くて、シメサクはついついニヤけて見てしまう。
「サク、何笑ってるの?」
「はは、なんでもない。」
そんな2人のやりとりをおばあちゃんは嬉しそうに眺めていた。
「葵っていう名前、私が付けたんですよ。」とおばあちゃんが言った。
「そうなんですか?」
「ええ。私、碧(みどり)という名前なんですけどね、私の母、オーラが視える人だったんですよ。その母が、私のオーラは緑色だと言って、その名を付けたのだそうですよ。」
「お、オーラ…ですか?」
「不思議でしょう。人間誰しも背中の辺りから薄くオーラを纏っているのですよ。そのオーラの色は、その人の性格を表している。にわかに信じ難いでしょうけど。実は、私も視えるんですよ。葵が産まれた時、とても青く澄んだ色のオーラが視えてね。名前をどうするかで言い争う両親に変わって、私が”葵”と命名したんですよ。」
スピリチュアル的なものに無縁なシメサクには不思議な話だったが、葵の名前の由来を知る事が出来、葵の事をまた一つ知れた事を嬉しく感じた。
「ちなみに、僕には視えないよ。だから、おばあちゃんが言うことイマイチ信じられないんだよね。」
「まぁ、生意気な子だね。」
おばあちゃんは笑いながら言った。葵は、家ではいつもより少し生意気で、いつもより少し良く喋る。葵の新しい事を沢山知ることが出来、シメサクは嬉しさが顔に出てしまいそうになり、誤魔化す為にご飯をかきこむ。
「朔也さんのオーラはオレンジ色ですよ。」
「え、そうなんですか?」
「えぇ。オレンジ色は珍しいのよ。自分の事よりも人の世話を妬いてしまうような、そんな温かい人が持つオーラですからね。朔也さんの人柄を見て納得しましたよ。」
おばあちゃんは、顔が皺でいっぱいになるほどの笑顔を浮かべて言った。
その笑顔は、どことなく葵に似ていて、思わずシメサクも笑顔になった。
その後も3人で色々な話をし、沢山料理を食べた。
葵がトイレに行っている時に、おばあちゃんが「朔也さん、いつも葵の事、ありがとうございます。」と言った。
「そんな…!僕は何もしていませんよ。」
シメサクは、恐縮して言った。
「いえいえ、朔也さんのお陰だと今日確信しましたよ。コンビニのアルバイトを始めてからは、なんだか毎日楽しそうなんですよ、あの子。前のアルバイトをしている時は何だかすごく辛そうで、何の仕事をしているのかと聞くと本屋だって言うのだけど、本当かしらって思っていたのよ。」
シメサクが何も言わずに黙って聞いていると、おばあちゃんは話を続けた。
「離婚する前、あの子の両親は言い争いが耐えなくて、葵もきっと辛い思いをしていましたよ。それまでは明るい子だったのに、めっきり笑う事が減ってしまって。離婚してからは益々そう。可哀想に。おばあちゃんがもっと早くに気付いてあげられればねぇ…。」
後半は、その場にいない葵に話しかけるような口調だった。葵の事を想うとシメサクも目頭が熱くなり、言葉が出なかった。
「でもね、最近は少しずつ笑顔が増えてね。朔也さんのお話をよくするから、一度会ってみたいと思っていたの。一目見てすぐにわかりましたよ。朔也さん、本当に貴方のお陰ですよ。葵のこと、これからもよろしくお願いしますね。」
「僕の方こそ、葵と出逢えた事を嬉しく思っています。僕なんて何の取り柄もない、頼りない男ですけど…。」
「あら、何の取り柄もないだなんて、ご謙遜なさらないで。何か目指しているものや目標があって悩んでいる事があるのなら、言葉にすると良いですよ。言霊を信じてみてくださいな。」
おばあちゃんの言葉にシメサクは心が打たれっぱなしだった。
帰りの身支度をしたシメサクは玄関先でおばあちゃんに挨拶をした。
「お邪魔しました。ご馳走様でした。」
「いえいえ。また来てくださいね。」
おばあちゃんはそう言うと、優しそうな笑顔を見せてくれた。やっぱり笑顔が葵に似ているなとシメサクは感じた。
「僕、駅まで送ってくるね。」と葵が言うと、「はい、いってらっしゃい。」とおばあちゃんが手を振った。
家を出た2人は駅までの道を並んで歩く。
梅雨が明けて、夜でも半袖で過ごせるくらい温かく、季節の変わり目の柔らかい風が頬を切る。
「今日は、マジでありがとうな。」
「こちらこそ、わざわざありがとう。おばあちゃん喜んでたみたい。」
「そっか、よかった。」
「ねぇ、僕がトイレ行ってる時、何か話し込んでたでしょ?何の話してたの?」
「あー、秘密。」
シメサクが言うと、葵は、「えー」と唇を尖らせた。その様子が可愛くて、日に日に大きくなる胸の音が聞こえないように、当たりをキョロキョロ見渡して話題を探した。
