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俺、六条直也(なおや)は生徒会長を務めている。
おこがましいのを承知で自分で言ってしまうが、テストの成績は毎回学年1位。生徒会長をしており、スポーツもできる方。クラスメイトからの人望もそれなりにあると自負している。
でも、これらは全て努力の賜物であり、決して才能などではない。
むしろ小中学生の頃は"出来ない"方だった。
そのコンプレックスをバネにし、努力を積み重ねてここまで来た。
自分はまだまだ未熟な人間であり、常に向上心と謙虚な姿勢を意識して生活している。
そんな俺には最近悩みがある。
それはもうブラックホールのように巨大な悩みだ。
経緯から話そう。
1人のクラスメイトがいる。
名前は、高野友希(ゆき)
成績優秀で性格も穏やかで明るい彼はクラスの人気者だ。
高3男子にしては背は低めで声は少し高い。
顔も可愛らしい童顔で、「高校生に見えない」と周りからイジられる度に「うるさいなぁ」と少し顔を赤らめながらふくれっ面をしており、そんなところが可愛らしい。
俺も彼とはよく話をする。
高3になった時に、俺と彼は隣同士の席になったことがきっかけで仲良くなったのだ。
明るくて可愛らしい弟キャラで、話をしていてとても楽しかった。
好きなアニメの話、ハマっているYouTuberの話、昨日テレビで見た芸人の話…
毎日、彼と話をするのがとても楽しかった。
彼は俺の「推し」だった。
俺の生真面目な学校生活を眩い笑顔で照らしてくれるからだ。
俺は彼を親しみを込めて「ゆき」と下の名前で呼んでいた。
でも、ゆきは何故か俺の事を「六条」と苗字で呼んでいた。
そんなある日の出来事だ。
高3になって初めての体育の時間。
体操着に着替える時、ふと隣を見ると、ゆきがシャツを脱いだところだった。
彼の上裸を見た瞬間、俺は衝撃のあまり硬直した。
雪のように真っ白な肌。
男子とは思えない程、華奢な首や肩。
妙に色気を感じる鎖骨。
薄い胸元に小さなピンク色が2つ咲いている。
それは綺麗なベビーピンク色の乳首。
乳輪も小さく、形も綺麗だ。
白い肌とピンク色のコントラストがあまりに美しく、見とれてしまう。
さらにその下には、腹筋の「ふ」の字もない白くて柔らかそうなお腹。
その中心にある小さなおへそは、綺麗な縦長で美しい形をしていた。
さらに驚くことに腰なんて少し括れている。
体毛などと言うものは一切なく、まるで降ったばかりのゲレンデの新雪のように美しい肌。
全体的に細いものの骨ばってはおらず、かといって太っている訳でも無く、とてもバランスの良く魅惑的な体。
少年らしいあどけなさを残しつつも、どこかエロティシズムを感じずにはいられない。
そんな彼の体に俺は釘付けになった。
「六条!?」
ゆきが俺の苗字を呼んだ。
「…え、ど…した?」
俺はふと我に返った。
つい、ゆきの体を凝視してしまったから変に思われたのか…?
「『ど…した?』じゃないよ!血…鼻血!!」
「はな…ぢ…?」
俺は、ふと鼻下にやった指が真っ赤に染まっているのを見て、驚いた。
まさか…ゆきの裸を見て…
なんて…なんて不埒な…
俺は、ショックのあまり机に両手をついた。
「六条!?ホントに大丈夫!?」
ゆきは慌ててポケットティッシュを取り出し、俺に近づいて鼻血を拭い、背中を摩ってくれた。
「ごめん…大丈夫だ。ゆき、ありが…ッ!?」
礼を言う時は、しっかり相手の顔を見るべきだから、ゆきの方をまっすぐ見た。
そして、間近でゆきの顔を見てまた硬直する。
クリクリとした大きな目を何故か少しうるませて、上目遣いで俺を見ている。
綺麗な二重まぶた。
少し赤らんだ頬。
薄ピンク色のプルプルとした唇。
思わず撫でたくなるような柔らかそうなサラサラの髪。
ゆきの顔をこんなに近くで見るのは初めてだった。
あまりに可愛らしい顔立ちに思わず目を下に向けてしまった。
それが失敗だった。
視線の先に飛び込んで来たのは、ゆきの乳首。
近くで見るそれは、本当に綺麗なピンク色をしていた。
こんな綺麗な乳首見た事ない。
小さくてツンと尖って、まるで穢れを知らない万物を象徴するかのように無垢で…
「ブフォッ」
