16世紀のオデュッセイア

尾方佐羽

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第1章 星の巡礼から遠ざかって チェーザレ・ボルジア

ひとつの終わり2 1508年2月 ミラノ

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<ミケーレ・ダ・コレーリア、ソッラ、ニッコロ・マキアヴェッリ、チェーザレ・ボルジア>


 ミラノの街を歩くミケーレは今後のことをいろいろ思い描いていた。

 かつてヴィスコンティ、スフォルツァ家が権勢を誇った象徴、スフォルツェスコ城の長い城壁が町並みを睥睨している。それは歩く彼のすぐ脇に聳え立っていたが、彼の心はそれを軽々と飛び越えられるぐらいに弾んでいた。
 恋人ソッラも妻としてフランスに連れていく。ミケーレはそう決めていた。これから新しい生活に飛び込むのに、彼女の助けは今以上に大切になる。

 ソッラについては少し説明が必要だろう。

 彼女はスペインからフィレンツェに移り住んだコンベルソである。
 ミケーレが剣の手当てのため訪れた鍛冶屋の娘がソッラだった。そのうちにお互いが好意を持つようになり、ミケーレが声をかけた。そこから親しくなるのに時間はかからなかった。彼女は夏の太陽のようにまっすぐに輝いて、無邪気な微笑みをミケーレだけに見せた。そして、誰もが鉄でできていると思っていたミケーレの心の扉を一気に開け放ってしまった。


 コンベルソはスペインやポルトガルで、キリスト教に改宗したユダヤ教徒の呼称である。改宗しないユダヤ教徒はマラーノと呼ばれた。改宗したにも関わらず、なおキリスト教徒と区別する理由は非常にわかりずらい。そもそも、ユダヤ教徒、すなわちユダヤ人を区別する理由も分からないのだから。

 ありていに言えば区別ではない。差別である。

 レコンキスタが完遂したその年に、フェルナンドとイザベラのスペイン両王は、イベリア半島からユダヤ人を追放することに着手した。改宗しないなら出ていけということである。それまでユダヤ人は特定の居住区に住むことを義務づけられていたが、追放などという仕打ちを受ける段階には至っていなかった。

 そのとき、コンベルソとマラーノの関係も複雑になっていた。ユダヤ人の中から、金融業や官吏、医者など公的な職業や富裕な商人になるものも少なくなかった。彼らは円滑に生きるため、すすんでキリスト教に改宗したのだ。それがコンベルソの中心である。

 共同体と宗教を守り、裕福ではない層が多いマラーノから見ればコンベルソは裏切り者だった。このような同族嫌悪を利用して、スペインはユダヤ人を排斥することにしたのである。その結果、居住地を制限され印を付けることを強制される従来の路線を大幅に超えて、改宗が本当かどうかを確かめるための異端審問が日常的に行われるようになった。

 後年、はるかに後年だが、イスラエルの首相になったゴルダ・メイアは、あるいはかの有名なアンネ・フランクは言った。
「なぜユダヤ人だけがこのような目に合わなければいけないのでしょうか」

 現代まで複雑ないきさつを重ね、禍根の残るこの問いに、残念ながら、明確に答えることができない。そして、ユダヤ人以外にも虐げられた人びとは確かにいたし、今もいる。
 だからと言って、知らないで済ませる理由にはならない。


 ミケーレはミラノの街を歩きながらまだ考えていた。
 ソッラも言っていた、チェーザレが生きているという噂は本当だろうか。去年の3月、ナヴァーラのヴィアナ戦線で孤立した末に敵にやられたというのは嘘なのか。
 嘘ならばどんなによいか!

 ヴィアナの話を聞いたときは信じられなかった。
 あのチェーザレが、そんな無様なあっけない死を迎えるなどとは、ありえない。それが何かの誤りであるなら、ナヴァーラ王家を通じて秘かにフランスに逃れている可能性があるかもしれない。

 ミケーレがフランスの招請に応じる気になったのはそのような考えが常に頭の片隅にあるからだった。チェーザレとフランス王家が取り決めた昔の同盟関係が今も生きているわけはないが、君主というものはたいそう気まぐれだ。何が起こるかは分からない。

 国の思惑というのがそれほど甘くないことはよく分かっている。凋落した者がいかに早く忘れ去られるかということも。

 それに加えて、自分はイタリア半島にとってあまり望ましくない人間になったし、ソッラはイベリア半島にはいられない。

 彼はまた立ち止まって、自分の手をじっと見た。ソッラが大きくて好きだと言った手。

 多くの人間を殺めた手だった。
 剣を握る手、それを容赦なく振り下ろし、突き、相手にとどめを刺す。それだけではない、もっと静かな方法がある。首を絞めることだ。一体、そうして何人を殺めたことだろう。数えたくもないし、数えきれない。

