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しおりを挟む男はユキトが吐き出したものを満足そうに飲みこんだ。
「あぁ、君の精液は美味だ。ユキト、やはりキミを指名してよかった。私は君に一目惚れしてしまったようだ。どうだ?私と一緒に暮らさないか?不自由のない暮らしができるぞ」
男は、そう言って、後孔に指を挿れようとする。
「…っ、待って…っください。一緒に暮らすのなら、隠し事はやめてください」
ユキトは、その手を抑えて言った。
男もピクッと動きを止めた。
「隠し事?」
「はい。男娼をしていると、その人が何かを隠している事が目を見ればすぐにわかります。あなたが僕と暮らしたいと言うのなら、僕に全てを教えて下さい。そうすれば、僕もあなたを心の底から信頼できます」
「全てを話せば、挿入もさせてくれるし、一緒にも暮してくれるのかな?」
「はい、あなたはいい人ですし、このような立派なお屋敷で暮らす事ができるなら、それ以上のことはございません」
ユキトは、なるべく笑顔を作って言った。
「そうか、わかった。ユキトには全てを話そう。私にはお金持ちの友人がいてね…」
男は、ユキトに誘導されて裏金についての情報を口にした。
ユキトがこっそり持ち込んだテープレコーダーに一部始終を録音されている事に全く気づかずに、意気揚々と全てを話した。
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