春の明日になりたい

はる

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劣情(※)

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「ははは!可愛いな、ハル。流石俺が見込んだ美少年だ。見ろよ、お前の痴態に欲情して自慰を始めてる奴がいるぜ!」

タクヤは構成員の1人を指さし、愉快そうに笑った。

「や…っ…見るな…」

一糸まとわぬ姿の自分を性欲の対象にされ、羞恥が込み上げる。

「なぁ、ハル。こいつ見た事ないか?」

「…え…」

ハルは自慰をする男の顔を見た。

見覚えがあった。

あの廃墟で人質にされていたナンバー48だ。

「ははは。分かったみたいだな。元々、あの廃墟を密売のアジトにしていたがコイツにかぎつけられてな。気絶させて担当の3人組に俺が渡したんだ。」

ブラウンが"あの廃墟に4人目がいた"という話をしていたことをハルは思い出した。

「ちなみに、あの爆発も俺が仕掛けた。ブラフェアをもう1人捉えた様だったから纏めて始末しようと思ってな。その時はそれがまさかハルだとは知らなかったけどな。」

タクヤはタバコに火をつけ、一服すると話を続けた。

「そのあと3人から報告を受けて、ハルの特徴と一致するもんだからまさかなと思った。ブラフェアに興味を持った俺はコイツを見つけ出し、交換条件を出した。」

「…まさか…スパイって…」

「ご名答。この変態野郎さ。こいつがブラフェアの内情をリークしてくれたお陰で、ナンバー2達の急襲に対処出来たってわけだ。」

「…金で吊られやがって…」

ハルは、一心不乱に自慰にふける男に侮蔑の目を向けた。

「金?はは。金なんかで吊ってねーよ。ハル、お前だよ。」

「…は?」

「ハルの体を好きにさせてやるって条件でコイツは寝返ったのさ。あの日以来、お前の事が忘れられないんだと。罪な男だな、お前は。」

ハルは驚きとおぞましさに身震いする。

二人が会話をしている間も男はハルの裸体を視姦し、「ウゥッ」と呻き声をあげて射精した。

「おい、元48番さんよ。一人で楽しむだけでいいのか?もう一度触れたかったんだろ?ハルに。」

「は、はい…!」と男は目を輝かせながら言った。

もはや男はプライドも何も無い犬畜生に成り下がっていた。

「好きにしろよ。そういう契約だからな。」

タクヤがそう言うと「ありがとうございますぅ!!」と声を上げると、ものすごい勢いでハルに近付いた。

「や…くるな…!」

鼻息を荒くした男の狂気じみた様相におぞましさを通り越して恐怖すら感じた。

「ハァハァ…会いたかった…君に会いたかったんだよ!」

男はハルの乳首を間近で穴が空くほど凝視した。

「あぁ…また君の乳首を触りたいと思っていたんだよ。本当に綺麗なピンク色だね。色だけじゃなく、乳輪の形も綺麗だし、小粒なところも可愛らしい。白い肌とのコントラストが何とも扇情的だね。」

「や、やだ!やめろよ変態!」

乳首を見てブツブツと感想を述べる男に鳥肌が立つ。

男は唐突にハルの両方の乳首をきゅっとつまんだ。

「ぁんっ!」

ハルは、ぴくんと震え、思わず声を漏らす。

「あぁ!なんて可愛い声なんだ。」

男は、ハルの両方の乳首を指先で上下に擦った。

「あんっ!んぁぁ、ゃ、ぁ!やめ…っ」

「可愛いなぁ、ぷっくりと尖ってきたよぉ。」

ぴんっと突起を弾かれる

「やぁぁんっ!」

ハルは思わずのけ反ってしまう。

男は何度も両方の乳首を執拗に人差し指で弾いた。

「あ、ゃん!やっ!あん!あぁっ、それやだぁっ」

「たまらないなぁ。組織を裏切った甲斐があったよぉ。」

今度は乳首を指で押しつぶした。

「ぁぁッ!ふぁ…」

「こんなのはどう?」

今度はハルの乳首を引っ張った。

「やぁぁぁんっ!ぁん、引っぱっちゃだめぇ…!」

「うわぁ、『引っ張っちゃだめぇ』なんて、そんな可愛いこと言えるのかい?ハァハァ。たまらないなぁ。ぷくっと尖って美味しそうだねぇ。舐めちゃおうかなぁ?」

男は片方の乳首を一心不乱にペロペロと舐める。

「やぁぁん!ぁ、やだ、あんんッ」

「ははは。あの変態オヤジ、相当ハルにご乱心だな。それにしてもハルは乳首が本当に弱いな。イったあとだから尚更か?」

タクヤは面白そうにタバコをふかしながら眺める。

「ハァハァ、可愛いなぁ。君は天使だよ。こんなに可愛らしい顔をして。キスをしてもいいかい?」

興奮で顔を真っ赤にした男が涎まみれの唇を近付ける。

「や、やだ!キスだけはやだぁ!」

ハルは子供のようにイヤイヤと首を振った。

クレハとあの日交わしたキスは、タバコの匂いのした甘くて切なくて忘れられないキスだった。

クレハ以外とキスなど絶対にしたくなかった。

「お前、ちょっと調子に乗りすぎだな。」

いつの間にか近くにいたタクヤが男を蹴り飛ばした。

男は「ふごぉォ」と汚い悲鳴をあげて部屋の隅っこまで弾き飛ばされ、そのまま気絶した。

「体を触らせることくらいは許してやったが、お前ごときがハルの唇を奪うなんざ身の程を知るんだな。」

そう言うと、タクヤはハルの小さな顎を掴み唇を奪った。

「んん…ぅッ」

口を離したタクヤの唇から血が流れた。

「…噛んだな…」

タクヤは苛立つ顔をハルに向けた。

ハルは、目を潤ませながらも気丈にタクヤを睨んだ。

「は、おもしれぇ。余興は終わりだ。今から快楽に狂わせてやるよ。」

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