明日も君が笑顔でいるために。

はる

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無理矢理(※)

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<葵の回想>

ホテルに着くなり、その男は乱暴に葵の服を剥ぎ取り、ベッドに押し倒して、両手両足をベッドに括り付け、身動きを取れない状態にした。 

「こんなの聞いてません…!」

「お金を多めに払えば、いつもと違う事をしてもいいって言っただろ?」

男は全裸で身動きの取れない葵の全身を、したり顔で舐め回すように見て言った。

「痛い事は嫌だって言いました…!」

葵の声は恐怖で震えていた。

今日、SNSで葵に連絡をしてきたのは、1度会った事のある男性だった。

どこかの会社の偉い人のようで、前回は、設定した金額よりも遥かに多い料金を渡された。性格は少し強引なところがあったが、悪い人ではないという印象だった。

今回は、"お金をもっと多く払うから、いつもと違う事をさせて欲しい"と言われた。

葵は、少し考えた上で"痛くない事なら良い"と返答した。

こんな事をずっと続けたくはなかったし、1回の行為で沢山のお金が手に入るなら、それに越したことはないと葵は思っていた。 

「痛い事なんてしないよ。ただ、君の事を観察させて欲しいんだ。」

"隅々までね"と付け足すと、男はいきなり部屋の電気を明るくした。

「や、やだ!消して下さい!」

全裸で拘束され、体を隠せない状態で部屋を明るくされた葵は、ただならぬ羞恥心でおかしくなりそうだった。

「だめだよ。明るいところで見たいんだ。お金が欲しいんだろう?」

男はかなり興奮気味で、前回会った時とは別人のように高圧的な口調だった。男の手が葵の頬に触れ、葵はビクッとする。

「ニキビ一つないキレイな顔。目はクリクリして大きくて、唇はピンクで薄い。可愛い顔をしてるなぁ、本当に。」

「…ッ」

葵は、顔をまじまじと見られた上に細かく解説され、全身から火が出そうだった。

「少し高めの可愛い声が出る、細い喉。男の子とは思えない華奢な肩幅。」

「や、やめてください…」

葵は、小さく呟いたが聞いてもらえず、男の指と目線が少しずつ下がっていく。葵は、恥ずかしさを必死で堪えていると、突然、右の胸の突起を摘まれた。

「あぁ…っ」

葵は、思わず声をあげる。

「はは、可愛い声だね!感じちゃった?可愛い乳首だなぁ。乳輪も小さくて形もいい。キレイなピンクが白い肌に映えるな。」

「や、やだっ」

間近でじっくり観察されて、葵は恥ずかしすぎて泣きそうになった。そんな葵をよそに男は両方の胸の突起を摘まんできた。

「やぁん、やだぁ…っ、あぁっ、さ、触らないで…っ」

葵は、思わず胸をのけぞらせてしまう。

「いやらしいねぇ。こんなに小さくて赤ちゃんみたいな色をした乳首なのに、ちょっと弄るとすぐ感じてしまうんだねぇ。」

揶揄するような言葉にまた羞恥がこみ上げる。

「ほら、もうぷっくりと尖ってきた。」

「いやぁっ、あん…っ、こすらないでぇ…」

引っ張られ、指の腹でこすられて、葵の体に甘くしびれる電気が走り抜けた。

その男はそのまま更に視線を下に落としていった。

「腹筋なんて全然ないんだね。まだまだ成長途中という感じだねぇ。プニプニして、柔らかくて、白くて、うまそうだ。」

「ふぁ…っ、やっ…」

葵は、お腹を揉まれて声を上げてしまう。男は、そのまま人差し指をスーッとおへそまで下ろしてきた。

「臍も形がいい。小さくて縦長で穴が深くて、可愛い臍だ。」

そう言いながら、じっくりと観察し、葵のおへそに舌を差し込む。

「ひゃっ、やぁ、そこやだ…っ」

奥の方まで舌を入れられて、葵は、擽ったさに体を捩る。

「んん、ふぁ、ゃだぁ…、やめて…」

「臍まで感じるなんて、全身性感帯だね。可愛い。」

 脇腹を両方の指でスーッと撫でられた。

「あぁんっ」

「程よく括れたエロい腰だな。それにしても君は毛が薄いんだねぇ。」

男は下腹にほんの少し薄く生えた葵の毛を掌で撫でまわした。

「いやぁ…」

次にどこに視線を動かすつもりか嫌でも分かり、葵は身を捩る。案の定、男の視線は更に下へ降りた。

「おや?やだやだ言いながら、もうここはおっきくなっているよ。」

「やだぁっ!」

葵は、指摘されて真っ赤になる。立ち上がってしまった葵の先端を男がつついた。

「いやっ、つつかないで…」

「ふふふ、先走りで濡れているよ?」

「も、もうやだ!もうやめてください…!」

恥ずかしさが限界に達し、僕は涙声で訴えた。

「今更手遅れだよ。生活の為にお金が必要なんだろう?これくらい我慢しなきゃ。」 

「…ッ」

葵は、自分の浅はかさに唇を噛んだ。

「素晴らしいペニスだね。形もよく、ピンク色で、小さくて実に愛らしい。」

「やっ、見ないで…!お願い…」

こんな辱めを受けるくらいなら、ただエッチをするだけの方が数倍マシだと葵は感じた。

この地獄の様な時間が早く終わる事をただひたすら願い、目をつぶって耐える事しか出来なかった。

「いいものをあげるよ。」

そんな葵の切なる思いなど露知らず、男はニヤリと笑みを浮かべた。

「これ、何かわかるかい?」

男は楕円形のピンク色の物体を複数取り出しながら、自慢げに葵に見せた。

「…わかりません…」

「売りをしていると言うのに、君は本当にウブだね。そんなところが可愛くて仕方ないのだけどね。」

男はテープを取り出すと、その物体を葵の両方の胸の突起に貼り付けた。

「これはね、こうやって使うんだよ。」

男がスイッチを押した瞬間、その物体が小刻みに激しく振動した。

「やっ、なにこれ…っ!あッだめ…っ!やぁん、んぁ」

両方の胸から伝わる振動によって、尋常じゃない程の快感に身体中を支配された。

「はは、可愛い。気持ちいい?本当に感じやすいんだね。」

「やぁぁんっ!と、止めて…ッ、あ、ぁん、やーっ!」

快感に翻弄され、胸を仰け反らせる葵を見て男は嬉しそうな顔をする。

葵は、快楽に弱い自分の体をこれ程までに恨めしく思ったことはなかった。

「ここも可愛がってあげないとね。」

男は、葵の屹立したソレにもその物体をあてがった。

「や、そこはだめ…ッ、あぁ!」

スイッチを入れられ、先端の部分に強い刺激が走り、脳が溶けそうな快感に体を捩らせてしまう。

「かわいい!本当に可愛い!」

男は興奮で目を血走らせていた。

「あぁーっ、んぁ、やぁぁ!ぁ、もうやぁっ!止めて…っ!」

快楽に耐えきれずなりふり構わず懇願した。

「止めるなんて勿体無いことしないよ。さぁ、もっと乱れてくれよ。」

男は、止めるどころかローターの強さを高めた。

「あぁぁんっ!だめぇっ!イく…っ、ぁぁぁ!」

あまりの刺激に、葵は程なく射精した。

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