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この日は結局体育を見学させてもらった。
生徒会長ともあろう者が新学年初回の体育を見学なんて…。
ゆきは、ずっと俺の事を心配してくれていた。
そんな彼の優しさが俺には痛かった。
だって、俺はゆきの体を見て鼻血を吹くほど興奮してしまったのだから。
その日以来、俺の心は今までに味わったことのない罪悪感と戸惑いでいっぱいだった。
ゆきの裸がどうしても頭から離れない。
それはこの世のものとは思えないほど、
世界中の言葉を集めても表現しきれないほど、
美しくて可愛くて綺麗な体だった。
もう一度見たい。
でもそんな事はダメだ。そんなのまるで変態じゃないか。
大切な「推し」に対してこのような邪な気持ちを抱いてしまうなど、許されることでは無い。
そんな2つの気持ちが心に同居し毎日喧嘩をするようになった。
数日後に席替えがあり、俺とゆきは離れた席になった。
ゆきと話をする機会が減る事がとても寂しいと思った。
でも、席が離れた事でこの間のようにゆきの裸を邪な目で覗き見ることは無くなり、ゆきに対して失礼な事はしなくなるだろう。
…そう思っていた。
またやってきた体育の着替えの時間。
俺は、ゆきの方を見ないようにと思うのだが、気持ちとは裏腹に目がゆきの姿を追ってしまう。
目が合いそうになって慌てて逸らすが、気が付くとまた見てしまい、そんな自分を嫌悪する。その繰り返しだった。
「六条、最近なんかボーッとしてる事多くね?」
「生徒会長が恋煩いかぁ?」
などと、他のクラスメイト達から言われてしまう始末だった。
生徒会長ともあろう者が新学年初回の体育を見学なんて…。
ゆきは、ずっと俺の事を心配してくれていた。
そんな彼の優しさが俺には痛かった。
だって、俺はゆきの体を見て鼻血を吹くほど興奮してしまったのだから。
その日以来、俺の心は今までに味わったことのない罪悪感と戸惑いでいっぱいだった。
ゆきの裸がどうしても頭から離れない。
それはこの世のものとは思えないほど、
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美しくて可愛くて綺麗な体だった。
もう一度見たい。
でもそんな事はダメだ。そんなのまるで変態じゃないか。
大切な「推し」に対してこのような邪な気持ちを抱いてしまうなど、許されることでは無い。
そんな2つの気持ちが心に同居し毎日喧嘩をするようになった。
数日後に席替えがあり、俺とゆきは離れた席になった。
ゆきと話をする機会が減る事がとても寂しいと思った。
でも、席が離れた事でこの間のようにゆきの裸を邪な目で覗き見ることは無くなり、ゆきに対して失礼な事はしなくなるだろう。
…そう思っていた。
またやってきた体育の着替えの時間。
俺は、ゆきの方を見ないようにと思うのだが、気持ちとは裏腹に目がゆきの姿を追ってしまう。
目が合いそうになって慌てて逸らすが、気が付くとまた見てしまい、そんな自分を嫌悪する。その繰り返しだった。
「六条、最近なんかボーッとしてる事多くね?」
「生徒会長が恋煩いかぁ?」
などと、他のクラスメイト達から言われてしまう始末だった。
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