ふと空を見上げると、大きな満月が浮かんでいた。
「月が綺麗だな。」
シメサクは、何気なく言った。
「え…?」
すると、葵が立ち止まり、驚いた様な表情でシメサクを見た。
「え?」
今度はシメサクが聞き返した。
「あ、違うよね。ごめん。」
「なんだよ。葵、なんか顔赤いよ?」
妙に顔を赤らめた葵を見てシメサクが問いかけると、葵は更に顔を赤らめた。
「えっと、ついこの間、学校の友達がね、"月が綺麗ですね"って"あなたが好きです"っていう意味なんだって言ってて。夏目漱石が言った台詞らしいんだけど。ごめんね、なんかそれ思い出しちゃっただけ!ごめん!」
最後の方は早口になり、"ごめん"を2回繰り返し、葵は足早に歩き始めた。
『えぇ!?そうなの!?月が綺麗ですねって告白の言葉なの!?知らねーよ、そんなの!』とシメサクは心の中で叫びながらパニックになった。なんだかお互い急激に気まずくなってしまってしまい、無言のまま駅に着くとぎこちなく解散した。
葵が家でよくシメサクの話をしており、葵のおばあちゃんがシメサクに会いたいと言っていた事がきっかけだった。
シメサクは、自分がどんな風に話されているのだろうと一抹の不安を抱えつつ、葵の最寄りの駅で待ち合わせし、葵の家にお邪魔した。
「お、お邪魔します…。」
シメサクは恐る恐る中に入る。
「そんなに緊張しなくていいのに。」
葵は、クスッと笑って言った。
「そうは言っても…。あ、初めまして!」
葵のおばあちゃんが杖をつきながらゆっくりと出てきたのを見て、シメサクは頭を下げた。
「おばあちゃん、こちらがいつも話してる、七五三掛朔也さん。24歳。」と、葵がシメサクを紹介する。
「年は別に言わなくていいだろ…。」
シメサクはボソッと葵に耳打ちした。
「朔也さん、葵からお話をよく伺っていますよ。わざわざご足労頂いてありがとうね。」
葵のおばあちゃんは優しそうな声でそう言った。
「あ、いえ。こちらこそご招待頂いて、ありがとうございます。これ、もし良かったら。」と、シメサクは恐縮しながらも手土産を手渡した。
「まぁ、わざわざすいませんねぇ。そんなに固くならずに、お上がり下さいな。葵、ご飯温めるの手伝っておくれ。」
おばあちゃんは、そう言うと中に入って行った。
シメサクは、優しそうなおばあちゃんだな、と思った。
「僕とおばあちゃんとでご飯作ったんだ。普段、余ったコンビニ弁当ばっかりでしょ?沢山食べてね。あ、あと、お母さんは今日お仕事でいないから。」
葵は、そう言うと急かすようにシメサクの手を引いた。手が触れるだけでドキッとしているシメサクの心情など、葵は露知らずの様子だった。
「うわ、すげえ。」
ご馳走がズラっと並べられたテーブルを見て、シメサクは、感嘆の声を上げた。
「朔也さん、沢山食べていって下さいな。」
「ありがとうございます。葵にお腹を空かせて来るように言われていたのでもう腹ぺこで。頂きます!」
シメサクは有難くご馳走を頂いた。
「おいしい?」
「おう、めっちゃ上手い!葵、やっぱり凄いな。」
シメサクが言うと、葵は照れ笑いを浮かべた。
「あらあら、いい食べっぷりね。」
おばあちゃんにそう言われ、シメサクは少し恥ずかしくなった。
「すいません。あまりに美味しくてつい。」
「あら、何を謝ることがあるの?葵も見習いなさい。この子は少食で背もなかなか伸びないから、心配で…。」
「おばあちゃん、やめてよ。」
葵は、恥ずかしそうにモジモジとした。
笑顔の葵も可愛いけど、恥ずかしがり屋なところも可愛くて、シメサクはついついニヤけて見てしまう。
「サク、何笑ってるの?」
「はは、なんでもない。」
そんな2人のやりとりをおばあちゃんは嬉しそうに眺めていた。
「葵っていう名前、私が付けたんですよ。」とおばあちゃんが言った。
「そうなんですか?」
「ええ。私、碧(みどり)という名前なんですけどね、私の母、オーラが視える人だったんですよ。その母が、私のオーラは緑色だと言って、その名を付けたのだそうですよ。」
「お、オーラ…ですか?」
「不思議でしょう。人間誰しも背中の辺りから薄くオーラを纏っているのですよ。そのオーラの色は、その人の性格を表している。にわかに信じ難いでしょうけど。実は、私も視えるんですよ。葵が産まれた時、とても青く澄んだ色のオーラが視えてね。名前をどうするかで言い争う両親に変わって、私が”葵”と命名したんですよ。」
スピリチュアル的なものに無縁なシメサクには不思議な話だったが、葵の名前の由来を知る事が出来、葵の事をまた一つ知れた事を嬉しく感じた。
「ちなみに、僕には視えないよ。だから、おばあちゃんが言うことイマイチ信じられないんだよね。」
