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たーくんの中のたーくん
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「レイちゃんがもし別れたら告白しようって。自分勝手だと思ったけど、気持ちが爆発しそうだったんだ。破裂寸前まで膨らんだ風船みたいにさ。それに、あの彼氏さんはレイちゃんを悲しませてばっかりだった。あんな人が恋人なら、自分の方がレイちゃんを幸せに出来るって…あ、ごめん。これは思い上がりかも。」
「…ッ、思い上がりなんかじゃ…ないよ…」
なんて言っていいのか分からなくて、でも何か言いたくて、こんな事しか言えなかった。
そんな俺を見てたーくんがニコリと笑って言った。
「レイちゃんは優しいね。やっぱり俺、レイちゃんの事が好きだよ。」
「…たーくん…俺、まだ頭が整理出来てなくて、その…なんて答えたらいいのか…」
「いいよ、答えなくて。ていうかこんなタイミングで、こっちこそごめんだよね。なんかテンパってて…。」
「あの俺、なんていうか…出来ることがあったらするから…ってそれは変か…。なんか、その…たーくんの思い詰めた顔、見てらんなくてさ…。」
俺は、俺の膝元に置かれたたーくんの小刻みに震えた手を包み込むように握ってみた。
すると、たーくんが細い目を見開いた。
「ち、ちょっとレイちゃん!?手を握るなんて、そんな事されたら俺…あーだめだ…俺の中の俺が出てきてしまう…!」
「え…たーくん???」
いつも大人しくて優等生オーラ全開なたーくんが急に大きな声を出して頭をブンブン振るので、めちゃくちゃ驚いた。
"俺の中の俺"って何?
たーくん、二重人格なのか!?
「ご、ごめん。レイちゃん。もう我慢出来ない。俺の一生のお願いを聞いてくれないかな。」
「お、おう。何でも言ってよ。」
ちょっと戸惑いつつも、俺はそう答えた。
すると、本日2つ目のびっくり発言が飛び出した。
「裸を見せて欲しい。」
「…ッ、思い上がりなんかじゃ…ないよ…」
なんて言っていいのか分からなくて、でも何か言いたくて、こんな事しか言えなかった。
そんな俺を見てたーくんがニコリと笑って言った。
「レイちゃんは優しいね。やっぱり俺、レイちゃんの事が好きだよ。」
「…たーくん…俺、まだ頭が整理出来てなくて、その…なんて答えたらいいのか…」
「いいよ、答えなくて。ていうかこんなタイミングで、こっちこそごめんだよね。なんかテンパってて…。」
「あの俺、なんていうか…出来ることがあったらするから…ってそれは変か…。なんか、その…たーくんの思い詰めた顔、見てらんなくてさ…。」
俺は、俺の膝元に置かれたたーくんの小刻みに震えた手を包み込むように握ってみた。
すると、たーくんが細い目を見開いた。
「ち、ちょっとレイちゃん!?手を握るなんて、そんな事されたら俺…あーだめだ…俺の中の俺が出てきてしまう…!」
「え…たーくん???」
いつも大人しくて優等生オーラ全開なたーくんが急に大きな声を出して頭をブンブン振るので、めちゃくちゃ驚いた。
"俺の中の俺"って何?
たーくん、二重人格なのか!?
「ご、ごめん。レイちゃん。もう我慢出来ない。俺の一生のお願いを聞いてくれないかな。」
「お、おう。何でも言ってよ。」
ちょっと戸惑いつつも、俺はそう答えた。
すると、本日2つ目のびっくり発言が飛び出した。
「裸を見せて欲しい。」
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