 ミケーレはただじっと手を見続ける。

 ソッラが大好きだというこの手は、誰よりも汚れた手なのだ。

 チェーザレにずっと忠実に付き従い、軍の指揮官、あるいは「手を下す者」として長く名を馳せてきたミケーレである。それだけ十分過ぎるほど貢献してきたのである。もうチェーザレがいないのだから、意気揚々と自分だけの道を進むことができるのだ。

 しかし、心に引っかかっているものがある。

 フィレンツェ市民軍から出ていくとき、彼はニッコロ・マキアヴェッリと少しだけ話をした。マキアヴェッリは素直に彼が去ることを惜しんだ。

 ミケーレの働きは素晴らしかった。しかし、なぜ悪名高きチェーザレ・ボルジアの残忍な司令官を仰ぎ戦わなければならないのか、と考える貴族層の有言無言の圧力が、抑えられる限度を超えていた。それがフィレンツェ放逐の大きな理由だった。

「愚かなことだ」とマキァヴェッリは何度もつぶやいた。
 何事もその人間の持つ、「力量」だけを判断基準にしなければ。ミケロット、いやミケーレ・ダ・コレーリアはそれを十分に持っている。
 チェーザレの下にいるだけではその全貌が分からなかった「力」(フォルツァ)を見たい。マキアヴェッリはそう望んだ。チェーザレ・ボルジア亡き今、ミケーレをフィレンツェで活躍させることが、自分の役割だとも思っていたのだ。もちろん、それがフィレンツェの利益にもなるからである。

 ミケーレはフィレンツェを去るとき、マキアヴェッリが言ったことを思い出していた。

「チェーザレの有能な部下たちも今はそれぞれの道を歩いています。どうかあなたもそうしてほしい。あなたはチェーザレが誰よりも、おそらくは父アレクサンデル6世よりも、信頼していた人物なのだから。それはあなたの枷(かせ)にもなるでしょうが、立派な身分証明にもなるのだと私は信じます。それだけはよく承知しておいてください。くれぐれも判断を誤らないように」

 買いかぶりだ、とそのときミケーレは思った。私はチェーザレと共にいるときだけ、生きていたのだ。確かに、彼は私を誰よりも信頼していたと自負している。

 俺は、彼を信頼しているのだろうか。いや、信頼していたのだろうか。この汚れた手は、チェーザレの意思によって動いた。それに何らかの感傷はないが。

 石畳に彼の靴音は重たく響いている。ミケーレはずっと考えている。まだ建築途上のドゥオーモの喧騒も耳には入っていない。ダンボワーズ伯の邸宅もあと少しである。

 そして、彼を付けている者の影に気づいてない。
 度を過ぎるほど用心深い彼にしては、珍しいことだった。

 考えながら歩くミケーレの耳に、石畳を蹴って近づいてくる数頭の馬の蹄の音が響いてきた。ミケーレはふと振り返った。官吏の馬たちだった。彼は特にそれを眺めることもせず、少し脇に避けて歩き続けた。

 何頭も行き過ぎる蹄の音。

 彼は真冬のミラノで、真夏のシエナを思い出していた。
 1492年の夏のことである。


 イタリア中部のシエナで8月に行われるパーリオ出場に向けて、チェーザレとミケーレは練習を繰り返していた。パーリオは、平たく言えば裸馬を駆って早く走らせる競技会である。シエナで毎年行われるこの行事には、貴族の子弟が出場し、選りすぐりの駿馬を手に入れて競い合うのである。

 チェーザレとミケーレはピサ大学の学生である。

 16歳でもチェーザレはチェーザレである。出場する以上、負けるつもりは全くない。彼はもちろん、乗馬に絶対の自信を持っていたが、不意のアクシデントに脚を取られないよう、会場となる市街地を入念に確かめながら練習を繰り返していた。

「チェーザレ、馬が駄目になるぞ。やり過ぎだ」
 ミケーレが呆れた顔をして、通り過ぎるチェーザレに叫ぶ。馬上の主はニヤリとしてミケーレを見やって駆け去っていく。

「だいたい、あいつは人の忠告を聞かない。そのくせ、放っておくと突っかかってくる。まるで性悪女だ」

 ミケーレは同級生兼警護役のスペイン人らにこぼす。
 若い男子の笑い声が響く。
「チェーザレはあっちも馬以上だからな」
 下世話な冗談を誰かが言い、さらに笑いが広がる。