「まぁ、生意気な子だね。」
おばあちゃんは笑いながら言った。葵は、家ではいつもより少し生意気で、いつもより少し良く喋る。葵の新しい事を沢山知ることが出来、シメサクは嬉しさが顔に出てしまいそうになり、誤魔化す為にご飯をかきこむ。
「朔也さんのオーラはオレンジ色ですよ。」
「え、そうなんですか?」
「えぇ。オレンジ色は珍しいのよ。自分の事よりも人の世話を妬いてしまうような、そんな温かい人が持つオーラですからね。朔也さんの人柄を見て納得しましたよ。」
おばあちゃんは、顔が皺でいっぱいになるほどの笑顔を浮かべて言った。
その笑顔は、どことなく葵に似ていて、思わずシメサクも笑顔になった。
その後も3人で色々な話をし、沢山料理を食べた。
葵がトイレに行っている時に、おばあちゃんが「朔也さん、いつも葵の事、ありがとうございます。」と言った。
「そんな…!僕は何もしていませんよ。」
シメサクは、恐縮して言った。
「いえいえ、朔也さんのお陰だと今日確信しましたよ。コンビニのアルバイトを始めてからは、なんだか毎日楽しそうなんですよ、あの子。前のアルバイトをしている時は何だかすごく辛そうで、何の仕事をしているのかと聞くと本屋だって言うのだけど、本当かしらって思っていたのよ。」
シメサクが何も言わずに黙って聞いていると、おばあちゃんは話を続けた。
「離婚する前、あの子の両親は言い争いが耐えなくて、葵もきっと辛い思いをしていましたよ。それまでは明るい子だったのに、めっきり笑う事が減ってしまって。離婚してからは益々そう。可哀想に。おばあちゃんがもっと早くに気付いてあげられればねぇ…。」
後半は、その場にいない葵に話しかけるような口調だった。葵の事を想うとシメサクも目頭が熱くなり、言葉が出なかった。
「でもね、最近は少しずつ笑顔が増えてね。朔也さんのお話をよくするから、一度会ってみたいと思っていたの。一目見てすぐにわかりましたよ。朔也さん、本当に貴方のお陰ですよ。葵のこと、これからもよろしくお願いしますね。」
「僕の方こそ、葵と出逢えた事を嬉しく思っています。僕なんて何の取り柄もない、頼りない男ですけど…。」
「あら、何の取り柄もないだなんて、ご謙遜なさらないで。何か目指しているものや目標があって悩んでいる事があるのなら、言葉にすると良いですよ。言霊を信じてみてくださいな。」
おばあちゃんの言葉にシメサクは心が打たれっぱなしだった。
帰りの身支度をしたシメサクは玄関先でおばあちゃんに挨拶をした。
「お邪魔しました。ご馳走様でした。」
「いえいえ。また来てくださいね。」
おばあちゃんはそう言うと、優しそうな笑顔を見せてくれた。やっぱり笑顔が葵に似ているなとシメサクは感じた。
「僕、駅まで送ってくるね。」と葵が言うと、「はい、いってらっしゃい。」とおばあちゃんが手を振った。
家を出た2人は駅までの道を並んで歩く。
梅雨が明けて、夜でも半袖で過ごせるくらい温かく、季節の変わり目の柔らかい風が頬を切る。
「今日は、マジでありがとうな。」
「こちらこそ、わざわざありがとう。おばあちゃん喜んでたみたい。」
「そっか、よかった。」
「ねぇ、僕がトイレ行ってる時、何か話し込んでたでしょ?何の話してたの?」
「あー、秘密。」
シメサクが言うと、葵は、「えー」と唇を尖らせた。その様子が可愛くて、日に日に大きくなる胸の音が聞こえないように、当たりをキョロキョロ見渡して話題を探した。
ふと空を見上げると、大きな満月が浮かんでいた。
「月が綺麗だな。」
シメサクは、何気なく言った。
「え…?」
すると、葵が立ち止まり、驚いた様な表情でシメサクを見た。
「え?」
今度はシメサクが聞き返した。
「あ、違うよね。ごめん。」
「なんだよ。葵、なんか顔赤いよ?」
妙に顔を赤らめた葵を見てシメサクが問いかけると、葵は更に顔を赤らめた。
「えっと、ついこの間、学校の友達がね、"月が綺麗ですね"って"あなたが好きです"っていう意味なんだって言ってて。夏目漱石が言った台詞らしいんだけど。ごめんね、なんかそれ思い出しちゃっただけ!ごめん!」
最後の方は早口になり、"ごめん"を2回繰り返し、葵は足早に歩き始めた。
『えぇ!?そうなの!?月が綺麗ですねって告白の言葉なの!?知らねーよ、そんなの!』とシメサクは心の中で叫びながらパニックになった。なんだかお互い急激に気まずくなってしまってしまい、無言のまま駅に着くとぎこちなく解散した。
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