「六条!?!?」
俺は鼻血を追加噴射し、ゆきの方にもたれかかってしまった。
おこがましいのを承知で自分で言ってしまうが、テストの成績は毎回学年1位。生徒会長をしており、スポーツもできる方。クラスメイトからの人望もそれなりにあると自負している。
でも、これらは全て努力の賜物であり、決して才能などではない。
むしろ小中学生の頃は"出来ない"方だった。
そのコンプレックスをバネにし、努力を積み重ねてここまで来た。
自分はまだまだ未熟な人間であり、常に向上心と謙虚な姿勢を意識して生活している。
そんな俺には最近悩みがある。
それはもうブラックホールのように巨大な悩みだ。
経緯から話そう。
1人のクラスメイトがいる。
名前は、高野友希(ゆき)
成績優秀で性格も穏やかで明るい彼はクラスの人気者だ。
高3男子にしては背は低めで声は少し高い。
顔も可愛らしい童顔で、「高校生に見えない」と周りからイジられる度に「うるさいなぁ」と少し顔を赤らめながらふくれっ面をしており、そんなところが可愛らしい。
俺も彼とはよく話をする。
高3になった時に、俺と彼は隣同士の席になったことがきっかけで仲良くなったのだ。
明るくて可愛らしい弟キャラで、話をしていてとても楽しかった。
好きなアニメの話、ハマっているYouTuberの話、昨日テレビで見た芸人の話…
毎日、彼と話をするのがとても楽しかった。
彼は俺の「推し」だった。
俺の生真面目な学校生活を眩い笑顔で照らしてくれるからだ。
俺は彼を親しみを込めて「ゆき」と下の名前で呼んでいた。
でも、ゆきは何故か俺の事を「六条」と苗字で呼んでいた。
そんなある日の出来事だ。
高3になって初めての体育の時間。
体操着に着替える時、ふと隣を見ると、ゆきがシャツを脱いだところだった。
彼の上裸を見た瞬間、俺は衝撃のあまり硬直した。
雪のように真っ白な肌。
男子とは思えない程、華奢な首や肩。
妙に色気を感じる鎖骨。
薄い胸元に小さなピンク色が2つ咲いている。
それは綺麗なベビーピンク色の乳首。
乳輪も小さく、形も綺麗だ。
白い肌とピンク色のコントラストがあまりに美しく、見とれてしまう。
さらにその下には、腹筋の「ふ」の字もない白くて柔らかそうなお腹。
その中心にある小さなおへそは、綺麗な縦長で美しい形をしていた。
さらに驚くことに腰なんて少し括れている。
体毛などと言うものは一切なく、まるで降ったばかりのゲレンデの新雪のように美しい肌。
全体的に細いものの骨ばってはおらず、かといって太っている訳でも無く、とてもバランスの良く魅惑的な体。
少年らしいあどけなさを残しつつも、どこかエロティシズムを感じずにはいられない。
そんな彼の体に俺は釘付けになった。
「六条!?」
ゆきが俺の苗字を呼んだ。
「…え、ど…した?」
俺はふと我に返った。
つい、ゆきの体を凝視してしまったから変に思われたのか…?
「『ど…した?』じゃないよ!血…鼻血!!」
「はな…ぢ…?」
俺は、ふと鼻下にやった指が真っ赤に染まっているのを見て、驚いた。
まさか…ゆきの裸を見て…
なんて…なんて不埒な…
俺は、ショックのあまり机に両手をついた。
「六条!?ホントに大丈夫!?」
ゆきは慌ててポケットティッシュを取り出し、俺に近づいて鼻血を拭い、背中を摩ってくれた。
「ごめん…大丈夫だ。ゆき、ありが…ッ!?」
礼を言う時は、しっかり相手の顔を見るべきだから、ゆきの方をまっすぐ見た。
そして、間近でゆきの顔を見てまた硬直する。
クリクリとした大きな目を何故か少しうるませて、上目遣いで俺を見ている。
綺麗な二重まぶた。
少し赤らんだ頬。
薄ピンク色のプルプルとした唇。
思わず撫でたくなるような柔らかそうなサラサラの髪。
ゆきの顔をこんなに近くで見るのは初めてだった。
あまりに可愛らしい顔立ちに思わず目を下に向けてしまった。
それが失敗だった。
視線の先に飛び込んで来たのは、ゆきの乳首。
近くで見るそれは、本当に綺麗なピンク色をしていた。
こんな綺麗な乳首見た事ない。
小さくてツンと尖って、まるで穢れを知らない万物を象徴するかのように無垢で…
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