「おまえら、俺の話をしてただろう!」
 不意に、馬上のチェーザレが背後から現れて、皆が一斉に振り向く。ミケーレはニヤニヤしている。チェーザレはそんなミケーレをちらりと見て、大声で言う。
「そんなことはない。私はこの馬程度だが、ミケロットは皇帝の馬だ」

 皆がどっと笑う。ミケーレは首をすくめて苦笑する。
 さすがに疲れていたのかチェーザレは休憩を取ることしした。太陽は真上にあり、すでに気温は黒服の彼らには我慢の限界にまで上がっていた。

 チェーザレはごくごくと水を飲み干して息をつく。馬も同様にしている。

 そこにピサ大学の学生であるプッチが慌てた様子でやって来る。スペイン勢全員が注目する。
「パンプローナ! ローマから急報だ」
 パンプローナ、とはチェーザレのあだなである。彼は当時パンプローナ司祭だった。

 彼の父、ロドリーゴ・ボルジア枢機卿が教皇になったという知らせだった。そして、ローマにすぐ戻るようチェーザレに命じていた。 
 チェーザレはその通信文を表情ひとつ変えず読み、ミケーレに渡した。

 ミケーレはそれに目を通して、言った。
「パーリオは棄権だな」
 チェーザレは目を一瞬見開いて言う。
「おまえが出ろ」
「代わりにか」
 チェーザレは頷いて、馬をちらりと見た。
「責任重大だ。負けることは許されない」
 ミケーレは空を見上げている。間があった。
「了解、バラの冠を抱く王のために」


 ミケーレはふと立ち止まって、空を見上げた。あのパーリオではひと悶着あった。


 自分がチェーザレの馬で代わりに出場した。乗り手が誰でも勝てるぐらい、立派な馬だった。スルタンという名だったか。
 ゴールの聖堂前を一気に駆け抜けたところで、トラブルが起こった。何かがパン!と割れる音がしたのだ。馬は驚いて暴れ、私は地面に叩きつけられた。そしてその脇をゴンザーガ家の馬が通りすぎていった。

 ゴンザーガは先頭は自分だと強く主張した。ボルジアの馬はゴールに至っていなかったと。
 確かに微妙な地点だった。
 私はそれをつまらないことだと思いながら聞いていた。誰かが卑怯な手を使ったからといって、まともに相手をするのは時間の無駄だ。これでボルジアが負けだと宣告されても、チェーザレには何の害もないだろう。

 しかし、チェーザレは黙ってはいなかった。数日後にローマからわざわざ、パーリオの主催者宛に抗議を申し立てたのだ。まるで見ていたかのように正確に情報を並べて。

 結果、優勝者は私となった。

 あれがチェーザレ自身のアクシデントならば、彼は主催者に抗議するような真似はしなかっただろう。破裂音の主、あるいはそれを命じた者を見つけ出して叩きのめすぐらいはしたかもしれないが。

 私の名誉を守ろうとしたのだ。

 それがチェーザレだった。
 チェーザレなのだ。


 ミケーレは鈍色に染まっていく空を見上げてまた歩き出した。ここはシエナではなく、夏でもない。
「この寒さでは、すぐにでも雪になるな」


 ミケーレの父祖はナヴァーラ王国のコレーリアの出である。苗字が出身地であるというのはしばしばみられる。コレーリア家はそこからヴァレンシアに移り、ボルジア家(あるいはボルハ)に仕えることとなった。

 彼は生きている、とミケーレは思った。ナヴァーラはスペインではない、バスクだ。そこに亡命したのならばあるいは……。

 今の教皇の目が黒いうちはイタリア半島に君臨することは難しいかもしれないが、ナヴァーラ、ひいてはフランスの後ろ盾があれば話は別だ。スペインも一枚岩ではない。いずれ他国の介入を受けるだろう。フランス、そして神聖ローマ帝国の庇護下に入るのは賢いやりかただ。もし、チェーザレがいずこかに潜伏してその機を狙っているのなら……。そこに自分が加わることができたら。

 ミケーレはマントの襟を立ててポー川の流れるさまをふと見やった。

 いずれにしても、私がが生きる道は戦いの中にしかない。もし、チェーザレが本当に死んだのであれば、ソッラとフランスに行って、小さな家を手に入れよう。そして、たくさん子供を作って……。

