上 下
34 / 50

クリスの愚行(※)

しおりを挟む
「は…なんだよ…」

俺の気迫に押された…のかはわならないが、クリスさんは狼狽え気味な表情を浮かべ、次にレイちゃんの様子を窺った。

そして驚いた顔をした。

それは俺も同じだった。

なぜなら、レイちゃんは微動だにせず、俺の方を見て、大きな目を潤ませていたのだから。

すると、クリスさんの「チッ」という舌打ちが聞こえ、次の瞬間、レイちゃんを膝の上に座らせ、背後から制服のボタンを外し始めたのだ。

「ちょ…!クリス!?何してんだよ!」

レイちゃんが抵抗しようとするが抑え込まれてしまい、あっという間にシャツのボタンが外され、レイちゃんの白い肌が晒された。

「何するんですか…!」と、駆け寄ろうとするが挫いた足が痛くて動けない。

「お前、そこで見てろよ。玲愛のこと好きなんだろ?だったら、こういうのも見たいだろ?」

そう言うと、あろう事かクリスさんはレイちゃんの右乳首をきゅっと摘んだ。

「んぁ…っ、クリス…ッ、やめ…」

「やめねぇよ。」

今度はレイちゃんの左乳首をクリクリと弄った。

「あぁ…ん、や、やだ…!」

「ほら、可愛いだろ?玲愛がこんなに感じやすくて可愛いなんて知らなかっただろ?」

「最低だ…!」俺は吐き捨てるように言い、足の痛みを堪えて止めに入ろうとする。

「こっちきたらもっと玲愛に恥ずかしい事するからな?大人しくしてろよ。」

「…俺、クリスのこういうとこ本当に嫌だ…!」

レイちゃんが顔を赤らめながらクリスさんを睨む。

「俺は、普段生意気な癖に、体触られるとすぐ感じて可愛くなる玲愛が好きだけどな。」

悪びれる様子もなくそう言うと、今度はレイちゃんのズボンに手をかけた。

「や、やだ!バカ!何してんだよ…!変態ッ!」

レイちゃんが慌てて抵抗するけど、あっという間にズボンとパンツを下ろされてしまった。

レイちゃんの少し立ち上がったソレが眼前に現れ、俺は止めなきゃいけないのに思わず見入ってしまう。

「ほら、乳首弄っただけで半勃ちじゃねーか。」

「やぁっ…、は、恥ずかしい…!」

「はぁ…。久々に見たけど、ほんと綺麗だよな。小ぶりで可愛くてさ。ほとんど、毛も生えてねーし。」

「も…やだ!恥ずか、しっ…てば…!あんっ、触んないで…ッ」

顔を真っ赤にするレイちゃんの自身をクリスさんが握った。

そして俺の方を見て言う。

「本当はお前も玲愛にこうしてやりたいんだろ?玲愛の可愛いペニスをこうやって扱いてさ。」

クリスさんはレイちゃんのソレを上下に扱き始めた。

「ぃやあぁっ!クリス…、あっ、やめっ!いやぁッ…!」

「はは!可愛い。な?可愛いだろ?ちょっと弄っただけでこんなに感じてさ。ほら、もう先走りが溢れてる。」

レイちゃんのピンク色の先端をクリスさんが指の腹で撫でる。

「あぁんっ!だめ…先っぽ…だめぇ…ッ」

「体ビクビクさせて、本当に先っぽ弱いよな。大好きな乳首ももっと弄ってやるよ。ほら、こうやって指で転がして摘んで引っ張って…」

「ぁんッ!だめっ、やぁん…!もうやだぁ…!」

「お前も玲愛の痴態に釘付けだな。まぁこんなに可愛いんだから仕方ないよな?」

「やぁ…っ、たーくん…見ないで…」

レイちゃんの絞り出すような一言に我に返った俺は「うおお!」と生まれて初めての雄叫びのような声を上げて、クリスさんに体当たりをした。

そして、レイちゃんの手を引いて抱き寄せた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……

鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。 そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。 これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。 「俺はずっと、ミルのことが好きだった」 そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。 お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ! ※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。 自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・ *** 執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。 ただ、それだけです。 *** 他サイトにも、掲載しています。 てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。 *** エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。 ありがとうございました。 *** 閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。 ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*) *** 2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

あなたの隣で初めての恋を知る

ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。 その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。 そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。 一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。 初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。 表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

処理中です...