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スーパー銭湯に行こう⑦

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大きな岩に寄りかかるようにして立たされた僕はタオルと手で身体を隠しながら、恐る恐るひよしさんを見上げる。

「ひよしさん…何する気なの…?」

「俺がお前を連れて銭湯に行きたくなかった理由、わかっただろ?」

ひよしさんは僕の正面で仁王立ちして言った。

「でも…行きたかったんだもん…」

僕は涙ぐみそうになるのをグッと堪えながら小さく言った。

「あぁ、行きたがってるのはわかってたから今日行くことにしたんだよ。でもお前、勝手に露天行くし、相変わらず自覚ねーし、案の定ちょっと目を離したら知らないオッサンに触られてんじゃん」

「そんなの…っ、僕のせいじゃない…!」

「俺から離れなきゃいいだろ!」

ひよしさんは少し大きな声で言った。

ビクッとした拍子に涙が一筋流れてしまった。

でも、自分で拭う前にひよしさんが拭ってくれた。

「空、いつも俺のそばにいろよ。そしたらいつでも守ってやれるからさ。」

ひよしさんが優しく言ってくれた。

「うん、わかった…っ、んぅ…ッ」

言い終わったすぐあとに口付けされた。

ようやく口を離され、ひよしさんに言った。

「…っ、ひよしさん…、こんなとこで…人に見られちゃうよ!?」

「大丈夫。ほとんど人いねーし、ここ岩陰で見えねーから。」

そう言うと、僕のタオルを勢い良く剥ぎとった。

「ま、空が声を我慢すればの話だけどな」

ひよしさんはニヤリと笑った。
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