 そんな人生が、この汚れた手を持つ自分に許されるのか。

 ミケーレの思考は波のように行きつ戻りつを繰り返した。


 そして不意に、ミケーレは初めてチェーザレと対面したときのことを思い出した。本当に小さい子供の頃のことだ。

 彼はその時、聖書を学ぶために教皇庁の蔵書庫の机に向かっていたが、あまり真剣な様子ではなかった。彼のもとに連れていかれて、通りいっぺんの紹介をされた後、初めて二人きりになった。
 
 彼は聖書の下に置いていた写本を取り出した。
「これのほうがずっとおもしろい」
 ミケーレは、チェーザレの横に立ち、その本を見た。
「あぁ、ブリタニアのアーサー王ですか。教皇庁にはそんな本もあるのですね」
 チェーザレはニヤリと、その後と変わらない笑みを浮かべた。
「いや、持ち込んだんだ」
 ミケーレはただ頷いた。それが善いことか悪いことか、判然としなかったからだ。それを見たチェーザレは面白そうに言った。
「おまえは頭がいい。決めていたんだ。この話を知っている人間をいちばん大事な仲間にしようって」
 ミケーレはさすがに驚いて返した。
「チェーザレ様、私は従僕です」
 チェーザレは本をパラパラめくりながら、ある部分をのぞきこんだ。
「おまえの名前がミケーレだから……よし、おまえを今日からミケロットにしよう」
 チェーザレが開いたページには、円卓の騎士ランスロットの名前が見えた。騎士に模された少年は慌てて打ち消そうとした。
「チェーザレ様、ランスロットとアーサー王はじきに敵になるのです。だめです」
 チェーザレは無邪気な顔でさらりと答えた。

「それぐらいの器量がなければ、私は仲間と認めない」

 それから私はドン・ミケロットになったのだ。
 チェーザレに告げたことはなかったが、それは子供の私にとっても、素晴らしいミッション(使命)だと思えたのだ。

 誰が笑い飛ばそうが、それが私のすべてだった。しかし、それはもう今はない。


 そして、彼は貴族の邸宅の扉を叩いた。
 その貴族はフランスが内々にミケーレを将軍として迎える用意があること、貴族の称号を与えるのにやぶさかでないことなどを伝えた。

「何しろあなたの主君、チェーザレ・ボルジアとフランスはかつて同盟を結んでいたのですからな」

 貴族が満面の笑みで語るのをミケーレはどこか白々しく聞いていた。もうチェーザレの領地も取り上げられたはずだ。貴族が話すのは通りいっぺんのことだけだった。チェーザレが生きているという情報はこの男からは得られまい。

 それでも私はフランスに行くのか。チェーザレが隠れているという可能性に賭けるのか。ミケーレは俊巡した。まだ迷っていた。しかし、もう他の選択肢はなかった。それを彼自身もよく分かっている。フランス行きを断って、一体どこに行けるというのだ。ドン・ミケロットは有名になりすぎた。
 ミケーレは貴族が話しているそばでそのようなことを考え、フランス行きを内諾した。

「それならば早速出立の仕度をなさってください」

 ミケーレは邸宅のドアを開けて外に出た。
 空を見上げると、どんよりと重苦しい空から、白い結晶がひらひらと舞っている。絶え間なく、無数に降ってくる。
 それはどんどん勢いを増していく。
 ミケーレはしばらく時を忘れたように、空を見上げていた。

 ミケーレにゆっくりと向かってくる黒いマントの男がいた。ずっとミケーレをつけてきた男である。

 ミケーレは気がつかなかった。

 男はミケーレに身体を向けると急に素早く近付き、誰にも気づかれることなく、短刀を鞘から抜き、躊躇なくミケーレの心臓に突き刺した。

「Adios(さようなら)」

 ミケーレはその場に崩れるように倒れた。
 痙攣して、血を口から流していた。その大きな手がかすかに動いたが、自身を守る役目は果たせなかった。

 ミケーレを刺した黒マントの男は足早に差っていく。
 白い薄化粧の石畳が赤く染まる。辺りの雑踏に悲鳴が上がる。
 しかし、倒れているその男が誰なのか、知る者はいなかった。


 ソッラは安宿の窓辺で、恋人の帰りを待っている。白く染まっていく街、恋人は迷わずここに帰ってこられるだろうか。ミラノにはふたりとも馴染みがないのだ。

「ミケーレ・ダ・コレーリアが迷うはずはないわ」
 ソッラは自分に言い聞かせるようにつぶやいて、柔らかく自身の下腹部を撫でた。
「あなたのパパはすぐに帰ってきますからね」

 ミラノの町に雪が降り続ける。
 すべてを包み込もうとするかのように。
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